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!御注意下さい!
【八王子の方言(八王子弁)】と名を付けてはいるものの、八王子の一集落で生まれ育った人間の内の「ひとり」である祖母の口癖を集めただけですので、すべてが『八王子全土で使われている方言』と言える根拠は全く御座いません。『方言でも何でもない、祖母の造語』が混ざっている可能性も捨てきれませんので、その点ご了承の上お付き合いください。また、言語に関する専門知識が皆無の人間によって纏められた為、勘違いや思い違いが有る可能性が大いに御座います。つまり、八王子中を調査した訳でも無く、素人が趣味の一環で制作した物ですので、【八王子の方言(八王子弁)】として学術的に御利用頂くのは絶対にお止め下さい。ただし、八王子の一地域の方言を話す一個人の資料として御参考頂く分には一向に構いません。お役に立てます様でしたら、どうぞ御自由に御活用くださいませ。(引用される場合など、事前に御連絡を頂く等のお気遣いは不要です。)
※2011年6月12日追記:
祖母への調査を開始した所、「おじいさんが良く使って言っていた」「近所の人が使って話していたのを聞いた事がある」と祖母が証言する、【祖母の人生の中では使われて来なかった八王子弁】が多数出て来ました。“祖母の口癖を集めた”との文句を前提にした当資料ですが、しかし、八王子から一度も離れずに住み続けて来た祖母の記憶に残っている時点で、それらも「八王子弁」であると見なし同等の扱いで区別せずに掲載して参ります。祖母が生まれた1920年代以前の村民が使っていた「八王子の方言」を御紹介している部分も有ると言う事で、ぜひ、お楽しみ頂ければ幸いです。








八王子の方言

〜祖母(大正生まれ)の話し言葉〜
名詞


以下にご紹介する八王子弁の説明に、≪高いアクセントを付けて発音≫と言う言葉が
度々登場します。分かりやすく御説明しますと、刑事に、「私はやってないよお
と訴えている状態の語尾の音程に近いです。ご利用の際はぜひお試し下さい。



*名詞に現れる八王子弁



移動します→                          ら    
                      り   を 
             ぬ            る   ん 
                       
                          













「ああぬけざま」=「仰向け」
使用例:ああぬけざまに おっころんだ(転んだ)から ケツ(尻)が 汚れたあよ(汚れたよ)

「ああぼへえぼ」=「粟穂稗穂(あわほひえぼ)」 ※正月の繭玉飾りの時に畑へ立てた農具。

「あいさ」=「間」
使用例:「着物ってえのはな(着物と言うのはな)
       これを あいさに 入れて 着るんだあよう(着るのだよ)

「あがりっくち」=「上がり口」=「入り口(玄関、勝手口など)の入って上がった所(座敷など)」
使用例:「おめえに(お前に) やろうと思ってよ(上げようと思ってさ)
         あがりっくちに 菜っ葉を 置いといたから 持ってってくれ(持って行ってくれ)
※祖母が昔住んでいた家は、玄関の扉を開けて入ると土間(土で固めた床)で、そこから室内へ上がる座敷までの高さが60cm近くありました。大人でも上がるのに少々難儀するほどで(子供達は、よじ登っていました)、帰りは座敷に尻をつき足を土間へ伸ばして(足の短い人は特に…汗)靴を履いて帰りました。












「あがりはな」=「座敷へ上がる所」 使用例:あがりはなで けつまづいた!(躓いた!) 根畜生!」

「あきねえ」=「商い」
使用例:「独りで あきねえを するってえのも(すると言うのも) てえへんだあでえ(大変だぜ)

「あぎれ」=「足の裏の傷」 使用例:あぎれが 痛くって 歩くのが 事だ(大変だ)

「あくてえ」=「悪態」 使用例:「小僧が 生意気にも あくてえを ついてらあ(ついているわ)

「あくび」=「あけび」 ※くだもの、木。 使用例:あくびを 採って 食うべえ(食おう)













「あけっくち」=「開け口」
使用例:あけっくちは 何処よう(何処よ) 随分きっちり 封を しちまったんだな(してしまったのだな)

「あさしがた」=「朝方」
使用例:「いねえだんべ(いないだろう) あさしがたに 出掛けたらしいで(出掛けたらしいぜ)

「あさづくり」=朝食前の仕事(草刈り、畑仕事)
使用例:「じいさまは あさづくりに 出掛けたあよ(出掛けたよ)

「あじ」=「蚕や蜘蛛の吐く糸」

「あしがらみ」=「カマキリの幼虫」 ※針金虫。
使用例:あしがらみが くっついてらあ(くっ付いているわ)
         まあったく(全く) 何時からよう!(何時からよ!)



























「あしっつるし」=「アシナガバチ」
使用例:「便所の うらっかた(裏の方)あしっつるし
       飛んでんから
(飛んでいるから) 気い付けろ(気を付けろ)!」

「あしっと」=「足跡」
使用例:「車に 猫の あしっとが まいんち(毎日) 付いててよう(付いていてよ) 憎らしいよ!

「あしなか」=踵が無い草履
使用例:「おめえ(お前) あしなかを 履いて来たあの?(履いて来たの?)

「あしのひら」=「足の裏」
使用例:「どうも きもちわりい(気持ち悪い)と思ったら
           
あしのひらに ゴミが 貼りっついてら!(貼り付いているわ!)

「あすこ」=「あそこ」
使用例:「おい あすこに 在った 八百屋が 無えじゃんか(無いではないか)
                               潰れちまったの
(潰れてしまったの)?!

「あすんぼう」=「遊び人」 使用例:あすんぼうだな 誰に 似たんだかな」

「あた」=「仇(あだ)」「仕返し」
使用例:「恩を あたで 返す 馬鹿が いるか!」
    「よし その小僧の所へ 一緒に あた討ちに 行ってやらあ(行ってやるわ)
                               おじさんに 任せとけ(任せておけ)!」

「あたまっぱり」=「頭割」 ※割り勘。
使用例:あたまっぱりに したんだあけんど(したのだけれど)
       ありゃあ(あれは) 俺にとって 得だったんべえかな(得だったのだろうかな)













「あたりっぱ」=「当たり場所(ストレス解消の場)」
使用例:「あの旦那はな 社長に 怒られっと(怒られると) あたりっぱが 無えから(無いから)
         家へ けえって(帰って) 奥さんに嫌味を言って いじめるんだと(虐めるのだと)
                                       情けねえ男(情けない男)だな」

「あたりめえ」=「当たり前」
使用例:「そんなこたあ(そんな事は) 聞かなくったって
         
あたりめえじゃんかなあ!(当たり前ではないかな!)

「あっくで」=「自然薯の蔓」

「あっこ」=「あそこ」 ※幼児言葉
使用例:「かええそうに(可哀相に) あっこで おっころんだのか?(転んだのか?)
       むむ、あれだな 意地の わりい(悪い) 石が あっこに 有らあな(有るわな)

         後で おじさんが あの石を みっちり 叱っといてやっからな(叱っておいてやるからな)















「あっちゃこっちゃ」「あっちゃあこっちゃあ」=「あっちこっち」
使用例:「観光バスに 乗せられてな あっちゃこっちゃ連れ回されて 忙しいったら 無えよ(無いよ)

「あっぽ」=「帽子」
使用例:「おめえ(お前)あっぽに あにっか(何か) 食いっ付いてんで(食い付いているぜ)

「あとびっつぁり」「うしろびっつぁり」=「後ろ歩きで引き去る」
使用例:「窓を 開けたらよお!(開けたらよ!)
       知らねえ人が(知らない人が) 縁側に 座ってんじゃんか(座っているではないか)
                        あたしは 怖くって
うしろびっつぁりで 奥へ 隠れたよ!」

「あなっころ」=「穴」 使用例:あなっころが 有るはずなんだ めっけてくれ(見つけてくれ)

「あなばち」=「地蜂」「土蜂」 ※川の岸壁に巣を作る。幼虫を捕って食べた。(美味しい。)
使用例:「おじさんが捕って来た あなばち 旨かんべ(旨かろう)





























「あに」=「何」 使用例:あに もう帰って来たのかよ」
              /「哀れで
あんとも 言えねえなあ(言えないな)

「あにき」=「兄」 使用例:あにきは 何処に 行っちまったのよう(行ってしまったのよ)

「あべかあ」=「安倍川餅」 使用例「山田さんちで あべかあ 貰って食った

「あまじゃらし」=「雨ざらし」 使用例:あまじゃらしにして置かれた

「あまっこ」=「少女」 使用例:あまっこを からかうんじゃねえ(からかうのではない)

「あまのじゃく」=「尺取り虫」 使用例:あまのじゃくが 這ってら(這っているわ)

「あめ」=「味噌豆を煮ている時に出る飴状の液」

「あめふりあさがお」=「雨が降ると花が咲く野生の朝顔」

「あめんぼう」=「つらら」
使用例:「さみいはずだ(寒いはずだ) あめんぼうが 下がってらあ(下がっているわ)

「あら」=「玄米や白米の中に残る紐状の屑」

「ありまち」=「蟻町」=「蟻の行列」
使用例:「でえどこ(台所)まで ありまちが 出来てるでえ(出来てるぜ) 砂糖は無事か?」

「ありんどう」=「蟻」 使用例:ありんどうが 寄っから(寄るから) 良く拭いとけ」

「あんちょ」=「足」 ※幼児言葉。
使用例:あんちょが 汚れっから(汚れるから) 行っちゃあいけねえよ(行ってはいけないよ)




「あんねえ」=「姉」 使用例:「あたしには あんねえが 5人 いるんだあよう(居るのだよ)

「あんべえ」=「塩梅」 使用例:「いい あんべえだ」

移動します→                          ら    
                      り   を 
             ぬ            る   ん 
                       
                          











「いいかげんぶし」=「いい加減にやる事」
使用例:「山田さんは キッチリ してんな(しているな)
        あたしなんか いいかげんぶしで 終わらしちまうで(終わらせてしまうぜ)

「いえじった」=「家」「屋敷」

「いおのめ」=「魚の目」 使用例:「こりゃあ(これは) いおのめだんべ(魚の目だろう)


「いかけや」=「鋳掛屋」=「鍋の修理屋さん」
使用例:「ゆんべ(夕べ) 鍋に 穴が あいちまってよ(開いてしまってさ)
                  いかけやが 来たら 直してもらうだ(直してもらうのだ)
※鍋に穴が開いてしまった時に、「いかけや」さんに修理を依頼せず乗り切る方法を祖母が教えてくれました!「真綿」を「飯粒」で叩いて作った【詰め物】を鍋の穴に詰め込んで「にゅっ」と出た余分な所を切り落としてハイっ応急処置終了!かなり長い間もったそうですよ!お試しあれ!!!!!






























「いきしな」=「行く途中」 使用例:「ポストの前を通るんなら いきしなに この葉書を出して来てくれ」

「いくじ」=「何時」
使用例:「今 いくじよ? やだよ!本当!? 日が 暮れちまうよ!(暮れてしまうよ!)

「いくにん」=「何人」 使用例:「随分 騒がしいじゃんか(騒がしいではないか) いくにん 来たのよ

「いくまい」=「何枚」 使用例:いくまい ありゃあ(有れば) 足りべえかな(足りるだろうかな)

「いくんち」=「何日」
使用例:「今日は いくんちよう?(何日よ?)
        恐ろしいなあ いつの間にっか
(いつの間にか) 月末に なってらあ(なっているわ)


「いしけん」=「石蹴り遊び」 使用例:いしけん やんべえよ(やろうよ)

「いしっころ」=「石ころ」
使用例:「ひでえ(酷い)道だな いしっころが ゴロゴロ してらあ(しているわ)

「いしま」=「岩盤」
使用例:「あそこは いしまの土地だから
      地震が来ても あんまし
(あんまり) 揺れねえんだとよ(揺れないのだとさ)


「いせえっぱり」=「威勢が良い人」
使用例:「あの いせえっぱりが 今日は 大人しいじゃんか(大人しいではないか)

「いちまき」=「連中」
使用例:「こんな 下らねえ(下らない) いたずらは 山田のいちまきの 仕業だんべ(仕業だろう)

「いっけ」=「一家」 使用例:「朝っぱらっから(朝っぱらから) いっけで 出掛けたあよ(出掛けたよ)


「いっけんじょうぐち」=「一間錠口」=「一間の幅の入口」
※一間(日本建築で言う、柱と柱の間の長さの事)=1,818m。
使用例:「昔は ああ言うのを いっけんじょうぐち なんてえ(なんて) 言ったよな」







「いっしょくた」=「何でもかんでも構わず一緒にする事」
使用例:「子供も 年寄りも いっしょくたに 並ばされた

「いっすいき」=「一周忌」

「いったんどり」=「いたどり」 ※植物


「いっちょめえ」=「いっちょまえ」=「一丁前」
使用例:「奴なんかに 務まっかと(務まるかと) 始めは しんぺえ(心配) したあけんど(したけれど)
       
いっちょめえに やってえるじゃんか(やっているではないか) えれえもんだ(偉いものだ)









「いっとう」=「一番」 使用例:「この椅子が いっとう 楽で 手放せねえや(手放せないや)

「いっぺん」=「一度」 使用例:「死ぬめえに(死ぬ前に) いっぺん 見てみてえな(見てみたいな)

「いどね」=「布団以外の所で寝る」
使用例:「じいさまが 縁側で いどねしてらあ(しているわ) 干からびちまうよ(干からびてしまうよ)

「いとひきがゆ」=「糸引粥」
※正月(一月十五日)に餅を入れた粥を作り、農耕・養蚕を祝って食べた。餅が伸びて、糸を引く様だった。


「いどや」=「井戸屋」=「水道屋」
使用例:「水道の調子が 良くねえでよ(良く無くてさ)
       今
いどやに 来て貰ってるんだあよ(来て貰っているのだよ)












「いぬっころ」=「犬」 使用例:「おとなしい いぬっころだな 生きてんのか?

「いのちびれえ」=「命拾い」 使用例:「おかげで いのちびれえしたよ ありがてえ(有難い)

「いべた」=「幼児が座ったまま お漏らしをする事」

「いぼ」=「イボガエル」 使用例:いぼが ペシャンコに なってえた(なっていた)

「いまさか」=「卵型の大福餅」

「いもがら」=「里芋の茎」

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                      り   を 
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「うえぼうそう」=「植え疱瘡」=「種痘」 ※天然痘の予防接種

「うかがい」=「祈祷」
使用例:「天神様に うかがいする とって(と言って)
        二か月前に 出掛けてったっきり
(出掛けて行ったきり) けえってこねえ(帰って来ない)

「うしっこ」=「蟻地獄」
使用例:「姉さんは 蟻を 捕まえちゃあ(捕まえては)
        
うしっこの穴に おっことして(落として) あすんでたよな(遊んでいたよな)

「うしべや」=「牛小屋」 使用例:うしべやに こんなもんが(こんな物が) おっこちてた(落ちていた)

「うしんべえ」=「牛バエ」=「牛に集るハエ」
使用例:うしんべえが おれに 纏わり付いて 来るだあ(来るのだ)

「うしんぼう」=「牛」

「うすっとぼけ」=「とぼけた人」 使用例:「姉さんが うすっとぼけで 困らあ(困るわ)

「うそっこと」=「嘘」 使用例:「嘘だよ!あんなの うそっことだあで!(嘘だぜ!)
※「嘘」の発音は「そ」に高いイントネーションを取ってします。
































「うそっぺえ」=「嘘」

「うちっかわ」=「内側」
使用例:「塀の うちっかわに へえてたから(生えていたから) 引っこ抜いて来た(引き抜いて来た)

「うっぷせ」=「うつぶせ」
使用例:「ずっと うっぷせで 寝てえて(寝ていて) 苦しく ならねえのかな(ならないのかな)

「うないこみ」=「耡い(うない)ながら肥料(サツマイモの蔓など)を混ぜ込む事」
使用例:「あっちかた(あっちの方)うないこみが 済んだんだんべ?(済んだのだろう?)

「うらが」=「私の家」 使用例:「こっちかたは(こちら側は) うらがの 畑だあでえ(畑だぜ)

「うらっかえし」=「裏返し」
使用例:「汚れたあから(汚れたから) うらっかえしにして 着てえるんだあよ(着ているのだよ)
                                  裏っかたは
(裏の方は) キレイだからな」

「うらっちょう」=「棒などの先」

「うらっぽう」=「裏の方」

「うりてや」=「店」

「うりべえ」=「ウリ科の作物に集るハエ」=「瓜虫」 ※害虫

「うわっこと」=「病に罹り朦朧と無意識に出る言葉」
使用例:「事切れるめえに(事切れる前に) うわっことを 言ったとよ(言ったとさ)

「うんこんどう」=「便所」

「うんそうひき」=「馬を使い荷車に荷物や木材を乗せて運ぶ事を商売としている人」

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「えご」=「魚などが隠れている川縁の穴」
使用例:「うなぎが 居るかも しれねえで(しれないぜ) えごに 手を入れて みんべえ(みよう)
※祖母の家の近くの小川で、昔はウナギが捕れたそうです。「今も居るんじゃねえか?」と祖母は言っています。



「えびすさま」=「恵比寿様」=「お金の神様」
使用例:「昔 だいどこ(台所)の戸棚に えびすさまが へえってたっけな(入っていたっけな)
※農家では十月二十日に、商家では一月二十日に、昔は毎年「えびすこう」と言うお祭りをしたそうです。


「えんこ」=「幼児が座る事」 使用例:「じいちゃんの膝に えんこしな あんだよ(何だよ) 嫌なのか」

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             ぬ            る   ん 
                       
                          





「お」=「麻(あさ)」


「お+女性の名前」=「お◯◯(ちゃん、さん、…)」
日本中がそうだと思いますが、現代に入ってからは使わなくなりました。祖母は、【昔からそう呼んでいた】同世代の友達や知人に対してのみ、現在もこの愛称を使い続けています。祖母より若い世代の人々や、年を取ってから知り合った同年代の人々に対しては、単純に「名前(または氏)+ちゃん(さん)」と呼びます。
使用例:
「この子は あたしの妹の おテルちゃん(テルちゃん)
    /おムラ姉さん(ムラ姉さん)は 自分の なめえを(名前を) 嫌がってたな」
    /おマチ姉さん(マチ姉さん)おトシ姉さん(トシ姉さん)おユキ姉さん(ユキ姉さん)
    /「兄さんは 貫二と市郎。貫二兄さんが 長男で、
おフミ姉さん(フミ姉さん)が 長女。」
    /
おミエさん(ミエさん)は 肺活量が あっから(あるから) 歌もハモニカも 上手なんだな」
    /
おヨネばあ(ヨネ婆)が 『こつぶっこ』を 押入れから出して来て あたしに くれたよ」


「おいご」=「甥」 使用例:「あの子は あたしの おいごだあよ(甥だよ)
                  あたしの兄さんに 顔が 良く 似てえんべ?
(似ているだろう?)



「おいこみ」=「3〜4羽が入る程度の小さい鶏小屋」
使用例:おいこみの 扉がよう(扉がさ) どうにも調子が わりいんだ(悪いのだ) 見てくれる?」
※家庭で食べる分の卵をとるために、昔はどこの家にもあったそうです。












「おいだき」=「飯が足りなかったり無くなったりした時に再度炊く事」
使用例:「思ってたあより(思っていたより) 子供達が 良く 食べんじゃんか(食べるではないか)
                             
おいだき するようか?(しなければならないか?)

「おいぬさま」=「狼」
使用例:「山には 怖い おいぬさまが 居るって みんなで あたしを 脅かすんだあよ(脅かすのだよ)

「おいばなし」=「放し飼い(鶏など)」
使用例:おいばなしに しといても(しておいても) 逃げやあしねえよ(逃げはしないよ)

「おいらん」=「肉色が真っ白なサツマイモ」 ※恐らく日本在来品種の「太白」の事だと思います。
使用例:「昔は 良く 食べたあなあ(食べたなあ)
       うまかったでえ
(旨かったぜ) 
おいらんは 乾燥芋に するんだあよ(するのだよ)















「おいらんそう」=「クサキョウチクトウ」
使用例:おいらんそうは ほたる草 みてえなやつでよ(みたいなやつでさ)
                       色んな色の花が 咲くんだあ
(咲くのだ)


「おおしんつくつく」=「ツクツクボウシ」 使用例:「みんみんぜみ、かなかなぜみ、おおしんつくつく、」

「おおぜな」=「一番年長のお兄さん」 使用例:おおぜなに 相談した方が よかんべ(良いだろう)

「おおぜみ」=「アブラゼミ」 使用例:おおぜみの 抜け殻を めっけた(見つけた)

「おおでえしょう」=「青大将」 ※蛇
使用例:「おったまげたよう!(魂消たよ!) おおでえしょうが 居らあ(居るわ)

「おおひきげえろ」=「オオヒキガエル」  ※食べた。美味しい。(祖母談)















 

「おおびら」=「おおっぴら」=「大きい事を言う人」 使用例:「あの人は おおびらだあ(おおびらだ)

「おおまくれ」=「大食い、大食漢」 使用例:「伯父さんは おおまくれだから 腹が こんなんだよ!」

「おおやまとんぼ」=「オオヤンマ」=「ヤマトンボ科の中で最大のトンボ」

「おかぞ」=「おかず」 使用例:おかぞが ふんだに(ふんだんに) 出た」 (ノ^-^)ノ 満足満足。

「おかぶ」@=「陸稲(おかぼ)」=「陸(畑)で作られる稲」
使用例:おかぶは 水分が 無えから(無いから) まじい(不味い)

「おかぶ」A=「担当している仕事や役目」
使用例:「村長の おかぶが 似合ってらあ(似合っているわ)

「おかまさま」=「御釜様(火の神様)」=「自在鉤」
※囲炉裏の火の上に鍋や鉄瓶などをかける為に、天井の梁から吊り下げた(先端が鉤状になっている)道具の中で、鉤の上に「吊り下がる高さを自在に調節できるようにした金具」が付いている種類の物の事を「自在鉤」と言います。現代のコンロのように、囲炉裏は火加減を簡単には調節できないので、鍋や薬缶などの方を火から離したり近づけたりして、様子見をしていたそうです。
「自在鉤」は、お魚の形をした物など、凝った装飾を施された物が多く(みなさんも一度はどこかでご覧になった事があるのではないでしょうか?)、昔の人々が大切な「神様」として扱い捉えていた事が伺えます。だから、「様」をつけて呼んでいたのでしょうね。…しかし…、祖母は、「あんで、【おかまさま】なんて呼んでたんだかな、訳が分からねえや」と笑っていました………。汗。
使用例:「そろそろ ねえたんじゃねえか?(煮えたのではないか?)
           
おかまさまで 鍋を 少し上へ 上げといてくれ(上げておいてくれ)


「おかまじめ」=「荒神様の神棚に飾るしめ縄」(御釜+しめ?) ※荒神様は御勝手(かまど)の神様です。

















「おがら」=「皮を剥いだ麻の芯」

「おき」@=「赤く火がおこった炭」 ※掘り炬燵(ほりごたつ)などに入れたりして使った燃料
使用例:「おい コタツの火が 弱ってんだろ(弱っているだろう)
             
おきを入れて やっから(やるから) みんな 足を どけろ」

「おき」A=「奥」
使用例:「大して つかあねえから(使わないから)
        納戸の
おきに しまっちまったよ(仕舞ってしまったよ)

「おきばり」=「針を置きっぱなしにする魚釣りの方法」 使用例:おきばりで ウナギを獲った」

「おきやま」=「奥山」=「山奥」
使用例:「お昼御飯 持って おきやまに ワラビを採りに 行って来るだあ(行って来るのだ)

「おくばり」=「お配り」 ※「配り物」の丁寧な言い方
使用例:「山田さんとこ(山田さんの家)に 寄んなら(寄るなら)
       
おくばりが あっから(あるから) 持ってってくれ(持って行ってくれ)















「おくめん」=「臆面」=「人見知り」 使用例:「あの子は おくめんで ちっとも 笑わねえ(笑わない)

「おけえ」=「おかゆ」
使用例:「風邪えひいた(風邪をひいた)って言うから
       
おけえでも こせえて(こさえて) やんべえと思ってよ(やろうと思ってさ)

「おけえこ」=「お蚕」

「おけえし」=「お返し」 使用例:「高そうな おけえしを 貰ったあ」

「おけえしょう」=「お軽少」
使用例:「しんぺえしてたんだあよ(心配していたのだよ) おけえしょうで 良かった」

「おこさま」=「お蚕」
使用例:「うちは おこさまの おかげで 食べて暮らして 行けるんだあでえ(行けるのだぜ)
※個人名の「美子様」「理子様」と同じように、アクセントは「おこ」に付きます。「お子様」のように、平坦な発音はしません。
※八王子は「桑の都」「織物の街」と呼ばれ、市内に「絹の道」も残っています。戦前までは織物産業が盛んで、市内の田舎には桑畑が沢山あり(蚕が桑の葉を食べる為)、養蚕業を営む家族が多く存在しておりましたが、現在は桑畑も殆ど無くなり(私が通った小学校も桑畑の跡地に建てられたものでした…)、面影も無いほどに衰退しております。


「おこぢゅう」=「御+小昼」=「小さな昼飯」=「3時のおやつ」 ※「小昼飯(こぢゅうはん)」とも言います。
使用例:「疲れたあろ(疲れたろ) おこぢゅうに すんべえ(しよう)
※午後の農作業の合間に摂った食事で、【茶菓子】をイメージする現代の「おやつ」と言うよりも、【菓子パン】等をイメージする「軽食」に近いかもしれません。昔は麦飯の昼食で、お腹が空き易かったからか、3時頃に食事を取る必然性が有った様です。で、祖母の姑は「おこじゅう」に煎餅が出るのを嫌がったのだとか。お腹に溜まりませんものね。「おこじゅう」の定番は、水で溶いた小麦粉を薄く焼いた「たらしやき」だったそうです。








「おこっぺえ」=「生意気でませた子」

「おさかき」=「榊」
使用例:おさかきが ねえからよ(無いからさ) 神社で 刈って 落っこった(落ちた)のが
           あるにちげえねえ
(有るに違いない)から 拾って来るだ(拾って来るのだ)

「おさきぼう」=「お先棒」=「軽はずみに手先になる事」
使用例:おさきぼうに なっちまった
※二人で棒を使って荷物等を運んだ時に、「後棒」を担いでいる力のある人が「先棒」を担いでいる人の動きを後ろから操っている状態、と言う事ですね。


「おさんごお」=「神様(神棚)に供えるお米」 ※一般名称の「御饌米(ごせんまい)」と同一。
※「おさんごお」の語源は正確には判りませんが、祖母の話から勘繰ってみると「お参り+米」=「参(さん)+米(ごめ)」かもしれません。



「おさんせね」=「お賽銭」
使用例:「投げた おさんせねが 跳ねけえって(跳ね返って)
             あさっての方へ 飛んで行っちまった
(飛んで行ってしまった)

※「お賽銭」が訛ったのか、「お参り+銭」=「参(さん)+銭(せん・ぜに)」から生まれた言葉なのか、はたまた違うのかは不明です。





「おしめえ」=「おしまい」 使用例:「そうなりゃあ(そうなれば) 日本も おしめえだな」

「おしめりいわい」
 =「お湿り祝い」
 =「雨が降らない日が続き困った!
   【ごんりゅうさま(御龍様?)】へお願いに行った。
   →雨が降った!!
   酒を飲んで祝った!!!
※祖母は「ここいらには【ごんりゅうさま】が無かったから、恩方までみんなで行った」と話していたので、【ごんりゅうさま】とは八王子市上恩方町に在る『龍蔵神社』の【龍神様】の事だと思います。













「おしゃんつく」=「変な女」=「女性を罵る言葉」
使用例:「ありゃあ(あれは) おしゃんつくだ! おめえら(お前ら) 気い付けろよ!(気を付けろよ!)

「おしょおき」=「お仕置き」
使用例:「こんだのは(今度のは) 幾ら何でも 悪戯が 過ぎらあ(過ぎるわ)
                     
おしょおきしてやるだ(お仕置きしてやるのだ)

「おしょおこ」=「藁葺き屋根を作る時に藁を押さえ付ける為に使う竹」=「押え竹」

「おじょろさん」=「女郎」

「おしらさま」=「お蚕の神様」 ※祖母の家では養蚕業をしていましたので、「お蚕さまさま。」でした。


「おずうず」=「うどん等の麺類」 ※幼児言葉。語源は「ズーズー」と食べるからじゃねえの?(祖母談)
使用例:「よう(ねえ) もうちっと(もう少し) おずうず 食べねえか?(食べないか?)
                                    きれえなの?
(嫌いなの?)




























「おせえ」=「お菜」=「おかず」 使用例:おせえが 少ねえ! ヾ(`ε´)ノ ブーブー!

「おぞうもつ」=「お臓物」=「鳥獣の内臓」
使用例:おぞうもつ? 食わねえよ!(食べないよ!) 気持ちわりいな!(気持ち悪いな!)

「おそねえ」=「お供え」 使用例:おそねえの 菓子 食べても いいか?

「おだいじん」=「お大尽」=「財産の有る家(人)」
使用例:「あそこの家は 昔っからの(昔からの) おだいじんだあから(大尽だから)
      年寄りから孫まで みんなあ
(皆) 小奇麗に してえて(していて) 品が いいやな(良いよね)

「おたいら」=「お平ら」=「足を崩して楽に座る事」

「おたま」=「お手玉」
使用例:「学校に おたまを さんよんじゅっこ(30〜40個) 持ってって あすんだ(持って行って遊んだ)

「おたまっこ」=「おたまじゃくし」 ※カエルの幼生。
使用例:おたまっこ 足が へえて来たあよ(生えて来たよ)

「おたんちんやろう」=「おたんちん野郎」=「おたんこなす野郎」=「まぬけ野郎」=「とんま野郎」
使用例:「ぼさっと 突っ立ってっから(突っ立っているから) 盗まれんだよ!
                                  しっかりしろ!
おたんちんやろう

「おちゃっぴい」=「おしゃべり・お転婆・生意気な子」=「あたしの事だあよ!」(祖母談)
使用例:「子供の頃に 良く おちゃっぴいなんて 言われたあよ(言われたよ)

「おちゃどっぺえ」=「お茶請け」
※お茶請けと言っても菓子など無かったので、お香々(大抵は【梅干しを漬けた後に出る梅酢】で漬けた大根の浅漬け)やサツマイモだったそうです。


「おちょうず」=「御+手水」=「御+大小便」 ※「大小便」を丁寧に言った言葉。
使用例:「坊ちゃん おちょうず しようね」






「おっかけっこ」=「追い駆けっこ」=「駆け比べの遊び」
使用例:おっかけっこして 負けたんで 悔しくって 泣いてるんだとよ(泣いているんだとさ)
                                              放っといてやれ」


「おっくりけえし」=「山の向こう側」
使用例:「この煙は おっくりけえしの方から じゃねえか(ではないか)?」











「おつけ」=「味噌汁」 使用例:おつけに 芋べえ(芋ばかり) へえってた(入ってた) (  ̄‐ ̄)

「おつけえ」=「お使い」
使用例:「今日中の おつけえを 頼まれたんだあよ(頼まれたのだよ)
                もっと 早くに 言って くれやあなあ
(くれればなあ)


「おっつけだいく」=「ヘッポコな大工仕事」

「おてんきそう」=「松葉牡丹」 ※お天気になると咲いたから。








「おてんごお」=「お天狗」=「自慢する人」
使用例:「昔 おてんごおって 呼ばれてたあ(呼ばれていた)人が 居てよ(居てさ)
         一々 自慢の おまっつぁん(お松さん) なんてえ言ったあ(なんて言った)

「おてんたら」=「おべっか」 使用例:「お前はな おてんたらべえ(ばかり)言うから 嫌われんだよ」

「おとこあげ」=「病身中に頂いたお見舞いのお返し」
使用例:「山田さんの家に おとこあげを持って 顔を見せに 行って来るだあ(行って来るのだ)
※標準語の「床上げ」=「寝床を片付ける」=「病気の全快や産後の回復の祝い」から、更に派生して生まれた表現の様です。













「おとこし」=「男衆」
使用例:「重てえから(重たいから) おとこしに 運んでもらうだあ(運んでもらうのだ)

「おとこまつ」=「男松(おまつ)」「雄松」=「クロマツ(黒松)」 ※マツ科の常緑高木。
使用例:「庭に あんのは(あるのは) おとこまつだあよ(クロマツだよ)
       御先祖が 三百年めえに
(三百年前に)
          山から下りて こっちへ 越して来た時に 植えたんだと
(植えたのだとさ)

「おとつい」=「一昨日」
使用例:おとつい 出掛けて 今日 けえって(帰って) 来るんだとよ(来るのだとさ)

「おとっとき」=「取って置き」
使用例:「爺ちゃんの おとっときの プリンが 無えんだけんど!(無いのだけれど!)
                         食べちまったの
(食べてしまったのは) 誰よ?!」













「おとむれえ」=「お弔い」=「葬式」
使用例:「あんたって(何たって)
         ずいぶん 世話になったあ
(世話になった) 人なんだあもの(人なのだもの)
                          
おとむれえに 行って来るだあ(行って来るのだ)

「おとろ」=「とろろ汁」 使用例:「麦飯に おとろを ぶっかけっと(打っ掛けると) うめえ(旨い)

「おはち」=「おひつ」=「飯入れ」
使用例:「かまど(竈)で メシい炊いてた頃はよ(飯を炊いていた頃はさ)
       炊けんと
(炊けると) すぐ 御釜から出して
おはちに 移してえたよな(移していたよな)

「おばんし」=「御+飯+衆」=「ご飯を炊く(台所仕事をする)女中さん」
使用例:おばんしが だいどこ(台所)で 騒いでっけど(騒いでいるけれど)
                                     あにごと
(何事)だんべ(だろう)


「おびあけ」=「産屋明き(うぶやあき)」=「産婦と新生児が産の忌みから明ける日」
使用例:おびあけが まだだあから(まだだから)
       川向こうの おめえんとこ
(お前の家)には 行けねえんだあよ(行けないのだよ)
※「出産後(出生後)は体力が付くまで養生していなさい。」と言う意味が有る風習です。祖母が受け継いだ風習の「おびあけ」は、生まれた子が男の子場合は30日目、女の子の場合は31日目で、「おびあけまでは橋を渡っちゃあいけねえ。」と言う俗信が有ったそうです。












「おへんなし」=「変わり者」
使用例:「誰かが おめえ(お前)の事を おへんなしって 言ってたあで(言ってたぜ)

「おまわり」=「お巡り」=「駐在さん」
使用例:おまわりが 来なかったか?」
     「山本巡査なら さっきまで うちに 居たあで
(居たぜ)
                      お茶 飲んでった
(飲んで行った)

「おみゃあり」=「お参り」 使用例:おみゃありに 行くだあ(行くのだ)

「おめえ」=「あなた」
使用例:おめえが 買って来て くれたのかよう(くれたのかよ) ありがてえよう(有難いよ)
※女性でも普通に「おめえ」と相手を指して言います。


「おれ」=「私」
使用例:「帽子を 貰ったんだけんど(貰ったのだけれど) おれに 似合うかよう(似合うかよ)
※女性でも普通に「おれ」と自分を指して言います。






「おんなし」=「女衆」
使用例:「よう(ねえ) おんなしが えれえ(偉い) おごってるでえ(怒ってるぜ)
                            おめえ
(お前) あにか(何か) したのかよ」

「おんなったらし」=「女たらし」
使用例:「顔 見りゃあ(顔を見れば) 判らあな(判るわな)
           ありゃあ
(あれは) どう見たって
おんなったらしだよ


「おんなのおひまち」=「女のお日待ち」=「女性達が集まる日待ち」
使用例:「ゆんべの(夕べの) おんなのおひまちで おもしれえ(面白い)事が 有ってよ(有ってさ)
      でも 黙ってろって 言われたあ
(言われた)から お父さんには 話さねえ(話さない)
                                                       うふ。」

※「日待ち」とは日の出を拝む全国的な行事です。祖母の住む土地では、女性達だけが集まる「日待ち」が有りました。年に一度か二度、予め日を決めて、夜に集落の一軒家に集まり、ご飯を食べたりお喋りをしたのだそうです(どうやら祖母は、本来は『日の出を拝む事を目的とした行事』で有ると言う事を認識しておらず、『ただの寄合』くらいにしか思っていなかったみたいです)。男性達だけが集まる「日待ち」もあり、こちらは「薬師様」等の神社が会場になっていたそうです。男女別々で語り合いたがる習性は現代人と同じで、どちらの会場も、現代同様『はしたない話題』で盛り上がっていたのかもしれませんね。


「おんなまつ」=「女松(めまつ)」「雌松」=「アカマツ(赤松)」 ※マツ科の常緑高木。
使用例:「松茸っちゅうのは(松茸と言うのは)
      
おんなまつの 根っこに 生えるんだとな(生えるんだってね)
       こけえらじゃあ
(このあたりでは) おとこまつ(クロマツ)しか 見ねえから(見掛けないから)
        あたしは 松茸が 生えてんのも
(生えているのも) みたこたねえで(見た事は無いぜ)

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「かえりしな」=「帰りの途中」
使用例:「渡してえもん(渡したい物)が あるんだよ
           仕事の 
かえりしなにでも ちょっと 寄ってくれるか?」

「かがみっちょう」=「トカゲ」

「かざうるし」=「蕁麻疹」
使用例:かざうるしを かっさらって(掻きむしって) 酷くしちまってよ(酷くしてしまってさ)
              病院 行って
(病院に行って) 先生に叱られて けえって来た(帰って来た)

「かぜっぴき」=風邪をひいた人
使用例:「お父さんは かぜっぴきだから 近よっちゃいけねえで(近寄ってはいけないぜ)

「〜かた」=「〜のほう(方)」
※「あっちの方で踊ってきた」「こっちの方で静かにしていろ」などの、「〜の方」の意味。方角を指し示す時に使う。
使用例:「山田さんの お宅? そっちかたに ねえか?(無いか?)
    
こっちかたに 寄せねえと(寄せないと) 倒れるで(寄せないと倒れるぜ)
    「新しい店が できんの?(出来るの?) スーパーの 右っかたに?」
    
「イモが
向こうっかたに 転げたよ」

































「かたっぽ」「かたっぽう」=「片方」
使用例:かたっぽは いいけんど(良いけれど)
        もうかたっぽう
は 直した方が 良かねえか?(良くは無いか?)

「かたっぽて」=「片方の手」
使用例:「こっちの手で持って かたっぽてで 包むんだあよ(包むのだよ)

「かたびっこ」=「対の物の片方が、無かったり壊れたりしている事」
使用例:「靴下の片方が めっからねえでな(見つからないでね)
        とりあえず 右だけ履いて 
かたびっこで 探し 歩いてるんだあよ(歩いているのだよ)

「かて」=「糅」=「五目飯の具(お米と一緒に炊き込む材料)」
使用例:「さあて(さて)、 もう いい じぶん だんべ(良い時間だろう)
            じょうずう
(上手に) 炊けたあかな(炊けたかな)
(*^_^*)
                   あっ Σ(゚ロ゚ノ)ノ あんちゅう事だんべ!(何と言う事だろう!)
                                       
かて(具を) 入れ忘れた!!」

「かてめし」=「糅飯」=「五目飯」
使用例:「よう(ねえ) おふくろよう(お袋よ)
      今晩は
かてめしを作るって 言ってなかったっけか?(言ってなかったっけ?)
               楽しみにしてえたのに
(楽しみにしていたのに)
                          しろめし
(白飯)じゃんか(ではないか)…」 (´・ω・`)

「かどぐち」=「門口」=「門の出入り口」
使用例:「知らねえ人に(知らない人に) かどぐちまで 送ってもらった

「かどっこ」=「角」
使用例:「デパートのかどっこの隣に 交番が あっから そこで 聞いてみんべえ(聞いてみよう)

「かなくそ」=「金を鍛える時に剥げ落ちる焼金」

「かぶつ」=「木の根」(※「株つ」?)


「かめのこばんてん」=「亀の子半纏」=「背負った赤ちゃんごと羽織る、袖無しの綿入れ半纏」
※「袖無し」なので背負っている人の手がニョキっと出ており、背負った赤ちゃんを内に含んだ「綿入れ」の着姿が「亀の甲羅に似ている」のです。同様の【子守衣料】で「袖有り」の「ねんねこばんてん」が有ります。元々は「ねんねこばんてん」が主流で、後に【動きやすさ】から「かめのこばんてん」が流行ったそうです。尚、「ねんねこばんてん」には普通の半纏と同様に「結い紐」が付いていましたが、「かめのこばんてん」には付いておらず、別紐を用意し巻き付けて身体の前で十字に縛ったそうです。余計に「亀の甲羅」らしくなりますね。


「からすのつばき」=「カラスの唾」=「カマキリの卵」 ※実際にカラスの唾に似ているかどうかは不明。
使用例:「窓に からすのつばきが あるだんべ(有るだろう)
         うざってえな
(うざったいな) どうすべえ(どうしよう)


「からっけつ」=「空のケツ」=「裸のお尻」 ※標準語(空穴=懐が寒い)の意味でも使います。
使用例:「ここで 着替えて いいか? からっけつに なっちまうけんど(なってしまうけれど)


「カリエス」=結核菌による骨の病。


「かんばこ」=「棺箱」=「棺桶」=「棺」
※祖母の御祖父さんの御遺体は、【箱】ではなく【桶】で送られたそうです。樽型の桶です。現代では時代劇や浮世絵の中ででしか見掛けませんね。「桶の中に御祖父さんを座らせ、杖を一緒に入れて持たせて上げたんだ」と祖母は言っていました。「土葬」が一般的だった時代の【樽型の棺桶(座棺)】は火葬に不向きな為、火葬が主流になった戦後に【箱型の棺箱(寝棺)】へと取って代わられた様です。棺の形状に関係なく「かんばこ」「かんおけ」と通称されるのは現代と同じですね。


「かんびな」=「痩せた身体」 ※語源は「干+雛」かもしれません。
使用例:「あの お婆さんは 今は かんびなの ようだけんどよ(様だけれどさ)
               病気する前は
(病気をする前は) 太ってえて(太っていて)
                          綺麗な人 だったんだあで
(だったのだぜ)

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「きずばちょう」「きずばっちょう」=「傷だらけ」
使用例:「崖を転げ落ちて きずばっちょうに なった」

「きそ」=「紫蘇」
使用例:「兄貴んとこじゃあ(兄貴の所(家)では) 庭に きそを 植えてべえ?(植えているだろう?)

「きそっぱ」=「紫蘇っ葉」=「紫蘇の葉」
使用例:きそっぱが 巻いてあって こりゃあ(これは) うめえや(旨いや)

「ぎったんばっこ」=「シーソー」
使用例:「おもしれえ(面白い)子だな 独りで ぎったんばっこ してらあ(しているわ)

「ぎっちょ」=「左利き」
使用例:「おめえ(お前) 子供の頃は
        
ぎっちょじゃあ(左利きでは) なかったっけか?(なかったっけ?)

「きぬっぱ」=「絹物」

「きばち」=「木鉢」=「木をくり抜いて作った鉢。切った食材などを入れて使った調理道具」
使用例:「おい 暇なら きばちを 洗っといてくれよ」 ※現代の「キッチンボール」かな?








「きび」=「気味」
使用例:「あに(何)を 拾って来たあのよ?!(拾って来たのよ?!) きびが わりいな!(悪いな!)

「きもっきらし」=「肝切らし」=「短気」
使用例:「あの人は きもっきらしだあから(短気だから) 下手な事 言えねえな」

「きりだめ」=「切り溜め」=「うどん等、作って切った食材や料理を並べ入れて置く浅くて長い大きな木箱」
使用例:きりだめに 入りきらねえじゃんか(入りきらないではないか) うんと(たくさん)作ったなあ」
※現代のキッチンバットかな?









「きりっくち」=「切り口」
使用例:きりっくちが めっからねえ(見つからない)から ひっちゃぶいて(引き破いて) 開けた

「きりぶり」=「霧降り」=「霧雨」
使用例:「昔は 入梅の頃っちゅうと(入梅の頃と言うと)
          
きりぶりが 凄かったあけんどな(凄かったけれどな)

「きりゅうど」=「コオロギ」 使用例:「秋だなあ きりゅうどが 鳴いてらあ(鳴いているわ)

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「くいっつぶし」=「食い潰し」=「仕事をせず遊んで暮らしている人」「居候」
使用例:「俺の職業? 財産が あっから(有るから) くいっつぶしを やっています」

「くさばっこ」=「草むら」
使用例:くさばっこから ヘビが 出て来んだあよう!(出て来たのだよ!)
                                     あ〜 おったまげた
(魂消た)


「くずっぱい」=「屑灰」=「灰の屑」 使用例:くずっぱいを おっぱいといてくれ(掃いておいてくれ)


「くすりもり」=「薬盛り」=「薬を扱う専門家」 ※昔の言葉です。「薬剤師」の誕生と共に使われなくなりました。
使用例:くすりもりに 色々 やって貰ったあけんど(やって貰ったけれど)
                どれも 効かなくって やめちまったんだとよ
(止めてしまったのだとさ)


「くそむすび」=「堅結び」
使用例:くそむすびに しちゃっちゃあ(してしまっては)
              後で 取れねえじゃんか
(取れないではないか)


「くちめき」=「百日咳」
※「くちめき」の語源は分かりません。神奈川県三浦市に、百日咳に御利益の有る『くちめき地蔵尊』が在り、その言い伝えの物語では「おしゃべりを戒める為に祭った」となっています。









「くね」=「垣根」
使用例:「山田さんの 所じゃあ(所では) 新しい くねを こせえてるんだとよ(こしらえているのだとさ)

「くぼったま」=「凹ったま」(「凹溜り」?)=「凹んだ所」
使用例:「バンパーに くぼったまが 出来てえる(出来ている)
          何時 何処で ぶっけたんだんべ
(ぶつけたのだろう)

「くわごや」=「桑小屋」=「桑(蚕の餌)を積んで仕舞って置く為のコンクリ小屋」
※戦前のその昔、子供を連れた乞食の女性が宿を求めて祖母の家を訪れた事が有り、その時に、おむすびを握ってやって、桑小屋の中に筵を敷いて泊めてあげた事が有ったそうです。「あの後どうしたんだんべかな。」と祖母は話していました。


「くわで」=「桑の木の枝」 ※桑の葉は蚕のエサ。
使用例:くわでを 採りに 行くからよ(行くからさ) 手伝いに 来てくれ」

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「けえみょう」=「戒名」
使用例:「あんだか(何だか) さっぱり 良く分からねえけんど(良く分からないけれど)
                                        良い
けいみょうだな」

「けえり」=「帰り」 使用例:けえりに また 寄るだあ(寄るのだ)

「けえりみち」=「帰り道」
使用例:けえりみちで おっことしたんじゃねえか?(落としたのではないか?)

「けえりんぼお」=「変り穂」=「突然変異を起こした穂(稲や麦など)」
使用例:「見ろよ 化けちゃってらあ(化けてしまっているわ) けえりんぼおだあ」

「げす」=「下肥」=「人間の糞尿を肥料とした物」


「げぼうなし」=「悪口を言う人」 ※語源は「下法為し(げほうなし)」=「外道を為す人」かもしれません。
使用例:「あんなあ(あんな) げぼうなしの 話なんざあ(話なんぞは)
              一分と 聞いちゃあ居られねえだ
(聞いては居られないのだ)
※祖母の父親が良く使っていたそうです。


「げんのしょうこ」=「フウロソウ科の草」
※腹痛時の薬として飲んだそうです。祖母の所へは薬屋さんが薬草として買付に来たので、干した物を売ったりもしました。語源は「現の証拠」で、効き目(証拠)が良く現れたから。


「けんのんしょう」=「険難性」=「不安性」
使用例:「あの人は けんのんしょうだあから(不安症だから)
      大した事じゃあねえのに
(大した事では無いのに) 大騒ぎして 困らあ(困るわ)

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「こいざる」=「肥笊(こえざる)」=「肥やしを入れて使う専用の笊」
使用例:「こりゃあ(これは) もう いいかんに(いい加減に) うっちゃっちまって(捨ててしまって)
          籠屋さん
(籠を作る商売人)に 新しい
こいざる
                こせえて
(こしらえて) 貰うべえかな(貰おうかな)

「こうっぱ」「こうのは」=「香の葉」=「香の木の葉」
=「樒(しきみ)の葉」 ※「樒」=シキミ科の常緑小高木。
※仏前や墓前に供える枝葉です。現在は花屋さんのみならずコンビニで簡単に仏花が手に入りますが、昔はそうは行きませんでしたので、山に普通に生えていた「こうっぱ」を採って来て供える方が一般的だったそうです。「しきみ」の語源は「悪しき実」だそうで、実に猛毒が有ります。実際、祖母が子供時分、友達だった二人が亡くなった話を聞かされました。墓地へ遊びに行って、知らずに口に入れてしまったそうです。


「こうや」=「紺屋」=「染物屋」
使用例:こうやから 見本の反物を 安く 売ってもらったんだあよ(売ってもらったのだよ)
※紺屋さんは、「金紗と呼ばれる絹織物に染物を施す商品」の見本を持って、祖母の家へ見本品を売りに来たそうです。祖母の家では絹糸を生産していたので(養蚕業)、その関係で交流が有った様です。


「ごうじょっぱり」=「強情張り」=「強情を張る人」
使用例:「爺様が ごうじょっぱりで 家族が 困ってるんだとよ(困っているのだとさ)
          お嫁さんの言う事を 黙って 聞いてりゃあ
(聞いていれば) いいものをな」



「ごえもんぶろ」=「五右衛門風呂」=「鉄製の湯釜で作られた風呂の相称」
使用例:「とよ(=樋=とい)」を使って井戸水を釜(浴槽)に入れ、下から薪をくべて湯を温める。
     鉄の湯釜も同時に熱くなるので、火傷しないように底に木の板を敷いて湯に浸かる。
     (祖母の家の五右衛門風呂は1990年代に取り壊しましたので現在体験はできません。)
※祖母の家にあった五右衛門風呂は1980年代頃まで現役で働いていました。つまり共に祖母も働いていたって事になります。なにせ湯を用意するには、風呂用の水を井戸から汲み上げたり、薪を燃やして湯を焚く所から始めなければならなかったから。
水については、井戸から風呂に「とよ(雨どいのような物)」を渡し、井戸水を手動でキコキコ汲み上げ、風呂釜へ送り込んでいました。
火については、薪拾い・薪割りから始まります。私が小さい頃、祖母や叔父が庭でオノやナタを振り回し薪割りをしていたのを良く見ました。祖母はカッコ良いくらい薪割りがとても上手でした。私自身が薪割りに挑戦させてもらった記憶もあります。
薪を割ったらそれを燃やす訳ですが、どこへ持って行くかと言うと、屋外です。祖母の家の風呂場は家屋の中には無く、母屋から3〜4m離れた敷地内に別棟で小屋のように設置されていました。湯に入る時は、母屋から着替えを持って玄関を飛び出し、風呂小屋に飛び込むのです。母が言うには…「夜だから暗くて怖いし、虫が寄って来るし、嫌でしょうがなかった」との事です。余談ですが、風呂小屋の隣には便所もありました。ただ、母屋の中にちゃんとした便所があったので、殆ど使われず荒廃し、それこそ何か恐ろしい物が出てきそうな場所でした(昼間でも…)。…母に同情します……。
さて、湯を沸かすには、風呂釜の下で薪を燃やさなければなりません。風呂小屋の外壁下部にある小さい鉄扉(穴)から薪火を入れるのですが、その場所は地上より幾らか下に在り、人が二人くらい入れる程度の四角い空間が地面を掘り整えられ造ってありました(雨が降るとそこに雨水が溜まってしまい、バケツか何かでその雨水を汲み出さないと湯を焚けませんでした)。あの地面より低い四角い空間に座り込み、「あちいなあ」とか言いながら薪をくべている祖母と一緒に火を見ていた幼い頃の記憶は、一生消えない私の貴重な思い出です。
さあ、では、五右衛門風呂に入りましょう。まず浴室内の見た目は、「古く、狭く、清潔感が無く、裸電球(蛍光灯だったかな?)一つで暗く、窓は有るが擦りガラスで、開放感とは一万光年無縁の場所」…です。鉄の湯釜(炊飯用のお釜をちょっと縦に伸ばした様な形状。)は、むき出しで設置されている訳では無く、鉄釜をスッポリ取り囲むよう、「浴槽」としてちゃんと造成されていました。小石(?)を使った、今で言うタイル張りのような装飾(?)もされておりました。狭いですが、横に洗い場も設けられていました。
そして、ついに入浴ですが、その時にしっかと頭に入れて置かなければならないのは、「鉄釜を下から直火であぶっている」と言う基本的知識です。鉄釜、つまり浴槽の底は熱くて触れると危険なのです!祖母の家では、そのため釜(浴槽)の底に木の板を沈め、鉄の底に直接足(お尻)が着かないようにしていました。
「足(お尻)以外はどうするの?」と聞こえてきそうなので一応続けますと、熱いのは底だけで、釜の周囲は熱くありません。祖母の家の五右衛門風呂は、本来は「長州風呂」と言って、釜の底から上の縁まで全てが鉄で造られた物なのですが(底だけが鉄製で、周囲が木製だったりする物の方を正式に「五右衛門風呂」と言うそうです。)普通に考えれば鉄釜全体が燃えるように熱いんだろうなあ、と私だって思いますが、でも、周囲は熱くなりません(何故なのかは知りません。いえ、大工さんに訊くか歴史の本などを調べれば簡単に分かる事だと思うのですが、今のところ私自身がどうでも良い事だと思っているので勘弁して下さい)。釜の周囲が熱くなかったので、母は子供時分に良く、足とお尻を浮かせて釜の中をぐるんぐるん回って遊んだそうです(浮輪を着けた子供がプールの中でやるように)。とっても楽しかったそうです。円い風呂であればこその成せる技ですね。
もし、湯が熱かったり、ぬるかったり、少なかったりした場合は、風呂小屋から「熱いよー!」と叫べば(「とよ」をガタガタさせてアピールするも良し。)祖母か曾祖母が気づいて井戸水を送ってくれたり、薪を調節してくれたりします。(母、談。)
正直な所、私は祖母の家の五右衛門風呂に入った事がありません。いえ正確に言うと、「湯にどっぷりつかって、あ〜いい湯だ〜」とやった記憶がありません。つまり、子供の頃、五右衛門風呂小屋に裸で入った事はあるのですが、恐らく一人で入らされた為、風呂小屋の中が不気味で嫌だったのと、「本当に火傷しない?」と言う幼い不信感で、右足をソ〜っと入れただけで出て来てしまったのです。ですから、私は五右衛門風呂に「右足しか」入った事がありません。
私はともかく、1970年代生まれの私の姉や、いとこのお兄さんお姉さん達を湯に浸からせて、仕事を終えた五右衛門風呂だったのでした。
最後に、母からの警告です。「入浴中にヤスデが落っこちて来たりするんだよ!」

(「五右衛門風呂」の名の由来は「盗賊・石川五右衛門の釜ゆで刑の時に使われた釜と同じだから」だと私は教えられました。)


「こおもりっこじき」=「蝙蝠乞食」=「蝙蝠傘や毛布を背負った乞食」
※戦後初期頃まで、祖母にとって「乞食」は身近な存在だった様です。
祖母の思い出として、「河川敷に中国人や朝鮮人が部落を作って集団で暮らしていた」とか(←祖母の話をママ記しました。当然もちろん乞食には日本人も居ましたので、偏見・差別の無き様、宜しくお願い致します。)、「山に住んでいた乞食も居た」とか、「屑屋(くずや。廃品を売買する商人。)を営んでいたのではないか」とか、「握り飯を食べさせてやった」とかの話が出て来ました。
それから、語気を荒げて「勝手に五右衛門風呂に入られてたんだあよう!」とも語ってくれました。祖母の家の敷地は山に囲まれており、門扉も無く風呂は母屋から離れた場所に立地、真っ暗闇の夜ともなれば部外者の侵入は容易でした。で、それゆえ犯行が行われていた正にその時、家の者は誰一人として不審者に気が付かず、日は過ぎに過ぎ…、しかし、ある日、祖母の息子が日中に山へ行ったら、カミソリと一緒に几帳面に干してある祖母のバスタオル(ピンク色)を発見して、ついに事件が発覚したのだそうです。


「こけえら」
=「ここいら」=「ここら」
使用例:こけえらじゃ(ここいらでは) 見かけねえ(見かけない) 顔だな」


「ごけっぺえり」
=「後家入り」=「後家さんの家に出入りして泊まり込んだりして後家さんを誑し込んだりする男の人」
※【衝撃情報】…戦後のその昔、祖母宅の御近所の母娘が殺され「ごけっぺえり」が逮捕された事件が有ったんだそうです。しかし、その後「ごけっぺえり」は無罪放免釈放され、科学捜査が未熟な時代だったせいか未だ事件の真相は闇の中…。


「ここいら」=「ここら」
使用例:「何処へ 行っちまったんだんべ(行ってしまったのだろう)
       
ここいらに おっぽっといたんだけんどなあ(放っておいたのだけれどな)
            ゴミかと思って 誰か 持ってっちまったのかな
(持って行ってしまったのかな)







「こしっぽね」=「腰骨」 使用例:「みぎっかた(右の方)こしっぽねの 辺りが だりい(怠い)

「ごぜんばし」=「御前箸」=「手掴みで食べる事」
使用例:「ほいじゃあ(それでは) 失礼して ごぜんばしで 頂くべえ(頂こう)

「こぢゅうはん」=「小昼飯」=「小さな昼御飯」=「3時のおやつ」
※略して「おこぢゅう」と言う事の方が多かった様です。














「ごっそう」「ごっつぉお」=「御馳走」
使用例:「すげえ(凄い) ごっそうだな おったまげたあ(魂消た)
    /
ごっつぉおが 出たんだんべ?(出たのだろう?)

「こどきょう」=「小度胸」=「臆病」「臆病者」
使用例:「あんなあ(あんな) こどきょうにゃあ(臆病者には) 跡継ぎは 無理だんべ(無理だろう)

「こないだ」=「この間」
使用例:こないだ来た人は 誰よう(誰よ)? おめえの(お前の) 知ってる人?」

「こば」=「角や端」 使用例:「痛て! タンスのこばに 足を ぶっけた(ぶつけた)! コンチキショウ!」

「こはんどき」=「小半時」=「約三十分」


「こまっちゃくれ」=「こましゃくれ」=「ませた生意気な子供」=「おませ」
使用例:「これが 俺の こまっちゃくれの 妹で あれが 俺の おっかねえ(恐ろしい) あねき(姉)


「ごまむし」=「作物のゴマに集る芋虫」
使用例:ごまむしは きれえな(綺麗な) ちょうちょうばっこ(蝶々)に なるんだあよう(なるのだよ)
※栽培中のゴマに集る芋虫はゴマの葉を食べてしまう『害虫』で、それは『蛾の幼虫』が主らしいのですが、しかし祖母は「綺麗な蝶々になった」と話していました。祖母が育てていた当時(数十年前)にゴマの葉を食べていた芋虫は、「アゲハチョウ」だったみたいです。











「ごまよごし」=「ゴマあえ」 使用例:「ほうれん草のごまよごし

「これっぱかし」=「こればかり」
使用例:これっぱかし 貰ってもなあ 分けようがねえだ(分け様が無いのだ)
    /
これっぱかしで わりいけんど(悪いけれど) 持ってけ」

「ごんごう」=「五合」
使用例:「赤飯を ごんごう 炊いたけんど(炊いたけれど) 足りねえかな(足りないかな)?」

「こんだ」=「こんど」
使用例:「珍しく こんだの あにきが くれたあ(兄が くれた) 土産は 旨かったな」

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「サーベラ」=「サーベル」 ※洋剣。
使用例:サーベラ下げて えばって(威張って) 歩いてたあよ(歩いてたよ)

「ざがし」=「雑菓子(ざつがし)」=「駄菓子」
使用例:「こんな ざがししか 無えけんど食うか?(無いけれど食べるか?)

「さきっちょ」「さきっちょう」=「先っ方」=「先端」
使用例:「おい こうもり(蝙蝠傘=洋傘)さきっちょ
      ちょうちょうばっこ
(蝶々)が 止まってるでえ(止まってるぜ)

「さきっぽ」「さきっぽう」=「先っ方」=「先の方」
使用例:「旗竿の さきっぽうに くくりっつけて(括り付けて)
          ぶら下げて 持ってけえるだ
(持って帰るのだ)

「さくでえ」=「作男」=「大きな農家で住み込みで働いていた男の百姓」
使用例:「うちの さくでえは 本当に 良い人だったんだ
               だから 葬式も うちで 出してやったんだあでえ
(出してやったのだぜ)


「ささらほっさら」=「物を散らかして粗末にする事(几帳面じゃない)」
使用例:「そんな風に 何でも ささらほっさらにして
              おめえは
(お前は) 躾が なってねえんだな(なってないのだな)


「さしこ」=「竹や木で作った鳥かご」 ※山の野生の小鳥を捕まえて飼っていたそうです
使用例:「メジロを つかめえたから(捕まえたから)
         
さしこに 入れて あるんだけんど(あるのだけれど) 見るか?」
!注! 現在、メジロの捕獲・飼育は、基本的に法律で禁止されております。


「さつま」=「さつまいも」 使用例:「あの さつまは 美味かったなあ」 (´v`) また食いてえ。


「さるんぼう」=「猿」
使用例:さるんぼうが じょうずうに(上手に) 芸を してたあでえ(してたぜ)
                                    えれえもん
(偉いもの)だなあ」

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「じーじーぜみ」=「油蝉(アブラゼミ)」

「しいじゅう」=「始終」 使用例:「あそこの家は 庭を しいじゅう 綺麗に してえるな(しているな)

「じくまくれ」=「無精者」 使用例:「うちにも一人 じくまくれが いらあ(いるわ) こまんな(困るね)

「しけえし」=「仕返し」 使用例:しけえし出来て せいせいしたんべ!(清々したろう!)


「しちくり」=「七繰り」=「何度も何度も繰り返す事」
「七」には「幾つも」と言う意味がある様です。広辞苑には「七つ緒」=「多くのひも」、「七回り」=「幾度もめぐって来ること」、「七曲り」=「幾重にも折れ曲がっていること」などの言葉が掲載されています。
使用例:「さっきっから(さっきから) 背中 丸めて あにをしてえるのよ(何をしているの?)
      「これがな
(これがね)、 ほれ(ほら)、 穴が 開いちまってよう(開いてしまってさ)
       でも このけんの
(このくらいの) 穴 だったらよ(だったらさ)
        ちょいっと
(ちょっと) 縫えば どうにか なんべえと(なるだろうと) 思ってな(思ってね)
         ほいで
(それで) 始めちゃあ(始めては) みたんだあけんど(みたのだけれど)
          どうにも上手く いかねえで
(いかないで)
           あたしは もう3時間も
しちくり しちくり してえるんだあよ(しているのだよ)
            はあ〜あ! もう よすだ!
(止める!)
             もったいねえけんど
(勿体無いけれど) うっちゃっちまうだ!(捨ててしまうよ!)











「しちふり」=「七振り(?)」=「あっちへやったりこっちへやったりする事」
使用例:「着て行くもんが(着て行く物が) 決まらねえとって(決まらないと言って)
              さんだ
(散々)
しちふりして おめえ(お前) 結局 それかよう(それかよ)

「しっぷり」=「沢庵の細い方(しっぽ)」
使用例:「おめえよう(お前よ) 少しは 気い利かせて(気を利かせて)
          お父さんには
しっぷりじゃあねえ方を(しっぽでは無い方を)
                              装ってやれよう
(装ってやれよ)

「じでんしゃ」=「自転車」
使用例:「駅まで じでんしゃで 行けやあな(行ければな)
                 
世話ねえんだけんど(世話が無いのだけれど)


「しばや」=「芝居」
使用例:「秋川から にのみや(※) を呼んで 家で しばやを 観たんだあよ(観たのだよ)
※「にのみや」とは、秋川(現・あきる野市)にあった「二宮歌舞伎」一座の事の様です。村でお金を集めて、「にのみや」に出張公演を依頼し、村の一軒家の庭に舞台を作り、村人が集まって鑑賞したそうです。













「じべた」=「地面」
使用例:じべたに なんかあ(なんか) 直に 座りたかねえもの(座りたくないもの)
            
新聞紙でも 構わねえから(構わないから) あにっか(何か) 一枚
              すいてありゃあ
(敷いてあれば) いいんだけんどよ(良いのだけれどさ)

「じまんやき」=「今川焼き、大判焼き、太鼓焼き…」 使用例:じまんやきが 食いてえ(食べたい)

「しみっくそ」=「シミ」 使用例:「醤油の しみっくそ

「しもごえくみとりにん」=「下肥汲取人」=「便所の糞尿を汲み取る農家のおじさん達」

「しまいくんち」「しものくんち」
 =「終い九日」「下の九日」=「九月二十九日に行った農家のお祭り」 ※九月九日(重陽の節句)に因む。
※「はつぐんち(9月9日)」「なかのくんち(9月19日)」と共に、毎年9月には3度、おこわを蒸かすなどして祝ったそうです。「重陽の節句」は、一月七日(人日)・三月三日(上巳)・五月五日(端午)・七月七日(七夕)と並ぶ『五節句』の一つです。


「しゃっつら」=「しゃっ面」=「顔の罵称」 ※ケンカの時に使用。
使用例:「自分の しゃっつらあ 見ろ! 偉そうに 言える玉か!」






「しゃっぽ」=「帽子」 使用例:「おじいさんの しゃっぽは 洒落てんべ(洒落ているだろう)

「じゃまっけ」=「邪魔扱い」 使用例:じゃまっけに されたあ(された)

「じゅうのう」=「おき(火のついた炭)を運ぶ道具」 ※シャベルに似ているが、柄の先は箱型になっている。
使用例:じゅうのうが どっかへ行っちまった(何処かへ行ってしまった)
                     おい お前 あにかに
(何かに) 使ったか?」














「じゅうわく」=「十薬(じゅうやく)」=「どくだみ」
使用例:じゅうわくは とお(十)の病に 効くんだとよ(効くのだとさ)

「じょうぐち」=「錠口」=「玄関」 使用例:「トイレは じょうぐちを入って 左の奥」

「しょうべい」=「商売」
使用例:「あんなんでも(あんなものでも) いっちょまえに(一丁前に)
                        
しょうべい してえるよ(しているよ)

「しょんべんどう」=「男便所」

「しらんつら」=「知らん面」=「知らん顔」
使用例:「チビ(小さな子供の愛称)が 生意気に しらんつら してらあ(しているわ)


「しろっこ」=「ユキムシ」「ワタムシ」 ※半翅目(はんしめ)ワタアブラムシ科に属する虫。
使用例:しろっこが いっぺえ(いっぱい) 飛んでらあ(飛んでいるわ) 雪みてえだ(雪みたいだ)





「しんぎりこっこ」=「片足跳び」=「けんけん遊び」
使用例:「おフミちゃんが 次い(次に) 来た時 一緒に しんぎりこっこを するだあ(するのだ)

「しんばり」=「心張り」=「台風に備えて雨戸に釘で打ち付けた板」
使用例:「よう(ねえ) お父さん
       そこに
しんばり 打ち付けて そいで(それで) お父さんは
         どっから
(何処から) 家ん中に(家の中に) はいんのよ(入るのよ)
     「あっ! あんだよ
(何だよ) こかあ(ここは) 玄関か!」

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「すいばん」=「台所の流し」 使用例:すいばんに 居る ハエを おっぱらって(追い払って)くれよ」

「すきっくい」=「好き食い」=「選り好みして食べる事」
使用例:「憎らしいよ すきっくいして 人参を 残してらあ(残しているわ)

「すきまっかぜ」=「隙間風」
使用例:「どっから(何処から) すきまっかぜが へえってくんのよ!(入って来るのよ!)

「すっぽろけ」=「着物一枚で薄着になっている事」
使用例:「おめえんとこの(お前の家の) じいさまがよう(爺様がよ)
       あちい
(暑い)からって
すっぽろけで 出歩いてたあで(出歩いていたぜ) いいのかよ

「すま」=「家の隅」
使用例:「おい 座敷の すまに 埃が 溜まってるでえ(溜まっているぜ) 掃いとけよ」

「すめし」=「素飯」=「飯だけ」=「おかずが無い飯」
使用例:すめしじゃあ(飯だけでは) 寂しいでえ(寂しいぜ)
         
梅干しぐれえ(梅干しぐらい) 無えのかよう(無いのかよ) お母ちゃん」

「すれっからし」=「擦れっ枯らし」=「擦れて枯れてしまった人」=「グレた人」
使用例:「あそこの家の 五男坊は すれっからしだあよ」

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「せえ」=「息」

「せきとう」=「石塔」=「石碑」「墓石」
使用例:せきとうに 唄が 書いてあるんだとよ(書いてあるんだってさ) 読めっかな(読めるかな)

「ぜってえ」=「絶対」 使用例:「おれは そんな事 ぜってえ 言いやしねえで(言いはしないぜ)

「せな」=「兄」 ※「花」と同じアクセントで言います。「アイルトン・セナ」の「セナ」と同じようには言いません。
使用例:「あたしの せなは 物凄く 木に 登んのが(登るのが) 上手 だったんだあよ(だったんだよ)







「ぜにくい」「ぜにっくい」=「銭食い」=「お金を沢山使ってしまう事」
使用例:「あたしの 姉さんは ぜにくい してえるのに(しているのに)
            何時も ボロを 着てえるんだあよ
(着ているのだよ)
                 着るもん
(着る物)には とんじゃく(頓着) しねえんだと(しないのだと)

「ぜにっくび」=「銭っ首」=「襟がめくり込んでいる状態」
※語源は「銭を懐に沢山入れていると重みで着物の襟が乱れる」と言う所から来ているようです。
使用例:「おめえ(お前) 急いで 着替えて 出て来たんべ(出て来ただろう)
                         
ぜにっくびに なってるでえ(なっているぜ)


「せんざいもの」=「野菜」
使用例:「うちは 農家だからな せんざいものなら うんと(沢山)あるで(有るぜ)

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「そい」=「其れ」 使用例:そいが いい そいが いいや そいを くれ

「そけえら」=「そこいら」
使用例:「はりめどとおし(糸通し)が 欲しいんだけんど(欲しいのだけれど) そけえらで 売ってる?」

「そそっぱじ」=「粗末な仕事」
使用例:「誰が こせえたのよう(こしらえたのよ)
          恐ろしく
そそっぱじじゃんかよう!(粗末な仕事ではないかよ!)

「そだ(祖母の実家の村の言葉)」「もや(祖母が嫁いだ村の言葉)
=「雑木等、枝の長さを揃えて束ねたもの」
使用例:そだになって 裏に 置いてあっから(置いてあるから)
                        欲しい分だけ 持って行って いいで
(いいよ)











「そね」=「山の頂上」 使用例:そねで 一休み するだあ(するのだ)

「そべえっこ」=「ふざけっこ」
使用例:「悲鳴が すっから(するから) 何事かと 思ったら
         子供が うんと
(沢山) 集まって
そべえっこを してえるみてえだ(しているみたいだ)

「そらっこと」「そらっぺえ」=「作り話」
使用例:そらっことべえ(作り話ばかり)言って どうしようもねえ(どう仕様も無い) 野郎だ」

「そりばし」=「丸太で作った吊り橋」
使用例:「山の上に そりばしが あってよ(在ってさ)
         とんとん 跳んで 渡るんだあ
(渡るのだ) 楽しかったでえ(楽しかったぜ)

※標準語の「反り橋」=「中央が高く反った橋(太鼓橋)」とは別物です。「丸太を歩幅に合わせた等間隔で横倒しに並べた」物の様です。

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「だいどこ」「でえどこ」=「台所」 使用例:「あたしは だいどこに 隠れよう」

「たかあし」=「竹馬」 使用例:「子供時分に たかあし さんだ乗ったあ(散々乗った)

「たかまど」=煙を出す為の屋根に開けた穴。雨が入らない様に作られている。

「たかやぶ」「たかやぼ」=「竹藪」
使用例:たかやぼに へえったら(入ったら) 蛇が 居てよう!(居てさ!)
            一目散に 逃げて 来たあよ
(来たよ)! おっかねえよう!(怖いよ!)
※「たけやぶ」と発音すれば良いだけなのに…。「たけやぶ」→「たかやぶ」→「たかやぼ」…。「竹」でも「藪」でも無くなっているよ…。


「たたき」=「土間」=「土を叩き固めた床」 使用例:たたきがデコボコになっちまってらあ」
※祖母の昔の家では玄関と台所が「たたき」でした。台所と繋がる他の部屋への出入りには、いちいち下駄や草履や靴の履いたり脱いだりを繰り返さなければなりませんでしたので、女性陣はそりゃあ面倒だったと思います。





















「だだむだ」=「めちゃくちゃにしてに無駄にする事」
使用例:「は〜あ〜 だだむだに しちまった(してしまった) あんてこった(何て事だ)

「たちうす」=「立ち臼」=「寸胴で恰好の悪い女性」
使用例:「顔は 可愛いけんど(可愛いけれど) たちうすで 色気が 無えや(無いや)

「たちやみ」=「経ち病み」=「長病み」

「たっぺ」=「霜柱」 使用例:たっぺを ふんづぶす(踏み潰す)のは 楽しいなあ」

「だに」=「金銭に集る者」 使用例:「みっともねえな(みっともないな) やつぁあ(奴は) だにだあ

「たねひねり」=「種蒔き」
使用例:「ほいじゃあ(それでは) おれは たねひねりして 来っからよ(来るからよ) またな」

「たのき」=「狸」
使用例:たのき ドッグフードを
            食いに来てえる
みてえなんだあよ(食べに来ているみたいなのだよ)


「たもとくそ」=「袂の中のゴミ、埃、塵」
※皆さん…想像して下さい…。今、貴方の袂に「たもとくそ」が有ります…。さあ、貴方は、どうされますか?…はい、「捨てる。」と、お答えになった貴方!不正解です…捨ててはいけません!…大事に大事に取って置きましょう。何時か其の内、貴方は怪我をするでしょう。その時が「たもとくそ」の出番です。傷から滲み出ている血を拭き取るのです…「たもとくそ」で…。(昔はティッシュペーパーとかが無かったんだあよ!それにしても汚ねえな!by祖母)


「たらしやき」=小麦粉を水で薄く溶いて平たく焼いた物。砂糖醤油を付けて食べる。
食事例:主に農作業の休憩時にお茶請けとして食した。(過去の食べ物になっています。)
※近隣の県などでは、名前は同じ「たらしやき」でも生地が違ったり具が入ったりと、変化が見られるようです。当方の地域では具無しの質素な物で、【甘い菓子が手に入らなかった】ゆえに生み出された食べ物のようです。昭和50年代生まれの私は見た事も食べた事もありません。


「だんごっちょ」=「ジョウビタキ」 ※スズメ目ツグミ科の鳥。
※だんごっちょ… なぜに… だんごっちょ…??? 語源に察しの付く方いらっしゃいますでしょうか…?


「たんが」=「たが(箍)」 使用例:たんがが 外れた 桶屋に 直して貰うだ(貰うのだ)

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「ちーちーぜみ」=「春蝉(ハルゼミ)」=「マツゼミ」

「ちがいどし」=「違い年」=「不作な年」
使用例:ちがいどしで 米も野菜も からっきし(からきし) 駄目みてえだ(駄目みたいだ)
    /「今年は
ちがいだあ」(今年は不作だ)※「どし」を省略。











「ちとてんしゃん」=「三味線」 使用例:ちとてんしゃんを 習いてえ(習いたい)

「ちぶす」=「チフス」 使用例:「昔は ちぶすに 罹ると みんな 死んじまってよ(死んでしまってさ)

「ちゃあ」=「茶」 使用例:ちゃあでも 入れんべ(入れよう)

「ちゃんちゃん」=「ちゃんちゃんこ」
使用例:「着ねえ(着ない) ちゃんちゃんが あっから(有るから) リサイクルに 出すだあ(出すのだ)

「ちやんめえ」=「血の病」=「婦人病」=「お産の上がりが良くない人」


「ちょうしっぱずれ」=「調子外れ」=「調子が外れている事」
使用例:「あの人の歌は ひでえ(酷い) ちょうしっぱずれでよ(音痴でさ)
           とてもじゃねえけんど
(とてもじゃないけれど) おめえ(お前)
                  聴いちゃあ
(聴いては) いらんねえでえ!(いられないぜ!)





「ちょうず」=「手水」=「大小便」
使用例:ちょうず 行って来な」←祖母の母親が良く言っていたフレーズだそうです。

「ちょうずば」=「手水場」=「便所・トイレ」
使用例:「夜中に 外の ちょうずばに 行くのは おっかなくて(怖くて) どうにも 慣れねえ(慣れない)
※祖母の家には昔、母屋から数メートル離れた敷地内の屋外に便所が在りました。電柱・電灯など全く無い時代、夜になれば『辺りは真っ暗闇』です。


「ちょうずばち」=「手水鉢」=「手洗いをする為の鉢」 ※手水場(便所)に置いてあった。
使用例:「手水場(トイレ)を 出たあ所に(出た所に)
        水を張ったあ
(水を張った)
ちょうずばちが あっからな(有るからな)






「ちょうちょうばっこ」=「蝶々」
使用例:ちょうちょうばっこを 捕りに 行って 来るだ(来るのだ)
    /「上手く
ちょうちょうばっこに 結べたか?(蝶々結びに出来たか?)

「ちょうつけ」=「帳付け」=「帳面付け」「事務員」 ※長介さんの「長介」と同じアクセントで言います。
使用例:「隣町の工場で なげえこと(長い事) ちょうつけを やってえるよ(やっているよ)


「ちりっぱ」=「塵と葉」
使用例:「隣の家から 飛んで来た ちりっぱ
          おっぱいて
(掃いて) 隣へ うっちゃあって(捨てて)来た

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「【つ】【ち】で終わる男性の個人名(あだ名)+つぁん」=「○○+さん」
使用例:「辰夫さん=たっつぁん「洋一さん=よういっつぁん「市松さん=いちまっつぁん
     「八兵衛さん=はっつぁん「諭吉さん=ゆきっつぁん「ゲイツさん=げいっつぁん

「ついじ」=「石垣」 ※標準語の「築地(ついじ)」とは別物。
















「つえんぼう」=「杖」 使用例:「最近は 洒落たあ(洒落た) つえんぼうが 売ってらあ(売ってるわ)

「つくて」=「堆肥」 使用例:「明日は 畑に つくてを蒔いて 耕すだあ(耕すのだ)

「つけえ」=「使い」
使用例:「ついさっき つけえに 出掛けちまったんだよ(出掛けてしまったのだよ)

「つっかえぼう」=「突っ支い棒」 使用例:つっかえぼうして 閉じ込めちゃった ヒヒヒ…」 (´艸`)

「つぶ」=「そのまま、裸」 使用例:「飴玉を つぶで 配られた」

「つぶあし」=「素足」 使用例:「夏は つぶあしで 居んのが(居るのが) いっとう(一番) 楽だ」

「つるいも」=「ジャガイモ」 使用例:「ろくでもねえ(碌でもない) つるいもが 取れた」

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「でえこん」=「大根」
使用例:でえこんを うんと(沢山) 貰ったあから(貰ったから)
                       今晩は おでんにでも するべえ
(しよう)

「てえてえ」=「だいたい」 使用例:てえてえで いいよ あたしも いつも そうだから」

「でえどこ」=「台所」 使用例:「男子 でえどこに へえる(入る)べからず」

「てえへん」=「大変」 使用例:「そりゃあ(それは) てえへんだったんべ!(大変だったろう!)

「てえろみ」=「平らな所」
使用例:「歩き疲れたからよ てえろみを探して 横になって 休むべえ(休もう)

「でしゃっぱり」=「出しゃばり」=「出しゃばる人」
使用例:「余計な事 してくれたあよ(してくれたよ) でしゃっぱり

「てっき」=「囲炉裏の中で使う金属製の焼き台」 ※縦長の格子状の物で、火を囲むように置かれる。
使用例:「そっちの てっきに 乗ってる 饅頭が 焦げ始めてんぞ!(焦げ始めているぞ!) 
                                        
誰か 引っ込めてくれ!」


「でづめ」=「出爪」=「外出前に爪を切ると悪い事が起こる」(迷信・言い伝え)
使用例:「よせよ! 出かけるめえに(出掛ける前に)
        爪を 切っちゃあ
(切っては) いけねえんだあでえ(いけないのだぜ)
                           
でづめって 昔っから(昔から) 言うだろ」
※【落ち着きの無い状態で爪を切ると手元が狂って怪我をするから、外出前の忙しない時に爪を切るべからず!】という含みを持った迷信。昔の人々の信心の力を借りて、子供からお年寄りにまで危険への注意喚起を簡単に広めてしまった優秀な“迷信”は、科学の発達した現代ではもう通用しませんが、長い年月をかけて受け継がれて来た迷信の多くは、現代人にも十分役立つ道理に適った根拠を持っていて侮れませんね。
「でづめ」は全国的に知られた迷信で八王子弁ではありませんが、私が祖母から教わった中で一番印象深い迷信なので御紹介しました…。














「てのごい」=「てぬぐい」
使用例:「あの人が 新しい てのごいを くれたんだあよう(くれたのだよ)
                      勿体無くって
(勿体無くて) つけえねえ(使えない)


「でんぎりくず」=「ノコギリの木くず」
使用例:「切り終わったら でんぎりくずを ちゃんと 始末しといてくれな
                 やりっぱなしじゃあ 困らあ
(遣りっ放しでは困るわ)


「てんごおさま」=「天狗様」
使用例:「あによ(何よ) 高尾山に てんごおさまが いんの(居るの)?」
        ↑祖母、八王子に住み続けて九十年余り… 初耳の情報を西暦2016年に入手しました!

「てんごおっぱ」=「天狗様が手に持っているヤツデ(八つ手)の葉」
※「ヤツデ」はウコギ科の常緑低木。「テングノハウチワ」とも呼びます。


「てんらんけい」=「展覧会」
使用例:「じょうずう(上手に) 書けてるだろ? これを てんらんけい 出すだあ(出すのだ)

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「とうば」=「卒塔婆」

「どうろっぱた」=「道路の端」
使用例:どうろっぱたに 良く 生えてんのは(生えているのは)
              ありゃあ
(あれは) あんちゅう(何という) 花だんべ(花だろう)


「とおせんかんばん」=「通せん看板」=「立ち入り禁止看板」
使用例:「あによ!(何よ!) 何時の間にっか(何時の間にか)
          
とおせんかんばんが 出来てらあ!(出来ているわ!) 憎らしいよ!」

「とおりっくち」=「通り口」=「道路へ出る所」「家(塀)などの境」
使用例:とおりっくちに じでんしゃ(自転車) 止めてんのは(止めているのは) 誰よ!

「とこば」=「床場」=「床屋」
使用例:「兄ちゃん 洒落たあ(洒落た) 頭してんな(頭をしているな) とこばで 刈って貰ったのか?

「としやみ」=「年病み」=「老衰」
使用例:「病気で 死ぬのは 苦しいだんべな(苦しいだろうな) としやみで 死にてえや(死にたいや)

「どてっぱら」=「土手の腹」=「土手の表面」
使用例:どてっぱらに いっぺえ(いっぱい) 咲いてたあでえ(咲いていたぜ)

「ととのこ」=「鳥の子」=「鳥のヒナ」=「大切に抱え持っているもの」
使用例:「へそくりを 盗まれちまった(盗まれてしまった)
                   
ととのこの様に してえたのに(していたのに)!」

「どどめ」=「桑の実」
使用例:「お母さんに 『どどめを食べたろ!』って 良く おごられたあ(怒られた)
※桑の実は、イチゴ以上に甘くて美味しいのだと、祖母は言っていました。ただし、実の色素が紫色で、食べると口の中が紫色になるわ、着物の袂に紫色の果汁が染みつくわと、後が面倒な事になる為、祖母の母親は子供達に「食べてはいけない」と命じていたのだそうです。









「とば」=「手前」
使用例:「おくばり(配り物)を 持って行ったら 留守だったからよ(留守だったからさ)
       勝手口の
とばに 置いて来たあ(置いて来た) すぐ 気が付くだんべ(気が付くだろう)

「とばっくち」=「入り口」
使用例:「何処に とばっくちが あんのか分からねえ!(あるのか分からない)

「とびだま」=「人魂」
※現代、人魂は「物理現象」であると科学的に証明されています。祖母も母も昔、人魂を見たことがあるそうです。どちらも墓地の近くで。「昔は土葬だったからだろ。」と祖母は言っていました。











「とびっこ」=「駆けっこ」
使用例:とびっこして 負けた方が 勝った方を おんぶして けえろうじゃんか(帰ろうではないか)

「どぶった」=「湿田や深田」

「とよ」=「樋(とい)」 ※屋根に取り付けて、雨水を受け止め地上へ流してくれる装置
使用例:とよが ぼっこわれてっから(壊れているから)
             雨水が 滝みてえに
(滝みたいに) おっこちて来るだあ(落ちて来るのだ)


「とんがらし」=「唐辛子」
使用例:「こりゃあ(これは) とんがらしが へえってべえ(入っているだろう) かれえ(辛い)

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「ながっとうりゅう」=「長く滞在する事」
使用例:「夏休みには ながっとうりゅう できんの(出来るの)?」

「なかのくんち」=「中の九日」=「九月十九日に行った農家のお祭り」 ※九月九日(重陽の節句)に因む。
※「はつぐんち(9月9日)」「しまいくんち/しものくんち(9月29日)」と共に、毎年9月には3度、おこわを蒸かすなどして祝ったそうです。「重陽の節句」は、一月七日(人日)・三月三日(上巳)・五月五日(端午)・七月七日(七夕)と並ぶ『五節句』の一つです。







「なげし」=「流し」 ※炊事場の流し。
使用例:「お父さん!! なげしに 使ったあ(使った)フライパンが
                 そのまんま 置いてあるでえ
(置いてあるぜ)
                        後片付けまでが 調理だあでえ
(調理だぜ)!」

「なりじゅもく」=「生り樹木」=「果物の生る木」
使用例:「あすこ(あそこ)の かどっこ(角)
       
なりじゅもくでも 植えべえかと思ってよ(植えようかと思ってさ)

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「にいこ」=「今年生えた竹」
使用例:「竹を 使いてえんだけんど(使いたいのだけれど) 切って来てくれるか?
               
にいこは 駄目だよ すぐ 腐っちまうからな(腐ってしまうからな)


「にがっぱや」=「にがはや(苦鮠)」=「油鮠(アブラハヤ)」 ※コイ科・淡水産の硬骨魚。
使用例:「すぐ そこの 川に 幾らでも 居るでえ(居るよ)
       でも
にがっぱやは にげえ(苦い)から 食わねえよ(食べないよ)




「にけえ」=「二階」 使用例:「邪魔くせえ(邪魔くさい)から にけえへ 置いて来た

「にさんち」=「二〜三日」
使用例:にさんち 様子見て あんでも(何でも)無かったら でえじょうぶだあとよ(大丈夫だとさ)


「にだんご」=「煮団子」=「すいとん」
使用例:「本日ご紹介するレシピは
         野菜を ふんだに
(ふんだんに) 入れたあ(入れた)
にだんごだあ(すいとんです)
※食糧難だった戦時中は「にだんご」ばっかり食べていたとの事。当時、祖母の生家では横浜から疎開に来ていた人を含め16人で暮らしており、水で捏ねた小麦粉を千切って千切って千切る日々…。「にだんご」と言えば、そんな記憶が残っているそうです。


「にないおけ」=「担い桶」=「担う(二人で荷物を担いで運ぶ)時に使った桶」
使用例:「米だの 沢庵だのの 重い物をよ(重い物をさ)
            
にないおけに 入れて 運んだんだあよ(運んだのだよ)
※「担う」事が前提で作られた専用の桶だそうです。「天秤棒が簡単に引っ掛けられる様に上手い事できていた。」と祖母は言っていました。


「にょこにょこ」「お祈り」
使用例:「信心ぶけえ(信心深い)から 今日も 熱心に にょこにょこだあよ(お祈りだよ)

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「ねかしもの」=「寝かし物」=「常備食」
使用例:「今ん所は(今の所は) 必要ねえから(必要が無いから) ねかしものに しとくだ(して置くのだ)

「ねこ」=「瀬戸物の箱で出来たあんか」 ※「おき(熱の残った炭や灰)」を入れて、布団の足元へ入れた。
使用例:「あたしは ねこなんか 入れなくても 平気だよ
       布団を2枚も 掛けてりゃあ
(掛けていれば) 十分 ぬくいんだあもの(暖かいのだもの)










「ねこいらず」=ネズミ駆除の毒薬
使用例:「ここにも ねこいらずを 撒いて置くようだ(撒いて置かなければならない事態だ)

「ねずみっくそ」=「ネズミの糞」
使用例:「あっちゃこっちゃに(あちこちに)
          
ねずみっくそは 転がってるんだけんど(転がっているのだけれど)
                               肝心の ネズミが めえねえ
(見えない)


「ねど」=「寝床」 使用例:「今晩は さみい(寒い)から 早めに ねどに 入るだあ(入るのだ)


「ねんねこばんてん」=「ねんねこ半纏」=「背負った赤ちゃんごと羽織る、綿入れ半纏」
※「ねんねこ」は、幼児言葉で「寝る・眠る」と言う意味です。【背負われた赤ちゃん】と【背負っている人】の、密着した二人をすっぽりと「綿入れ」が覆うので、とっても暖かいのです。(*´ー`*) 尚、同様の【子守衣料】で「袖無し」の「かめのこばんてん」が有ります。

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「のうのうさま」=「神仏様」 ※幼児言葉
使用例:のうのうさまに お願いして来たの? 叶うと いいやな(良いよね)





「のみけえ」=「飲み会」
使用例:「おれは のみけえが きれえ(嫌い)だ 飲めねえから(飲めないから)

「のらぼう」=「野良坊菜」=「東京都西部を中心とする地域でのみ栽培されているアブラナ科の野菜」
使用例:「おめえ(お前) 今年は もう のらぼう 食った?」
       ↑毎年、春になると祖母のみならず【生粋の八王子人】達の間で自然と交わされる台詞。
         色んな葉物野菜が作られる様になった現代でも、「のらぼう」だけは特別扱いです。
         農家さんの畑に隣接されている『無人販売所』を筆頭に、スーパーなどで簡単に購入出来ます。


「のんのん」=「お祈り」 ※子供言葉。
使用例:「ちゃんと 手え合わせて(手を合わせて) のんのんしたか?」

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「はい」=「ハエ」
使用例:「牛とか 豚を 飼ってた頃はよ はいが いっぱい居て
                 空の お釜に ザワザワ へえって来て
(入って来て) 困った」
※その「お釜にザワザワ入っていたハエ達」は、祖母に、火の付いた新聞紙をお釜に容赦無く放り込まれて、お陀仏になったそうです。南無南無。





「はいりっぱ」=「入る場所」
使用例:「しまいてえんだけんど(しまいたいのだけれど) はいりっぱが ねえんだあよ(無いのだよ)

「ばかすかし」=「馬鹿たれ」
※語源は分かりません。「馬鹿をすかす(気取る)」か…「馬鹿が透けて見える」か…?
使用例:「あの ばかすかし! 顔も 見たくねえや!(見たくないわ!)


「ばかっちょう」=「ルリビタキ」 ※野鳥。
使用例:ばかっちょうなんて あたしは 見たこたあねえで(見た事は無いぜ)
※ルリビタキは人間をあまり恐れないそうです。で、語源は「アホウドリ」と同じ理不尽な方式で「馬鹿っ鳥」でしょうか?


「ばくめし」=「大麦飯」 ※丸麦(精白だけして押麦にはしていない麦)の飯。
使用例:「戦時中は 米じゃあ無くって(米では無くて) ばくめし だったんだあよ(だったのだよ)


「はけ」=「ゴミ捨て場」
※人が行き来しない(出来ない)様な、ちょっとした下り斜面の土地の一画に、ゴミを集め捨てていたそうです。…状況は違えど、現代でもそういう場所へ不法投棄する人が居ますね…。
使用例:「さっき はけに うっちゃった(捨てた) 缶詰を 誰かが 拾って 持ってったあ(持って行った)




「はげちゃびん」=「禿茶瓶」=「禿頭」 使用例:「わけえ頃っから(若い頃から) はげちゃびんだあ」

「はげんじい」=「半夏生」
使用例:はげんじいまでに 田植えを 終わらせるだ(終わらせるのだ)


「ばしょっこ」=「都会人」 ※語源は「場所(人が居る所)」+「子」かもしれません。
使用例:「八王子から来ました って 言ったらよ(言ったらさ)
                 終電に乗り遅れない様にね! って
                    
ばしょっこが えれえ(偉い)しんぺえしてくれたあ(心配してくれた)






「はすっかけ」=「斜掛け」=「斜め」
使用例:はすっかけに し過ぎなんじゃあねえの?(し過ぎなのではないか?)
       こいじゃあ
(これでは) 流れてくんのが 早すぎて 素麺が 取れねえだ(取れないのだ)

「はたあし」=「足踏織機」 ※語源は「機(はた)」+「足」かもしれません。


「はたおりぐも」=「コガネグモ」 ※蜘蛛
使用例:はたおりぐもが 巣を 作ってえたからよ(作っていたからよ)
        俺 ずうっと 見てえたんだけんどな
(見ていたのだけれどね)
          最後の方になったら あじ
(蜘蛛や蚕の吐く糸の総称)
             無くなっちまったのか
(無くなってしまったのか)
                糸は細くなるわ 体はヨロヨロし出すわで
                   まあったく
(全く) 蜘蛛も てえへん(大変)だよなあ!」
     「おめえは
(お前は) 暇だあなあ!(暇だな!)
※コガネグモは円形の美しい【蜘蛛の巣】を作ります。機織り名人の様に…。


「はつぐんち」=「初の九日」=「九月九日(重陽の節句)に行った農家のお祭り」
※「なかのくんち(9月19日)」「しまいくんち/しものくんち(9月29日)」と共に、毎年9月には3度、おこわを蒸かすなどして祝ったそうです。「重陽の節句」は、一月七日(人日)・三月三日(上巳)・五月五日(端午)・七月七日(七夕)と並ぶ『五節句』の一つです。


















「はなっくそ」=「鼻糞」
使用例:「おとつい(一昨日)から はなっくそが 取れねえんだあよ(取れないのだよ)

「はふ」=「煙出し」=「煙りを屋外へ逃がす為の高い所に付けた窓」
使用例:「うちのカマドには はふが 無えから(無いから) いぶくって(煙たくって) 困らあ(困るわ)

「はりええ」=「張り合い」
使用例:「やっぱり ていしょう(大将)が 居ねえと(居ないと) はりええが 無えや(無いや)

「はりめど」=「針穴」
使用例:「あたしが 不器用なんじゃあねえよ(不器用なのでは無いよ)
                       
はりめどが ちいせえんだあよ(小さいのだよ)!」

「はりめどとおし」=「針穴通し」=「糸通し」
使用例:はりめどとおしが ありゃあ(有れば) はええんだけんどなあ(早いのだけれどなあ)

「はるぎ」=「春着」=「春に着た着物(「晴れ着」に順ずる外出着)」
使用例:「白っぽい色の 反物を 買ってよ(買ってさ)
              姉さんと御揃いの
はるぎを作って
                  花見ん時
(花見の時)に 着て行ったんだあよ(着て行ったのだよ)
※「昔(戦前)、姉さん達は春着を来て、稲田堤まで出掛けて行ったんだあよ」と祖母が話していました(お子様だった祖母は置いてきぼり…)。「稲田堤」とは、現在の神奈川県川崎市多摩区に在った桜の名所です。











「はんけ」=「作物の収穫量が例年の半分である事」
使用例:「今年は 少ねえな(少ないな) 去年の はんけだ」

「はんげし」=「半夏生」

「ばんたび」=「番度」=「その度その度」「常」
使用例:「手間あ掛けさせて(手間を掛けさせて) わりいけんど(悪いけれど)
                
ばんたびに 確認して 貰いてえんだあよ(貰いたいのだよ)

「ぱんづ」=「パンツ」 ※複数形ではありませんよ…。
使用例:「下着を 買いに 行きてえんだ(行きたいのだ) シャツと ぱんづと…」


「ばんどこ」=「木の箱で出来たあんか」 ※「おき(熱の残った炭や灰)」を入れて、布団の足元へ入れた。
使用例:「ひいじい(曾お祖父さん)が ばんどこ ひっくりけえして(倒して) 畳が焦げた」
※同じ形状の「ねこ」は瀬戸物で作られており、ドッシリとしていたので倒れる事は無かった様ですが、「ばんどこ」は木製で軽く、蹴飛ばせば簡単に倒れ、尚且つ燃えやすいので、「良ぉく、あんな 危ねえ物を みんな使ってたなあ!」と、祖母は大声でしみじみ振り返っておりました。

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「ひげえり」=「日帰り」
使用例:「おじいさんも 連れてくってえと(連れて行くと言うと) 遠出は 無理だあよ(無理だよ)
       
ひげえりで 行けっとこが(行ける所が) いいやな(いいよ) なあ(ねえ)、おじいさん」
     「おれは 何処へも 行きたかねえ
(行きたくはない)







「ひじろ」=「囲炉裏」
使用例:「早く ひじろに 寄って あったまりな(温まりな) 外は 寒かっただんべ(寒かっただろう)

「びちゃくちゃ」=「めちゃくちゃ」 使用例:「こりゃ(これは) ダメだ びちゃくちゃだ」

「びっこちゃっこ」=「対の物が左右反対だったりと揃っていない事」
使用例:「やだよ! どうも 足が きもちわりい(気持ち悪い)と 思ったら
          靴を
びっこちゃっこに 履いて 出て来ちまったよ!(出て来てしまったよ!)
※以前、一緒に出かけた時、祖母は右足と左足に全く別の靴を履いて来ました。しかも両足とも左の靴でした。


「びっこっけ」=「揃っているはずの物が、一つでも無くなっていたり、欠けていたりする事」
使用例:「とうとう 椅子が びっこっけに なっちまった(なってしまった)
               前から 足が一本 グラついてたあからな
(グラついていたからな)


「ひっつぁりむし」=「引き去り虫」=「後退り虫」=「アリジゴク」 ※ウスバカゲロウの幼虫
使用例:「穴あ(穴を) 掘ったら ひっつぁりむしが 出て来てよ(出て来てさ)
        捕めえてみようと 思ったんだあけんど
(捕まえてみようと 思ったのだけれど)
              あっと言う間に ひっつぁって
(後ろ歩きで) 縁の下へ 逃げちまいやがった」


「ひで」=「松の樹脂(松の木の下の方の根っこにある)」
※脂が含まれおり、少しの量でも火が長持ちし良く点いたので、行燈に利用したりした。
使用例:ひでを 乗っける(乗せる) 皿をくれよ 今晩 みんなで 虫を取りに 行くだあ(行くのだ)
※祖母の長男(私の伯父)が子供時分、田植えの6月頃の暗くなった夕方過ぎに、田んぼの苗の間に出て来る沢山のドジョウを捕りに2人で良く出かけたそうです(捕りたがったのは伯父だけですけど。汗)。祖母が竿の先に針金でくくり付けた皿に「ひで」を乗せ火を付け、田んぼへかざすとドジョウが面白いように寄って来て、そこを伯父が長い竿に付けた10本ほどの針でドジョウをザッと捕まえ、水を入れたバケツに放りこんで遊んだそうです。(「遊んだ」と言うのは、捕っても食べなかったからです。)
「ひで」は、戦時中には貴重な燃料としても使用されたそうです。





「ひとりっこと」=「独り言」
使用例:「あんでもねえよ(何でも無いよ) 今のは ひとりっことだあよ(独り言だよ)

「ひねじいさん」=「陳(ひね)じいさん」=「曾祖父」
使用例:「うちの ひねじいさんは 学者だあから(学者だから) 相当 ひねくれてんで(捻くれているぜ)
※「陳(ひね)」には、「古びた」「おとなびた」「老成」などの意味が有ります。


「ひねまい」=「陳(ひね)米」=「古い米」 ※「陳(ひね)」には、「古びた」などの意味が有ります。
使用例:「うちじゃあ(我が家では) ひねまいべえ(古い米ばかり) 食ってるでえ(食べてるぜ)
※手広く稲作をしていたとは言え「農業」ですので、収穫できた新米は売りに出す流れが第一であり、自家消費する分は二の次になります。新米を口に入れる事は稀で、大抵は、豊作だった年に備蓄して置いた古米(2〜3年前の物とかも有った)を蔵から出して来て食べていたそうです。「ひねまいは不味いんだあよう!」と祖母は力を込めて振り返り嘆いておりました。


「ひば」=「干葉」=「干した大根の葉」
使用例:「今晩の 味噌汁には ひばを 入れるだあ(入れるのだ)
※昔は、青物の葉物野菜が現在ほどに種類が豊富では無く希少品だった為、大根の葉っぱを大事に干して保存食にしていました。ちなみに祖母の記憶では、昔の冬場の葉物野菜で思い出すのは「しゃくしな」と「ふゆな」だそうです。


「ひばゆ」=「干した大根の葉を入れた風呂」
使用例:「身体が冷えて しょうがねえ(仕様が無い)から ひばゆにでも へえろう(入ろう)
※大根の葉を入れた湯は温泉成分と同等で、「血行促進」「発汗作用」などの保温効果が望めるのだとか。昔は大根の葉を保存食として備蓄していた為、手軽に「ひばゆ」を楽しめていた模様です。現代では、大根の葉は「捨てる所」的な扱いが強いですので(既に葉を切り落とされた形で売られていたりしますね…)、祖母にとっても「昔の風習」となっています。


「ひふ」=「被布」=「着物の上に着る服」
※羽織とは違います。左右の前身頃を合わせると、衿が今で言う「スクエアネック」型になった服の事。胸元に飾りが付いていた物を、祖母の祖父が着ていたそうです。










「ひぼ」=「紐」 使用例:「この ひぼじゃあ(紐では) 駄目だあ(駄目だ)
                 もっと こう… ほら 違うのが あんじゃねえかあ
(有るではないか)


「びゃあむし」=「尺取虫」 使用例:「お蚕の桑の木に びゃあむしが 集ってるよう(集ってるよ)

「ひゃっくり」=「しゃっくり」
使用例:ひゃっくりが 止まらねえで(止まらなくて) 困ってるんだあよう(困っているのだよ) ヒャっ」

「ひゃっくりみず」=「しゃっくり水」=「飲むと しゃっくりが止まる湧き水」
使用例:「ひゃっくりが 止まらねえとって(止まらないと言って)
         
ひゃっくりみずを 飲みに 恩方まで 行ったんだあよ(行ったのだよ)
                笑っちまうな
(笑ってしまうね) 昔は おかしな事を してえた(していた)
※「ひゃっくりみず」が何処に在ったのか、現代の地図では分かりませんでした。祖母の話を纏めてみると…→「美山の『萩園(はぎぞの)』と言う名の地から、恩方の『辺名(へんな)』と言う名の部落へ向かう、『こいざわ』と言う名の峠道の途中の、丘の様な場所に在った。」です。『萩園』も『辺名』も、現在はバス停名として残っており、どちらも付近に圏央道が走っています。恐らく察するに、圏央道とほぼ同じ道筋に『こいざわ』と言う峠道が在ったのでしょう(現在も在るのかもしれません)。「ひゃっくりみず」は、「とよ(とい)で水が流れてえて、とよの先に桶が置いて有った。」と祖母が言っていたので、近くを流れる『小津川』の源流になるであろう「山の水」だったみたいです。

※ 〜追記〜
「ひゃっくりみず」についての文献を見つけました。
『我がふるさと美山町』 (*発行/平成十四年三月 *発行者/八王子市美山町会) から以下に転載します。
地名伝説「萩園の恋沢」
 昔々、萩園部落に娘と若者がいました。娘は器量好し一方若者は貧乏でした。
 やがて、二人は恋仲になり部落の人達も、二人が晴れて結ばれる日を心待ちしていました。しかし、娘の親は大反対で二人の仲は割かれてしまいました。そして娘を恩方のお大尽に嫁入りさせることに決めてしまいました。
 若者は気も狂わんばかりの日夜が続き、遂に伝家の刀を持ち出して婚礼の夜、花嫁行列が通る山道に待ち伏せして行列を襲い、一瞬のうちに花嫁を殺害して山の中へ逃げ込み、沢を下り辺名近くの泉の水を飲んで泣きじゃくったといいます。
 それ以来、この山道を恋沢と呼び、若者が飲んだ水を「しゃっくり水」とよび、この水を飲むとしゃっくりが出るといって呑むことを戒めました。
 また、恋沢の道は、婚礼の行列や嫁の三つ目、赤ん坊の祝い事などには、通る事を避けたといいます。後、部落の人達は、地蔵を建て若い二人を供養しました。
(「三多摩風土史」より)





「ひょうたくれ」「ひょうろくだま」=「ひょうきん者」
使用例:「村一番の ひょうろくだまは うめきっつあん(梅吉さん) だあな(だな)

「ひょうな」「ひょうなっこ」=「ひよこ」
使用例:ひょうなっこは かあいいな(可愛いな) 小さい内は みんなそうだ」


「ひょうひょうぐり」=「ヒョーヒョー栗」=「毬の中に実が1個しか入っていない栗」
※栗は大抵、丸い毬の中に実が2〜3個入っています。故に、良く見掛ける(売られている)栗の形状に生るのですが、「ひょうひょうぐり」は毬の中に実が1個で育っている為、形は【まん丸】としています。で、その昔、この【まん丸な実】を刳り貫いて、息を吹き掛けてみた暇人が居た訳ですよ…。で、「ヒョーヒョー」と鳴ったんですね!で、暇人は大変喜んで、皆に言い触らし回った…。と、言う事なのでしょう。


「びりっこけ」=「びりっけつ」
使用例:「みんな 朝っぱらっから(朝っぱらから)
        店の前に 並んでた みてえでよう
(みたいでよ)
            あたしは
びりっこけ だったんだあけんど(だったのだけれど)
                                    でも 買えたあでえ
(買えたぜ)

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「ふきまんぶく」=「ふきのとう」 使用例:「そろそろ ふきまんぶくが 顔を出す頃 だんべ(だろう)

「ぶしょったい」=「不世帯」=「家事が不得意で、家の中が清潔に出来なかったりする事」
使用例:「仕事してえるし(仕事をしているし) ぶしょったいだあから(だから)
                       だいどこ
(台所)が びちゃくちゃだあ(滅茶苦茶だ)


「ふたあり」=「二人」
使用例:「今日は お喋り(良くしゃべる人)ふたあり いっから(居るから)
                                 騒がしいだんべ
(騒がしいだろう)
    /
ふたありっつに(二人づつに) 分かれろって あにを(何を) させる気よう!(させる気?!)






「ぶっちがえ」=「うちかい(打違い・打交い)」=「互い違いに交差させる事」
使用例:「あの棒と 採って来た竹を ぶっちがえにして
          囲いを 作れねえかと思ってよ
(作れないかと思ってさ)

「ふみつぎ」=「踏継ぎ」=「踏み台」
=「現代の『ステップスツール』の役割をしていた、箱型の台(木製)」
使用例:「よう(ねえ) クロちゃん 知らねえ?(知らない?)
      「
ふみつぎん中で(踏み台の中で) 寝てえたのを(寝ていたのを)
             さっき 見たあけんど
(見たけれど) いねえか?(居ないか?)
※「ふみつぎ」の側面には装飾で穴が開いており、そこから中へ入り込んで良く寝ていたそうです。猫が。


「ぶらく」=「部落」
使用例:「ここいらの(この辺りの) ぶらくにゃ(部落には) いねえ顔だな(居ない顔だな)
※21世紀に入っても、祖母は「部落」と言う言葉を使い続けています。「町内」も使いますが、古い関係図(土地・人間)を指し示す時になると自然に「部落」と口に出る様です。


「ふるしき」=「風呂敷」
使用例:「随分と ふりい(古い) ふるしき 使ってんだあなあ(使っているのだなあ)
      「これがよ
(これがさ) いっとう(一番) 使い いいんだよ(易いのだよ)





「ふるだぬき」=「組や会に古くから入っている人」
使用例:「一番の ふるだぬきが 決めやあ(決めれば) 丸く 収まらあ(収まるわ)

「ふんとう」=「本当」 使用例:ふんとう! そりゃあ(それは) 知らなかった!」

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「へたっくそ」=「下手糞」
使用例:「あの人は 料理が へたっくそでよ(下手糞でさ)
         作った物を 自分で 食うのも 嫌なんだと
(嫌なのだと)

「べっかっこう」=「いびつ」 使用例:「おめえ(お前)は べっかっこうに作る プロだあなあ(プロだな)


「へっくさづり」=「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」 ※植物
使用例: 鬼も十八 番茶も出花 へっくさづりでも花が咲く
※「鬼も十八 番茶も出花」とは諺です。「鬼でも十八歳(娘盛り)の頃は美しく、番茶でも出花(入れたて)は香りが良い。」=「器量が悪くても年頃の女の子は誰でもみんな魅力的!」と言う意味で使います。で、その一句の後に祖母は「へっくさづりでも花が咲く」と続けておりました。「ヘクソカズラ」は悪臭がするのです!

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「ほい」=「新しく出た芽」 使用例:「さんしょ(山椒)ほい

「ほうぼう」=「彼方此方」
使用例:知らなかったの? ほうぼうで 噂に なってるでえ(なってるぜ)

「ほおっかぶり」=「頬被り」=「布巾や手拭い等を頭から被り顎の位置で縛り止める事」
使用例:「あにが(何が) 降ってくっか(降って来るか) 分からねえから(分からないから)
                   
ほおっかぶりして 用心 してえるんだあよ(しているのだよ)

「ほおっぱれっかぜ」=「頬腫れ風邪」=「お多福風邪」

「ほおつれねこ」=「ほつき猫」=「目的も無くうろついている猫」=「野良猫」
使用例:「あの ほおつれねこを 飼いてえ(飼いたい)

「ぼさ」=「草むら」 使用例:「ここの ぼさは せえ(背)が 高くて 歩きづれえ(歩き辛い)

「ほっくり」=「こっくり」 ※うなずき

「ほっし」「ほし」=「栓」
使用例:「しっかり ほっしを しといてくれな(しておいてくれよ) 漏れちまうからな(漏れてしまうからな)

「ぼっとんべんじょ」=「ぼっとん便所」=「汲み取り式便所」 ※「ぼっとん。」と落ちるからです…。
使用例:ぼっとんべんじょの下を覗くとなあ! ああ 嫌だよ!
※祖母が昔住んでいた築百五十年の家のトイレは「ぼっとんべんじょ」でした。私も子供の頃に良くお借りしました。「落ちねえように気い付けろ!」と心配されながら、居間を出て、納戸と化した小部屋を抜け、庭に面して作られた西側の廊下を通って、母屋の北角に在る便所に向かいます。特に匂いが気になったとか、汚いとか、怖いとか、そう言う負の記憶は全く有りません。(便器の下の深々とした空間を覗いて、「落ちたら大変な事になるなあ。色んな事で…。」とは思いましたが。汗。)私の中で一番印象に残っているのは、紙が【トイレットペーパー】では無かった事です(注:トイレットペーパーが広く普及していた時代です)。正式名称(商品名)は分かりませんが【便所紙】と呼んでいたと思います。トイレットペーパーよりも厚くてゴワゴワした正方形(約20センチ四方)の紙が床に積んで置いてありました。


「ぽんつく」=「ポンコツ」=「間抜けな人」「ぼんやりしている人」 ※人物に対してのみ使う。
使用例:「うちの ぽんつく姉さんたらよ(ぼんやり姉さんたらさ)
       箸で掴んだ 食いもんをな
(食べ物をね)
         口へ入れる直前で箸から 離しちまって(離してしまって)
          机の上に おっことしてべえ
(落としてばかり) いるんだあよう(いるのだよ)
           ぽんつくで 先が 思いやられやあ
(思い遣られるわ) まだ 40代 だあでえ(だぜ)


「ほんばや」=「ほんはや(ほん鮠)」=「?(ウグイ)」 ※コイ科・淡水産の硬骨魚。
使用例:ほんばやが 沢山 釣れたあで!(釣れたよ!) 焼いて 食うべえ!(食べよう!)
※東京地方では、「ウグイ」の事を「ハヤ」と呼んだそうです。八王子で「にがっぱや(苦い+はや)」と呼んでいた「アブラハヤ」に対して、「ほんばや」は美味しく食べれたので、語源は「本」+「はや」かもしれません。

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「まいんち」=「毎日」
使用例:まいんち まいんち つまんねえで(詰まらないで)
                 こいじゃあ
(これでは) 死んだ方が マシだあ(増しだ)


「まがりっとう」=「曲がり角」「曲がった道」
使用例:「あそこの まがりっとうに お地蔵さんが 立ってんのは(立っているのは)
               昔 事故で 人が 亡くなったからだあよ
(亡くなったからだよ)
                    見通しが 悪くって
(悪くて) 今でも 危ねえやな(危ないよね)

「まきざっぽう」=「薪の棒」

「まきんぼう」=「薪の棒」
使用例:「息子が 薪割り してくれたあから(してくれたから)
        
まきんぼうが ふんだ(ふんだん)になった しばらく 持つべえ(持つだろう)

「まっこ」=「囲炉裏の四方を囲む縁の部分」
使用例:「うちの まっこは ナラの木を 使ってるんだあよ(使っているのだよ)

「まつっぽぐり」=「松ぼっくり(松陰嚢)」 ※まつかさ。
使用例:「おばさんが リースを こせえる(こしらえる)のに
       
まつっぽぐりが 要るっつってたろ(要ると言っていただろう)
            どのけん
(どのくらい) 欲しいんだんべ(欲しいのだろう)
                    山あ
(山へ) 行って 拾って来て やらあ(やるわ)


「まねっこじき」=「真似乞食」=「他人の真似をする人の蔑称」
使用例:「お隣(隣人)まねっこじきでよ(でさ)
      こないだなんかな
(この間なんかね)
       あたしが うっちゃろうと
(捨てようと) 思って 門の外に
        盥(たらい)と 箒(ほうき)を おっぽっといたんだあけんど
(放っておいたのだけれど)
         次の日 お隣の門の めえ
(前)
          おんなし
(同じ) 恰好で 盥と箒が 置いて あんだよ!(あるんだよ!)
           ああいうのは いってえ
(一体) どういう根性 なんだんべ(何なのだろう)
                                        気持ちが わりい
(悪い)よ」


「ままっこ」=「継子」


「ままっこあっかい」=「継子扱い」=「差別的な扱い」




「まみえ」=「眉毛」 使用例:「立派な まみえを してえるなあ(しているなあ)

「まんぶく」=「ブクブクした泡」
使用例:「洗濯機の あんなあ所(あんな所)から まんぶくが 出てえるけんど(出ているけれど)
                               おっぽっといても
(放っておいても) 平気かな」

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「みかっこう」=「見恰好」=「見た目」
使用例:「お兄さんは みかっこうが いいから わけえ頃っから(若い頃から) モテたんべ(モテたろう)

「みけえり」=「見返り」 使用例:「ていそう(大層)みけえりが 有ったんだんべ(有ったのだろう)

「みずがみさま」=「井戸の神様」

「みずっぴょう」=「未熟な果物」
使用例:「すっぺえ(酸っぱい) こりゃあ(これは)駄目だ みずっぴょうだ」


「みそっちょう」=「ミソサザイ」 ※スズメ目ミソサザイ科の小鳥。
使用例:「よう(ねえ) 聞こえっか?(聞こえるか?) みそっちょうが 鳴いてらあ(鳴いているわ)
           きっと 近くに 居んでえ
(居るよ) いっぺん 姿を 見てみてえなあ(見て見たいな)


「みそっぱ」=「味噌歯」=「抜ける前の乳歯・欠けて黒くなっている歯・虫歯」※主に子供の歯について言う。
使用例:みそっぱが グラグラ してえて(していて) 気になって 仕方が無え(仕方が無い)
    
「笑うと
みそっぱが めえる(見える)


「みちっぷち」=「道の淵」=「道の端」
使用例:「突き当たって 右へ行く 通りが あんだんべ(在るだろう)
       あの
みちっぷちに 建ってんのが(建っているのが) あたしの家 だあよ(だよ)


「みつくで」=「三つ編み」 ※髪の結い方
使用例:
「自分で みつくでが 編めるように なったあなんて(なったなんて)
                               てえしたもんだ
(大した物だ)


「みっつっこ」=「三つの子」=「三才児」
使用例:「そんくれえは(そのくらいは) あたしにだって わからあな(分かるわな)
          
みっつっこじゃ(三才児では) あるめえし(あるまいし) 馬鹿にすんな」







「みてくり」=「見て呉れ」
使用例:「規格外で 売りに 出せねえんだとよ(出せないのだとさ)
       
みてくりは わりいけんど(悪いけれど)
         味は 売ってんのと
(売っているのと) おんなしだあよ(同じだよ)

「みみっくそ」=「耳糞」 使用例:「でけえ(でかい) みみっくそが 取れたあでえ(取れたぜ)

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「むいから」=「麦の殻」=「麦わら(麦の穂を落としたもの)」
使用例:「この むいからは あにに(何に) 使おうかな
            それとも 誰か 欲しい人が いるかよ
(居るかな?)


「むけえ」=「迎え」
使用例:「終バスが 行っちまったんだあよ(行ってしまったのだよ)
               わりいけんど
(悪いけれど)
むけえに 来てくれる?

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「めいご」=「姪」
使用例:「着ねえなら(着ないなら) うちの めいごに やっから(やるから) けえして(返して)くれ」

「めえかけ」=「前掛け」
使用例:「汚れるからよ おれの めえかけを 貸してやるよ 汚れてっけど(汚れているけど)

「めえめず」「めめず」=「ミミズ」
使用例:「見ろよう でっけえ(でっかい) めえめずが いんで(いるよ)
    /めめずが 乾涸びて 死んでえる(死んでいる)

「めけえ」=「目掻(めかい)」=「篠で編んだ目の大きなザル」
使用例:「やっぱり めけえの方が 洗い いい(易い)やな」

「めしっつぶ」=「飯粒」
使用例:「背広の 胸んとこに(胸の所に) めしっつぶが 付いてえるよ(付いているよ) 校長先生」

「めど」=「穴」

「めどばん」「めいどばん」=「土葬する為の穴掘りの当番」


「めのくりだま」=「目の玉」
使用例:「コンタクトを めのくりだまに はっつけたまんま(貼り付けたまま)
            寝ちゃあ
(寝ては) いけねえんだあでえ(いけないのだぜ)!」


「めんぱ」=「木を湾曲させて作った弁当箱」

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「もみそ」=「モミ(マツ科の常緑高木)」 使用例:「クリスマスの あれは もみその木の事なんだろ?」

「ももっこぞう」=「ひざ頭」=「ひざっ小僧」 ※ももの下にいるから「小僧」で、「ももっ小僧」だそうです。
使用例:「蚊に食われた! ももっこぞうが かいい!(かゆい!)


「ももったま」=「腿ったま」=「太股」 使用例:「続いて ももったまを 上げ下げする 運動〜

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「やかんあたま」=「薬缶頭」=「禿頭」
使用例:「何時の間にっか(何時の間にか) やかんあたまに なっちまった… …。 (T-T)

「やかんおとし」=「尺取虫」
使用例:「お蚕の桑の木に やかんおとしが 集ってるだあ(集っているのだ)


「やけっつり」=「焼けっ攣り」=「火傷の痕」
使用例:「子供時分によ(子供時分にさ) だいどこ(台所)で ふざけてえて(ふざけていて)
       沸いた薬缶を 倒しちまってな
(倒してしまってね)
                   この 足の
やけっつりは そん時のだあよ(その時のだよ)









「やすみっぱ」=「休み場所」
使用例:「もうちょっと 行きゃあ(行けば) やすみっぱが あっから(在るから) 今少し 頑張れ」

「やっかみ」=「妬み」
使用例:「あの人は 何時も 誰かの 批判べえ(批判ばかり)してえて
                     ありゃあ
(あれは) みんな
やっかみだよなあ!

「やっけい」=「厄介」 使用例:「にさんち(二〜三日)やっけいに なるだあ(なるのだ)


「やつっかがし」=「焼い嗅がし(やいかがし)」=「大豆の茎に鰯の頭を刺した魔除けの飾り物」
使用例:「昔は 節分に なんと(なると)
       ひいばあ
(曾祖母)が 勝手口に
やつっかがしを 差してえたな(差していたな)
※「焼い嗅がしを飾る」と言うのは、『節分の日』に行う全国的な風習の一つです(焼い嗅がしの材料・作り方などは地域ごとに違いが見られるかもしれません)。祖母の所では「畑の害虫よけ・おまじない」として【入口】に飾っていました。【入口】とは、特に「ここ!」と決まった場所が有った訳では無かった様で、「便所の入口に飾ってあった」とも祖母は言っていました。


「やのあさって」=「弥の明後日」=「明後日の次の日」「明々後日(しあさって)」
※東京(江戸?)では「明後日の翌々日」の事だそうです。…八王子は昔、神奈川県でした…。


「やまだし」=「山出し」=「田舎者丸出し」
使用例:やまだし やまだし 言われる 筋合い ねえや(ないわ)
      やまだしの親方 みてえな
(みたいな) 風体(ふうてえ) してえて(していて)!」
     「あんだと
(何だと)
      うらの
(私の)方が おめえんとこ(お前の所)より 駅に 出易いや(出易いわ)
       一時間に一本 バスが くらあ
(来るわ)! 羨ましいだんべ(羨ましいだろう)
       この やまだしの中のやまだしが!」




「やめえ」=「病」 使用例:「不治のやめえ

「やめえも」=「山芋」
使用例:「今年は うんと(沢山) やめえもが採れて どういう事だんべ(どういう事だろう)

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「ゆきっぷり」=「雪降り」=「雪が降る(降っている)事」
使用例:「おい 外 見てみろ 今日は ゆきっぷりだあ どおりで さみい(寒い)はずだあ」

「ゆきっぷりのあした」=「雪降りの明日」=「雪が降った後の快晴の日
※「昔は、雪が降ると翌日は大抵、晴れだった。」と祖母は話していました。







「ゆたん」=「木綿の物凄い大きな袋」=「売る繭を詰め、買い手の製糸工場まで運ぶ為の袋」
使用例:「この ゆたん 全部で
        何がめ
(現在で言う「何グラム」)に なんべえかな(なるだろうかな)
                              高く 売れやあいいな
(売れれば良いな)


「ゆっつけおび」=「結い付け帯」=「おんぶ紐、背負い紐」
使用例:「今の人(今時の人)ゆっつけおびなんか 使っちゃいめえ?(使ってはいないだろう?)


「ゆわ」=「岩」
使用例:「この ゆわをよ(岩をさ) もう ちいっと(ちょっと) 前っかた(前の方)
       寄せてえんだけんど
(寄せたいのだけれど) いごかねえんだあよう(動かないのだよ)
      「じゃあよ(じゃあさ) オレ 縄 持ってくっからよ(持ってくるからさ)
        
ゆわ いわきっつけて(結わき付けて) 引っ張って みっか(みるか)?」


「ゆわまつ」=「岩松」=「岩桧葉(いわひば)」 ※イワヒバ科の常緑シダ植物。
使用例:「よしかっつぁん(吉勝さん)
      
ゆわまつの 盆栽べえ(盆栽ばかり) こせえてっけど(こしらえているけれど)
        あにがしてえのかな(何がしたいのかな) 売れっほど(売れる程) あるでえ(あるぜ)


「ゆんべ」=「夕べ」=「昨夜」 使用例:ゆんべ食べた カレーは美味かった また 作るべえ(作ろう)

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「よいごし」=「宵越し」=「一夜越し」=「一晩、持ち越す事」
使用例:よいごしの銭は 持って無え(持って無い) 明日は どうしましょう」

「よいっぱり」=「夜更かしする人」 使用例:「お父さんが よいっぱりで 困らあ(困るわ)

「よいまち」=「宵祭り」 ※部落内でのちょっとした祭事(八十八夜など)を当番制で行ったそうです。























「〜よう」=「〜様子」「〜状態」=「〜事態」(〜しなければならない、〜してしまう、〜されてしまう)
使用例:「腐っちまうから(腐ってしまうから)
        早く 食べる
ようじゃんか(食べなければならない事態ではないか)
    /「子供に 見つかんねえように(見つからない様に)
        菓子を 隠す
よう(菓子を隠さなければならない事態?)
    /「こんなに 寒くちゃ(寒くては) 風邪をひくようだよ(風邪をひいてしまう事態だよ)
    /「家に帰ったら お母さんに 怒られるようか?(怒られてしまう事態か?)

「ようだち」=「夕立」
使用例:ようだちに 遭ってよ(遭ってさ)
          ずぶ濡れんなって
(ずぶ濡れになって) 走って けえって(帰って)来た」

「ようだちさま」=「雷様」
使用例:ようだちさま 早く 通り過ぎてくれよう(通り過ぎてくれよ)
         あたしは 雷が でえきれえ
(大嫌い)なんだあよう(なんだよ)

「ようめし」=「夕飯」 使用例:ようめし 食ったか?
                  /
ようめし 食うべえ(食べよう)
                  /
ようめしが 無えだと?!(無いだと?!)

「ようやけ」=「夕焼け」 使用例:よ〜うや〜け こ〜や〜け〜で ひ〜が く〜れ〜て〜
※童謡「夕焼小焼」の作詞者、中村雨紅は八王子市上恩方町(当時は恩方村)の出身です。











「よおぐし」=「うおぐし」=「串に刺した魚」

「よおさり」=「夜」
使用例:「…ん?…やだよ もう よおさりじゃんか(夜ではないか)
        あたし
(私)ったら 随分と長い 昼寝を しちまったもんだあなあ(してしまったものだな)


「よおのめ」=「魚の目」
使用例:「あしのひら(足の裏)よおのめが 出来ちまってよう(出来てしまってよ)

「よぎぶとん」=「夜具(やぐ)布団」=「袖の付いている掛布団」 ※「かいまき」よりも大きい。


「よこお」=「横緒」=「下駄や草履の緒の横部分」=「鼻緒」
※「横緒」に対して緒の【足指で挟む部分】を「前緒」と言います。標準語で、本来は「前緒」の事を「鼻緒」と呼ぶのですが、「前緒」と「横緒」を合わせた緒の全体を「鼻緒」とも呼びます。祖母は、「よこお」と言えば大雑把に「鼻緒(緒の全体)」の事だと認識している様です。





















「よこざ」=「横座」=「囲炉裏の上座」
使用例:「子供は ひじろ(囲炉裏)よこざへ 座っちゃいけねえでえ!(座ってはいけないよ!)

「よこっくち」=「横口」=「人の話に横から口を入れる事」
使用例:よこっくちを 挟まれると 嫌なもんだけんど(嫌なものだけれど)
           あたしは おしゃべりだあから
(お喋りだから) つい 挟んじまう(挟んでしまう)

「よこっちょい」=「横っ背負い」=「肩に掛けて斜めに背負う事」
使用例:「紐を こせえてやっから(こしらえてやるから) よこっちょいにして 持って けえれ(帰れ)

「よこっぱら」=「横腹」 使用例:よこっぱらを ぶっこくられた(ぶん殴られた)

「よこっぱり」=「横の方」
使用例:「確か 箪笥の よこっぱり 貼って置いたと 思ったんだけんど(思ったのだけれど)

「よこびんとう」=「横ビンタ」
使用例:よこびんとうされた事は 無えけんど(無いけれど) した事は 有る」

「よそぞ」=「がまずみ」 ※スイカズラ科の落葉低木。
使用例:よそぞの実は 酸っぱいんだあよ(酸っぱいのだよ)
          「好んで採って食いたいとは思わねえな。」←祖母の感想。
※ガマズミの実は秋になると熟し、爽やかな酸味が有って美味しいそうです。


「よつくで」=「四つ編み」 ※髪の結い方。
使用例:「自分で よつくでに 結ったの? じょうずう(上手に) 編めてらあ(編めてるわ)








「よっぱれえ」=「酔っ払い」
使用例:「ああ 困った よっぱれえべえで(酔っ払いばかりで) 話が 通じねえよ(通じないよ)

「よめご」=「嫁」

「よめむかえ」=「嫁迎え」=「仲人や近所の人が婿の家へ嫁を連れてくる行事」
※仲人さん達がお嫁さんの家まで連れ立って向かい、お嫁さんの家で結納を済ませ、お嫁さんを婿の家まで連れて帰って来たそうです。五日市(現・あきる野市)に住んでいたお嫁さんを迎えに行く時は一日がかりでしたので(徒歩の為)、早朝に出掛け、暮れ過ぎの暗い時間に提灯を下げて戻って来たのだとか。どんなお嫁さんが来たのかと、興味津々、みんなで家の中から覗いて物見をしたそうです。









「よりええ」=「寄り合い」
使用例:よりええったって(寄り合いと言ったって)
            酒飲んで
愚痴 言い合う だけだあで(だけだぜ)

「よりっぱ」=「立ち寄る場所」
使用例:「時間潰し してえけんど(したいけれど) よりっぱが 無え(無い)

「よりばや」=「寄り鮠」=「集まった鮠」
※東京地方では「うぐい」の事を「鮠(はや)」と呼びます。コイ科の淡水魚です。
使用例:「すぐ其処の 川で よりばやを 見たあよ!(見たよ!)
                 いっぺえ
(いっぱい) 居たあよ!(居たよ!)


「よわっぴい」=「身体や気が弱い人」
使用例:「あの人は 子供の ころっから(頃から) よわっぴい
             病気で無かった事の方が 少ねえんだと
(少ないのだと)

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「れんげ」=「獣の肺」 ※動物の肺胞が蓮の花托(蓮華)に似ているからでしょうか?

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「ろうず」=「織物などの品物の傷」

「ろうずもの」=「傷物」=「一人前で無い物」

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「わかいし」=「若い衆」
使用例:わけえしが 居りゃあ(居れば) こんな物 すぐ 動かせんだけんどな(動かせるのだけれどな)

「わきっちょ」=「脇っちょ」=「体の傍ら」
使用例:「傘を置いて かいらねえようにしねえとな(帰らない様にしないとな)
          
わきっちょに 寄せときゃあ(寄せておけば) 忘れねえだんべ(忘れないだろう)

「わけめえ」=「分け前」
使用例:「おれの わけめえだけ あんだか(何だか)少ねえ(少ない) 感じがすらあ(感じがするわ)

「わっか」=「輪」
使用例:「床によ(床にね) 紐を わっかにして 置いとくと
       猫が へえるんだとよ
(入るんだとさ) やってみんべえ(やってみよう)

「わらごみ」=「稲を扱いた後の藁ゴミ」

「わらみご」=「藁の穂先」

「わるっくち」=「悪口」
使用例:「ひと(他人)わるっくちべえ(悪口ばかり) 言ってっから(言っているから)
                  あんな ケチな顔に なっちまったんだあよ
(なってしまったんだよ)

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おまけ


「ねこまんま」=「ねこまんま」
盛り付け例:我が家系では、白いご飯の上に鰹節を乗せ醤油をかけた物の事を言います。
※以前、猫に差し出してみた事があるのですが、見向きもされませんでしたよ「ねこまんま」!贅沢猫め。ちなみに人間様も贅沢になったのか、私も最近「ねこまんま」を頂いた記憶がありません…。でも、食事の終盤のお楽しみで、白いご飯の上にお味噌汁をかけて頂く事はあります。西日本地域で言う「ねこまんま」ですね(我が家では昔「いぬごはん」と言っていたような…)。とっても美味しいですよね。お作法的に言うとマナー違反だそうですが、家庭でこっそり食べるのは自由でしょ?

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