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(東京都八王子市西部地域の方言)



〜祖母(大正生まれ)の話し言葉〜


八王子は東京都西部の多摩地域に在る市です。「東京弁」の中で「多摩弁」と呼ばれる方言の内の一つが「八王子弁」になります。

当初は己の頭の中に残る【祖母の声】を頼りに思い出せるだけ思い出して纏めた『八王子の方言』でしたが、その後、祖母への【聞き取り調査・会話の見張り・独り言の盗み聞き】を開始した所、気楽に始めたつもりだったのに何だか想像以上の『八王子弁』が発掘されて来てしまっております。稚拙な編集ですが、ここへ訪れて下さった方が、お目当ての『八王子弁』に辿り着いて頂けますれば幸いに思います。
さて、八王子弁に触れられて頂ければお気づきになると思いますが、八王子弁は「品が無い・キツイ」と言われます(地元民ですら言う)。確かに女性が男言葉を常用したりするので否定は出来ません。でも!喋っている本人は自分が【相手を怯えさせる話し方】をしているとは微塵も思っていません。そういう「方言」なのです。もし八王子弁を話す人に遭遇されましたら、どうぞ温かく見守って下さいね。
最終更新 2024年4月15日
編纂開始 2008年
 追記履歴



!御注意下さい!
【八王子の方言(八王子弁)】と名を付けてはいるものの、八王子の一集落で生まれ育った人間の内の「ひとり」である祖母の口癖を集めただけですので、全てが『八王子全土で使われている方言』と言える根拠は全く御座いません。『方言でも何でもない祖母の造語』が混ざっている可能性も捨てきれませんので、その点ご了承の上お付き合い下さい。
また、言語に関する専門知識が皆無の人間によって纏められた為、勘違いや思い違いが有る可能性が大いに御座います。つまり、八王子中を調査した訳でも無く、素人が趣味の一環で制作した物ですので、【八王子の方言(八王子弁)】として学術的に御利用頂くのは絶対にお止め下さい。ただし、八王子の一地域の方言を話す一個人の資料として御参考頂く分には一向に構いません。お役に立てます様でしたら、どうぞ御自由に御活用くださいませ。(引用される場合など、御連絡を頂く等のお気遣いは不要です。)
※2011年6月12日追記:
祖母への調査を開始した所、「おじいさんが良く使って言っていた」「近所の人が使って話していたのを聞いた事がある」と祖母が証言する、【祖母の人生の中では使われて来なかった八王子弁】が多数出て来ました。“祖母の口癖を集めた”との文句を前提にした当資料ですが、しかし、八王子から一度も離れずに住み続けて来た祖母の記憶に残っている時点で、それらも「八王子弁」であると見なし同等の扱いで区別せずに掲載して参ります。祖母が生まれた1920年代以前の村民が使っていた「八王子の方言」を御紹介している部分も有ると言う事で、ぜひ、お楽しみ頂ければ幸いです。




*** まえおき ***

江戸弁の言い回しに見られる【べらんめえ調】は
現代の東京弁では『男言葉』として認識され使われていますが、
八王子弁では男性も女性も統一して【べらんめえ調】で喋り通します。
自身が話している言語の中に「男性的だ」とか「性別を醸し出している」とか言う概念が無いので、
よって当然、「〜のよ」「〜なの」「〜だわ」「〜ね」等に当たる『女言葉』的な言い回しも
八王子弁の中には存在しません。
ちなみに、
祖母が【女性的で上品で外向きな】言い回しをする時には、声色を変えて標準語を使います。
(八王子弁から見ると、『標準語』は『丁寧語』として位置づけられている模様です。)
八王子弁が【品が無い方言】と呼ばれてしまう、
その一因は『時代の移り変わり故』なのかもしれません…。



 会話に現れる八王子弁の詳細は以下より御覧頂けます。



五十音順リスト


助動詞 助詞 名詞 動詞 形容詞

形容動詞 副詞 連体詞 接続詞 感動詞

決まり文句






―付録―

 母が過去に八王子弁を常用していた決定的証拠

 1950年代の我が村(町)の姿を描いた資料

 方言について頂いたメッセージ

 八王子弁つれづれぐさ







 






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