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母が従妹と自宅の庭で
遊んでいる所だそうです。
左下のひび割れたような
灰色の部分は蔵の屋根で、
そしてその蔵の上に
描かれている人は
母の祖母(私の曾祖母)です。
体がとても小さい人でしたので
小さく描いたそうです。
小さすぎやしないか。 |
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八王子の村はどこも
こんな感じだったのでしょう。
畑と水田、
庭には松の木、
手前に描かれているのは
転がった栗ではなく、
家だそうです。 |
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恐らく、手前の女性は
母の母 (私の祖母)だそうです。
服装が戦中を引きずって
いるような…いないような…
その後ろに居るのは、
恐らく母の父(私の祖父)
ではないかと言う事です。
その後ろで
トラクターに乗っているのが、
一体だれなのか、
母には全く記憶にないそうです。
おばあちゃん、おじいちゃん、
どこかの知らない人、
お仕事ごくろうさまです。 |
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黄緑色の屋根は茅葺で、
コケが生えているのでしょう。
家の前は耕作地にされ、
家に描かれた格子は
恐らく障子か、ガラス戸ですね。
裏山の上に1本1本、
律儀に描かれた木を観ると、
何故、庭の木をもっとしっかり
描けなかったのかと、
娘として
とても残念でなりません。 |
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学校で描かされた
『火の用心』のポスター。
物凄い炎です!
消防車の放水の様に見える
水柱は、
一人の人物の持つ
小さなバケツから
放たれたものです。
ガンバレ!! |
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母が通っていた小学校の
大きなモミソ(モミ)の木を
描いた作品です。
モミソの木と並んで立つのは
掲揚旗のポール。
比べると確かに、
村を長い年月に渡り見守り
過ごして来たであろうと
想像できる立派な木です。
バックの茶色いものは、
学校のすぐ裏にあった
山だそうです。
山肌が見えているので
校庭とつながった
遊び場だったのでしょう。 |
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町を高台から見下ろした風景。
畑と水田と、電柱、家や小屋が
観られます。
しかし…
右の赤いのは何でしょうか?
干された稲穂は輪を作って
踊っているようで不気味です。
一体どんな区画だったのか
見当もつきません。 |
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八王子には川が沢山あります。
母の実家からも歩いて数分の
所に川がありました(現在も)。
川のこちらも、向こうも
田畑が広がっていますね。
遠くの山が拝めるほどに…。
自転車を描くのは
大人でも難しい事ですから、
その問題点については
無視してやってください。 |
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恐らく、母の父(私の祖父)
だそうです。
祖母いわく、祖父の目は
グリグリと気味の悪い程でかく
馬の目の様だったそうですので、
確実に祖父でしょう。
稲穂を束ねていますね。
お仕事中のおじいちゃん、
右手はどこへ
行っちゃったのかな?
後ろの黒い物体は「カラス」だと
母は言い張っております。 |
一枚の画用紙を四分割して、何だか楽しそうな絵が描かれています。
夏休みの宿題かもしれませんね。
左上は『紙芝居屋さんが来てくれた場面を想像して描いた絵』。
村が余りにも田舎過ぎて、紙芝居屋さんなど一度も来てくれなかったそうです。涙。
右上は『弟をおんぶして、お守をしている所』。
母に、「弟が女の子に見える」と指摘した所、
「青い服を着ているんだから男に決まってる」と自分勝手な思い込みを主張していました。
左下は『川で泳いでいるところ』。実家近くの川で泳いだと言う、貴重な光景です。
現在は水量が減って、泳げる程の深さは無く、入っても膝下が濡れるくらいです。
さらに私が小学生の頃は、生活排水を川に垂れ流しにしていた為、泳ぐどころか、
入るのにも躊躇するほどでした。現在は生活排水の問題はある程度改善されていて、
昔よりはきれいになりましたが、川で遊んでいる子供を見かける事は殆どありません。
ちなみに、私が子供の頃に泳いだ川は「秋川」だけです。
右下は『ステキな家の中に居る私(想像)』の絵だそうです。
実際の母の生家は、築150年の歴史が染み付いた、焦げ茶色の木板壁、
同じ色の木枠の古いガラス窓、屋根は薄汚れた赤い色で、
絵に描かれている『ちいさな可愛らしさ』など、カケラのひとっつもありませんでした。
貴方様の、現実への想像力を 心より頼りにしております。
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