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!御注意下さい!
【八王子の方言(八王子弁)】と名を付けてはいるものの、八王子の一集落で生まれ育った人間の内の「ひとり」である祖母の口癖を集めただけですので、すべてが『八王子全土で使われている方言』と言える根拠は全く御座いません。『方言でも何でもない、祖母の造語』が混ざっている可能性も捨てきれませんので、その点ご了承の上お付き合いください。また、言語に関する専門知識が皆無の人間によって纏められた為、勘違いや思い違いが有る可能性が大いに御座います。つまり、八王子中を調査した訳でも無く、素人が趣味の一環で制作した物ですので、【八王子の方言(八王子弁)】として学術的に御利用頂くのは絶対にお止め下さい。ただし、八王子の一地域の方言を話す一個人の資料として御参考頂く分には一向に構いません。お役に立てます様でしたら、どうぞ御自由に御活用くださいませ。(引用される場合など、事前に御連絡を頂く等のお気遣いは不要です。)
※2011年6月12日追記:
祖母への調査を開始した所、「おじいさんが良く使って言っていた」「近所の人が使って話していたのを聞いた事がある」と祖母が証言する、【祖母の人生の中では使われて来なかった八王子弁】が多数出て来ました。“祖母の口癖を集めた”との文句を前提にした当資料ですが、しかし、八王子から一度も離れずに住み続けて来た祖母の記憶に残っている時点で、それらも「八王子弁」であると見なし同等の扱いで区別せずに掲載して参ります。祖母が生まれた1920年代以前の村民が使っていた「八王子の方言」を御紹介している部分も有ると言う事で、ぜひ、お楽しみ頂ければ幸いです。








八王子の方言

〜祖母(大正生まれ)の話し言葉〜
決まり文句


以下にご紹介する八王子弁の説明に、≪高いアクセントを付けて発音≫と言う言葉が
度々登場します。分かりやすく御説明しますと、刑事に、「私はやってないよお
と訴えている状態の語尾の音程に近いです。ご利用の際はぜひお試し下さい。



*決まり文句に現れる八王子弁



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「ああに」=「あの様に」
  使用例:「日差しが 強いからよ(強いからさ)
          すだれを買って
ああにしとくと(あの様にしておくと) いいんだな
                                     うちでも 真似するべえ(真似しよう)


「あいよ」=「はいよ」 ※返事をする時や、人に物を渡す時に使う。
  使用例:あいよ 今 行くよ
      /
あいよ 持ってけ 泥棒」

「あからない」=「開かない」
  使用例:「瓶の蓋が どうしたって(どの様にしても) あからねえで 困った

「あけっぽう」=「開けっ放し」
  使用例:「あんだよ(何だよ) 危ねえなあ(危ないな)
           
あけっぽうで 出かけちまっただあ(出掛けてしまったい!)

「あそこいら」=「あそこら」
  使用例:「おじいさんは 暇になんと(暇になると)
          いっつも
(何時も)
あそこいら おっころばってたっけな(転がっていたっけな)

「あっちゃあ」=「あっちは」
  使用例:あっちゃあ やけに 賑やかだあな(賑やかだな)
                 あにをしてえるんだんべ
(何をしているのだろう)


「あで」=「何で」
「あんで」=「何で」
  使用例:あで おめえは(お前は) 裸足なんだあよう!(裸足なのだよ!)
      /
あんでか くしゃみが 止まらねえ(止まらない)

「あにか」=「何か」
「あにっか」=「何か」 ※「あにか」を強調して言う時に「あにっか」となる。
  使用例:「はあっ! ビックリした!
         あによっ
(何よっ) こんなあ時間に(こんな時間に)
             だいどこで
(台所で) あにを(何を) 探してえるのよ(探しているの?)
        「あにって(何って)
          
あにか 食うもんが(食う物が) ねえかな と思ってよ(無いかな と思ってね)
            夜中に 一度 目が さめっと
(覚めると) なかなか 眠れねえでな(眠れなくてね)
                                ついつい うろついちまうよ
(うろついてしまうよ)
      /「手ぶらでいいんだと?(手ぶらで伺って良いのだって?)
             でもよ
(でもさ) そう言ったって
                     
あにっかしら 持って行かねえと(持って行かないと)
                                格好が 付かねえだんべ
(付かないだろう)


「〜あねえ」=「〜わない」
  使用例:「もう飽きたから つかあねえ(使わない)
      /
ならあねえ(習わないよ) 独学だあ」
      /「耳が 腐っちまうからよ(腐ってしまうからさ)
             頼むから もう
うたあねえでくれ(歌わないでくれ)
      /「今日は 出かけねえと(出掛けないと) 思って
          着るもんに
(着る物に)
かまあねえでいたら(構わないでいたら) 客が来た」
      /もらあねえよ!(貰わないよ!) どこで 配ってたのよ!」
      /「幾らかは
はらあねえ(払わないと) いけねえんだんべ?(いけないのだろう?)

「あのけん」=「あのくらい」
「あんくれえ」=「あのくらい」
「あんけん」=「あのくらい」
  使用例:「ギネス ギネスって そんなに すげえ事かよ(凄い事なの?)
            
あのけんだったら 俺でも 飛べっかも(飛べるかも) しれねえで(しれないぜ)
      /「備蓄が 足りねえって(足りないと) 言うけんど(言うけれど)
                
あんけんも ありゃあ(有れば) 十分だんべ?(十分だろう?)
      /
あんくれえの事で 大騒ぎしてなあ!(大騒ぎしてね!)
          もっと てえへんな事なんか
(大変な事など) 他に幾らでも あらあなあ!(有るよね!)


「あらあな」@=「あるわな」
「あらあなあ」@=「あるわな」
  使用例:「良く探せよ ぜってえ(絶対) そこに あらあな
          あたしは 昨日 そこへ ちゃんと しまったんだあから
(仕舞ったのだから)


「あらあな」A=「あるわよねえ」
「あらあなあ」A=「あるわよねえ」
  使用例:「なあ(ねえ) キャプテン!
           うちの チームだって 一回くれえは
(一度くらいは)
                勝ったこたあ
(勝った事は)
あらあなあ! なあ!(ねっ!)
        「ああ! ほうよ(そうよ) 馬鹿にすんなあ!!(馬鹿にするな!!)


「ありましねえ」=「ありません」 ※丁寧言葉。

「ありゃあ」=「あれは」
  使用例:「廊下に おっこってる(落ちてる) ありゃあ 誰の ぱんづだんべ(パンツだろう)

「あんくれえ」 → 「あのけん」 をご覧ください。
「あんけん」 → 「あのけん」 をご覧ください。

「あんじゃんか」=「あるではないか」
  使用例:「無え無えって(無い無いって) ここに あんじゃんかなあ!」

「あんだ」=「なんだ」
  使用例:「社長が うめえうめえ(旨い旨い)言ってたのは あんだ これの事か
                                  大して 旨かねえや
(旨くはないや)

「あんだい?」=「なんだい?」
  使用例:「こりゃあ(これは) あんだい? 食えんの?(食べれるの?)

「あんたって」=「なんたって」=「何といったって」
  使用例:あんたって 世話になったあ(世話になった) 人なんだあもの(人なのだもの)
          いくら 遠くったって
(遠くても) あたしは お見舞いに 行きてえのよ(行きたいのだよ)

「あんだんべ」@=「あるだろう」
「あんだんべえ」@=「あるだろう」
  使用例:「そこに あんだんべえ? 食っていいで(食べて良いよ)

「あんだんべ」A=「なんだろう」
「あんだんべえ」A=「なんだろう」
  使用例:「こりゃあ(これは) あんだんべ 食えんの?(食べれるの?)

「あんちゅうこと」=「何と言う事」
  使用例:あんちゅうことよう(何と言う事よ)
          いっけで
(一家で) 風邪え(風邪を) ひいちまうなんて(引いてしまうなんて)


「あんで」 → 「あで」 をご覧ください。

「あんの」=「何の」
  使用例:あんの事か 俺にゃあ(私には) さっぱり 分からねえよ!(分からないよ!)

「あんべえ」=「有るだろう」
  
使用例:「机の上に おっぽって(放って) あんべえ?」

「あんめえ」=「あるまい」
  使用例:「品切れだとよ(品切れだとさ)
            
しょうがあんめえ(仕様があるまい)
                    今日は 諦めて けえるべ
(帰ろう)

      /「そうじゃあ あんめえ(そうでは あるまい)
          いいか? もう いっぺん(一遍) かんげえてみろ
(考えてみろ)

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「いいこいいこした」=「赤ちゃんが笑った」
  使用例:「見ろよう(見なよ) いいこいいこしてらあ(笑っているわ)

「いいにゃあ」=「いいねえ」「いいなあ」
  使用例:「素敵な 着物じゃんか(着物ではないか) いいにゃあ 高かったんべ(高かったろう?)

「いいやな」=「いいよな」「いいよね」
  使用例:「こんなもんで(こんな感じで) いいやな
         ああ めんどくせえ
(面倒くさい) 二度と おれに(私に) やらせんな(やらせるな)


「いかな」=「いかにも」 ※祖母より先代が使っていた表現のようです。
「いかなよ」=「いかにもよ」 ※祖母より先代が使っていた表現のようです。
  使用例:「奴あ(奴は)
         
いかな 自分の 手柄みてえに(手柄みたいに) 話してっけど(話しているけど)
                                 ありゃあ(あれは) 旦那の功が 大きいよなあ」
        
いかなよ

「いかなもんだ」=「いかにもだ」 ※祖母より先代が使っていた表現のようです。
  使用例:「子供の言う事も いかなもんだ よし、今日 食っちまおう(食べてしまおう)

「いかなよ」 → 「いかな」 をご覧ください。

「いかによう」=「なんてまあ」 ※祖母より先代が使っていた表現のようです。
  使用例:いかによう… 奴も 落ちぶれちまったもんだあなあ(落ちぶれてしまったものだな)
現在、祖母も「いかによう」と言って使いますが、意味は標準語の「いかに(どれほど)」+「よう」です。
使用例:いかによう、頭がいいからって人をバカにするもんじゃねえよな!」

「いがねえ」=「行かない」
  使用例:「デズニーランド? ふざけんな(ふざけるな)
         こんな 婆さんが 行けるもんじゃねえや
(行けるものでは無いわ) 
いがねえよ」

「いけすかねえ」=「いけ好かない」=「ケチな事を言う人」
  使用例:いけすかねえから みんな 嫌がって あの人とは つきああねえな(付き合わないね)

「いずまいをただす」=「座り方を直す」
  使用例:「一郎! お客の前で あんだ!(何だ!) いずまいをただせ!」

「いっかいこっきり」=「一回限り」
  
使用例:「この皿は いっかいこっきりで 捨てるやつなの?
               洗やあ
(洗えば) 使えそうだけんどな(使えそうだけれどね)
                                           もったいねえ
(勿体無い)


「いっこっつ、にこっつ、さんこっつ、よんこっつ、ごこっつ、
   ろっこっつ、ななこっつ、はっこっつ、きゅうこっつ、じっこっつ(じゅっこっつ)、じゅういっこっつ…」

  =「〜個づつ」
  
使用例:「じゅんちゃんは こういう物 食うか?(食べる?)
          ひとっぱこ
(一箱) 貰ったんだけんど(貰ったのだけれど)
               うちじゃあ
(家では) 食いきれねえからよ(食べ切れないからさ)
                     良かったら 好きなだけ 持ってっていいで
(持って行っていいよ)
        「あによう…(何て まあ…)
(*´▽`*)
         あたしに くれんの?
(呉れるの?) 嬉しいじゃんかなあ(嬉しいではないかねぇ)
            どれ、 見せてみろ
(どれどれ?見せてちょうだい)
              まあよう
(まあ!)
                旨そうなのが 入ってんじゃんか
(美味しそうな物が入っているではないか)
                   随分 種類が あんなあ…
(有るなあ…)
                       そいじゃあ
(それでは)
いっこっつ 貰って けえるべえ(帰ろう)

「いっぽんつ、にほんつ、さんぼんつ、よんほんつ、ごほんつ、ろっぽんつ、
   ななほんつ、はっぽんつ、きゅうほんつ、じっぽんつ(じゅっぽんつ)、じゅういっぽんつ…」
  =「〜本づつ」
  
使用例:「このゴボウは 確か よんほんつになって(4本入りで) 売ってた 気がすらあ(気がするわ)

「〜いらあ」=「〜いるわ」
  使用例:「ばあさんなら 朝 早くっから(早くから) 畑に いらあ

「いんじゃんか」=「居るではないか」
  使用例:いんじゃんかよう!(居るではないかよ!)
           見ろよ
(見なよ) 小屋の下で 寝てらあ!(寝てるわ!)
                … ムサシおめえ
(番犬ムサシよ、お前) 随分と 掘ったなあ」


「いんべえ」=「居るだろう」
  
使用例:「うらっかたに(裏の方に) スズメバチが いんべえ? おっかねえよう(恐いよ)

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「うっちゃっちまう」=「捨てちまう」=「捨ててしまう」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「腐ってんべ(腐ってるだろ)
          もう いいよ 
うっちゃっちまうよ もったいなかねえや(勿体無くはないわ)

「うっちゃっちまえ」=「捨ててしまえ」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「40年めえっから(40年前から) 飾ってっからよ(飾っているからさ)
        『いい加減で
(いい加減に)
うっちゃっちまえよう!』って
          しいじゅう
(始終) お母ちゃんに 言われるんだけんどな(言われるのだけれどね)
             おれは 死んだって
手放さねえよ(手放さないよ)
                                           あの ウルトラマンだけはな」


「うっちゃっちまえば」=「捨ててしまえば」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「兄ちゃんが そいつを(それを) 蔵に しまいてえんだと(仕舞いたいんだって)
             水がめを
うっちゃっちまえば
                     かありに
(換わりに) おけやあしねえか?(置けはしないか?)

「うっちゃっちまおう」=「捨ててしまおう」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「もう つかあねえから(使わないから) うっちゃっちまおうかな
                まだ ちゃんと
うごくんだけんどよ(動くのだけれどさ)
                           今時 足踏みミシンを 置いてる家なんか
                                   あるめえ?
(有るまい?=無いでしょう?)

「うっちゃっちまった」=「捨ててしまった」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「シールを集めてるって 言うからよ(聞いたからさ)
                 ほいじゃあ
(それじゃあ) くれてやんべえと(あげようと) 思ってな
          とっとくべえ とっとくべえと
(取っておこう、取っておこうと)
                      きいつけてたあのに
(気を付けていたのに)
                         ほうよ
(そうよ)、それが うっかり うっちゃっちまったのよ!」


「うっちゃっちゃあ」=「捨てては」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「あたしの方へ うっちゃっちゃあ いやだよう!(嫌だよ!)
          おじいさんの方へ やってくれよう!!
(捨ててちょうだいよ!!)

「うっちゃっちゃった」=「捨てちゃった」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「あによ!(何よ!) うっちゃっちゃったの?!
         もらいてえって人が
(貰いたいと言う人が) いたあのに(居たのに)
               もったいねえ事
(勿体無い事)
                     しちまったあじゃんかなあ!
(してしまったではないかな!)

「うっちゃっちゃっちゃあ」=「捨ててしまっては」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「先生等(せんせら)の 腰い(腰に) ごみっぷくろが(ゴミ袋が)
                 ぶら下がってっからな!
(ぶら下がっていますからね!)
        みんな そけへ
(そこへ) ごみっくずう(ゴミ屑を) 入れろお!
          そけえらに
(そこいらに)
            ポイポイ
うっちゃっちゃっちゃあ いけねえでえ!(いけませんよ!)

「うっちゃっといた」=「捨てておいた」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「いつんなっても(何時になっても) かたさねえから(片付けないから)
         あたしが
うっちゃっといてやったあ(捨てておいてやった)
           まあったく
(全く) サボテンを 枯らすなんて
              ゆうちゃん くれえのもんだよ!
(ゆうちゃんくらいしかいないよ!)

「うっちゃっとかねえと」=「捨てておかないと」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「うっちゃるにもよ(捨てるにもさ)
         崖の ふけえ所に
(深い所に)
うっちゃっとかねえと(捨てておかないとね)
           狸だ猪だのが
(狸だの猪だのが) かぎっつけてくっからよ(嗅ぎつけて来るからね)

「うっちゃっとけ」=「捨てておけ」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「おめえたち(お前達) お母さんが けえって来るめえによ(帰って来る前にさ)
         ケーキの箱は こまっかく
(細かく) ひっちゃぶいて(引き破って)
うっちゃっとけ
            お母さんの分は ねえんだから
(無いのだから)
               めっかったら
(見つかったら) てえへんな事にならあ(大変な事になるわ)
                                        ああ こええ こええ
(恐い 恐い)

「うっちゃっときゃあ」=「捨てておけば」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「引っ越しの時にな(引っ越しの時にね)
          少しは
うっちゃっときゃあ よかったんだあよ(良かったのだよ)
                     見ろよ、こんなに
椅子べえ(椅子ばかり) 有ってなあ!
                             ケツが幾ら有っても 足りねえや!
(足りないよ!)

「うっちゃっとく」=「捨てておく」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「よう(ねえ) お父さん
         お父さんが 留守にしてえるまに
(留守にしているあいだに)
           内緒で
うっちゃっとく
                               って お母さんが 言ってたあで
(言ってたよ)

「うっちゃらねえと」=「捨てないと」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「こけえらは(ここらは) 分別して うっちゃらねえと
           持ってってくれねえんだあよ
(収集してくれないのだよ)

「うっちゃられっと」=「捨てられると」 「うっちゃる」の活用形について
  使用例:「よそへ(他の家へ) うっちゃられっと 迷惑だあから(迷惑だから)
                   店の横に ゴミ箱を 置いとくんだとよ
(置いておくのだとさ)





「うっちゃる」の活用形について



八王子弁「うっちゃる」の活用は『ラ行五段活用』で、以下の様になります。
未然形「うっちゃ」「うっちゃ
連用形「うっちゃ」「うっちゃ
終止形「うっちゃ
連体形「うっちゃ
仮定形「うっちゃ
命令形「うっちゃ




〜活用形についての補足〜
八王子弁は会話中に【丁寧な言葉】を使わないので、「うっちゃます」と言う活用連語は存在しません。
※丁寧に(かしこまって)言う時には標準語「捨てます」を使います。
「うっちゃ+動詞」の形になる複合動詞は八王子弁には存在しません。
(標準語の「捨て去る」などを八王子弁で「うっちゃり去る」などと言ったりはしません。)
「うっちゃない」(捨てない)は、「ない」も八王子弁に変化して「うっちゃねえ」になります。
「うっちゃたい」(捨てたい)は、「たい」も八王子弁に変化して「うっちゃてえ」になります。
尚、祖母は「うっちゃてえ」よりも「うっちゃちまいてえ」(捨ててしまいたい)を良く使います。
「うっちゃ」を祖母は「うっちゃあ」と言います。
「うっちゃ」(捨てよう)、
「うっちゃせる」(捨てさせる)、
「うっちゃそうだ」(捨てそうだ)、
「うっちゃたろ」(捨てただろ)、
「うっちゃたがる」(捨てたがる)
と言う活用連語を祖母が使っているのを私は聞いた事が有りません。
(八王子弁に存在するのかどうかも分かりません。)

近い表現の
「うっちゃちまおう」(捨ててしまおう)

「うっちゃちまいそうだ」(捨ててしまいそうだ)、
「うっちゃちまったんだんべ」(捨ててしまったのだろう)
と言うフレーズを祖母は良く使っています。
命令形の「うっちゃ」(捨てろ)を祖母が発しているのを私は聞いた事が有りません。(八王子弁に存在するのかどうかも分かりません。)
代わりに、近い表現の「うっちゃちまえよ!」(捨ててしまえよ!)と言うフレーズを祖母は使っています。
『口語』で「うっちゃ」と言った時は、100%相撲用語(決まり手の一つ)です。






「うらあ」=「俺は」=「私は」
  使用例:うらあ 山本じゃあねえ(山本では無い) 山田だあ(山田だ)

「うらなんざあ」=「俺達などは」=「私達などは」
  使用例:「それっぽっちかよ うらなんざあ 20匹は 捕まえたあで(捕まえたぜ) なあ!(ねっ!)

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「おいでなさいました」=「いらっしゃいました」
  
使用例:「旦那様 八兵衛さんが おいでなさいました
※祖母の母親が使っていた言葉です。彼女はとても躾の良い家から嫁いでいらした様で、言葉だけで無く、何かにつけ丁寧で、お上品だったとか。なぜ祖母はそれを受け継げなかったのか、八王子の環境の所為か…祖母の性格の所為か。汗。

「おおしんつくつく つくりんぎょう」=「ツクツクボウシの鳴き声の真似」

「おおびらをきる」=「大きい事を言う」
  使用例:「おじさんが まあた(また) おおびらきってらあ(大きい事を言っているわ)

「おかしかあんめえ」=「可笑しくはあるまい」
  
使用例:「外食ったって(外食と言ったって) 回転寿司なら この服で おかしかあんめえ?」

「おかぶをとられた」=「仕事(役目)を取られた」
  使用例:「おれが(私が) 長年 コツコツと やってえ 来たのに(やって来たのに)
          あんなあ
(あんな) 小娘に
おかぶをとられるなんて 悔しいよう!(悔しいよ!)

「おたいらに」=「お平らに」=「足を崩して楽に座ってください」 ※昔の言葉。現在は使いません。
  使用例:「正座なんかして居ないで どうぞ おたいらに

「おちゃましいれないで」=「お茶も入れないで」 ※現在、祖母は使いません。
  使用例:「やだよ あたしったら おちゃましいれないで

「おっとをぬく」
=「2〜3年ご無沙汰にする事」
※語源は「夫を抜く」ではないかと祖母は言っています。子供(兄弟)が生まれる間隔と同じ程度の「時間経過」を表す…と言う訳です。昔の人は面白い事を考えますね。

「おっぽっとく」=「放って置く」
  使用例:「後は 食べ頃になるまで おっぽっときゃあ(放っておけば) いいだけだ」

「おばんになりました」=「お晩になりました」
  ※夜の挨拶である「今晩は」とは別物で、【夕方から日暮れ直後までの間】に交わした挨拶だそうです。

「おびやがあける」=「産屋が明ける」=「産婦と新生児が産の忌みから明ける」
  使用例:おびやがあける日の事を 『おびあけ』っちゅうんだよ(『おびあけ』と言うのだよ)
  ※「出産後(出生後)は体力が付くまで養生していなさい。」と言う意味が有る風習です。

「おめえんとこ」=「おまえのところ」=「あなたの所(家・家族)」
  使用例:おめえんとこじゃ(お前の所では) ゴーヤなんか食う? 欲しけやあ(欲しければ) やるよ」

「およんなさいよう」=「お寄りなさい」
  
使用例:「久々じゃないの およんなさいよう

「おんにい」=「俺に」
  使用例:「いらねえんなら(要らないのなら) おんにい くれよう!(俺に呉れよ!)
      
「重てえだんべ(重たいだろう) かありに(代わりに) 運んでやらあ(運んでやるわ)
                                                 
おんにい 任せろ」

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「かけっと」=「駆けると」
  使用例:「そんなに 急いで かけっと おっころぶぞ!(転ぶぞ!)

「かなあない」=「敵わない」
  
使用例:「昔っから(昔から) おめえには(お前には) かなあねえ

「かまあず」=「構わず」
  
使用例:「どれでもいいから 好きなのを かまあず 持ってけよ」

「かわいそうのよう」=「可哀想の様子」=「可哀想な感じ」
  使用例:「あの人べえ(あの人ばかり) 頑張って かわいそうのようだ」

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「ききゃあしない」=「聞きやしない」
  
使用例:「チビが 言う事を ききゃあしねえで えれえ困ったあ(偉く困った)

「きやしねえ」=「来はしない」 「きや」と「こや」について
  使用例:「そんな ヘンテコな人 うちになんか きやしねえよ!」

「きやしめえ」=「来はしまい」 「きや」と「こや」について
  使用例:「大統領が 八王子に 来るったって(来ると言ったって)
             田舎の こんなあ
(こんな) 所へは
きやしめえ(来ないだろう?)




「きや」と「こや」について


「来はしない」と言う意味で、
「きやしねえ」と「こやしねえ」の2つを
祖母は使い分けております。
やしねえ」やしめえ」は【他人】【思い入れのない相手・物】を指して事務的に、
やしねえ」やしめえ」は【知人】【来る事を望んでいる相手・物】を指して感情的に、
と、そんな感じに使い分けている様です。
 ≪ 彼はません(来ません) ≫   ≪ なさい(来なさい) 
 彼はない(来ない) ≫      ≪ い(来い) 
の、ニュアンスの違いに似ていると思います。




「きょおすなあ」=「気を失う」
  使用例:「あの 病気は 突然 きょおすなあから こええよ(怖いよ)

「きょおすなったあ」=「気を失った」
  使用例:きょおすなったあ人が 居るんだとよ(居るのだとさ) もうすぐ 救急車が くらあ(来るわ)

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「くいっつけない」=「食いつけない」=「食べ慣れない」
  使用例:「腹あ(腹を)下したの?
         
くいっつけねえもんでも(食べなれない物でも) 食ったんだんべ(食べたのだろう)

「くれたい」=「呉れたい」=「上げたい」
  使用例:「あの人は 人が喜ぶのが 嬉しい とって(と言って)
               あにっか(何か)
くれたくって 仕方が ねえんだとよ(無いのだとさ)

「くわずひんだく」=「食わず貧楽高枕(くわずひんらくたかまくら)」 ※ことわざ
  ※「食うに困っていても、気楽で心は豊かだ」と言う意味。
  使用例:「水のみ百姓 じゃあな(水を飲んで腹を満たしていた様な貧しい農民 ではね)
           あの頃の人は
くわずひんだくで 暮らしてたんだんべ(暮らしていたのだろう)

「くんべえ」=「来るだろう」
  
使用例:「じきに くんべえから もう少し 待ってみるだあ(待ってみるよ)

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「げえもねえ」=「甲斐も無い」「甲斐が無い」 ※祖母の父親が良く使っていたそうです。祖母は使いません。
  使用例:「かねべえ かけて(金ばかり 掛けて) げえもねえ事を」

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「こいじゃあ」=「これじゃあ」
  使用例:「しけたあ(時化た) 魚だな! こいじゃあ 食う所が ねえだ(食べるられる所が無いっ)

「こいで」=「これで」
  
使用例:「しばらくは こいで 勘弁してくれな(我慢してちょうだいね)
                来週までには 買ってやっからな
(買って上げるからね)


「こうに」=「この様に」
  使用例:「あたしは すぐ こうにしちまうんだあよう(この様にしてしまうのだよ)
                 台本が くるんくるんに(巻き巻きに) なっちまった(なってしまった)

「ごきげんになさいまし」=「ごきげんになさいませ」
  
使用例:「さよなら ごきげんになさいまし
  
※祖母の母親が良く使っていたようです。祖母が使っているのを聞いた事はありません。

「〜ござんした!」=「〜ございました!」
「〜ござんしたね!」=「〜ございましたね!」
  使用例:「そりゃあ(それは)ござんした!」
      /
「悪う
ござんしたね!」
  ※頭にきた時や、自慢された時、悔しい時など、素直になれない時に嫌味っぽく叫びます。

「〜こたあ」=「〜ことは」
  使用例:「そんな 洒落たあ(洒落た) 店になんか 行ったこたあ ねえで(無いぜ)

「こっから」=「ここから」
  使用例:こっから 行くんじゃよう(行くのではさ)
            まだ暗い内に 家を 出ねえと
(出ないと)
                 開会式に 間に合わねえんじゃねえか?
(間に合わないのではないか?)

「こっちゃあ」=「こっちは」
  使用例:「そっちは 吹雪いてんの?(吹雪いているの?) こっちゃあ 晴れてらあ(晴れてるわ)

「ことだ」=「事だ」=「骨が折れる」
  使用例:「年取ると(年を取ると) 座るのも ことだあ
      /「車で 来るったって(来ると言ったって) どっちしろ(どっちにしろ)
ことだんべ

「このけん」=「このくらい」
「こんくれえ」=「このくらい」
「こんけん」=「このくらい」
  使用例:このけんの物だったら 簡単だあからよ(簡単だからさ)
                  幾らでも こせえてやるよ
(こしらえてやるよ=作って上げるよ)
      /「もういいよ! こんくれえで いいよ!
             そんなに くれたって
(呉れても=貰っても) 困らあ!(困るわ!)
      /「ひとっぷくろに(一袋に) こんけんしか へえってねえの(入ってないの)
               馬鹿みてえに
(馬鹿みたいに) 大袈裟なあ 包装だあな(大袈裟な包装だな)


「こやしねえ」=「来はしない」=「来ない」 「きや」と「こや」について
  使用例:「あたしなんかはよ(私などはさ) 昔は 良く
           近所の 年寄りのうちへ 行ってよ
(行ってさ)
                上がって 話し込んだ もんだけんど
(ものだけれど)
                       最近の人は そう言う事を しねえんだな
(しないのだな)
                             誰も うちへ
こやしねえもの」(来て欲しいのに…。)

「こやしめえ」=「来はしまい」=「来ないだろう」 「きや」と「こや」について
  使用例:「電話したって こやしめえ
          何時だって 暇がねえ暇がねえ
(暇が無い暇が無い) って
                    そればっかりだあ
(そればかり言っているのだ)(来て欲しいのに…。)




「きや」と「こや」について


「来はしない」と言う意味で、
「きやしねえ」と「こやしねえ」の2つを
祖母は使い分けております。
やしねえ」やしめえ」は【他人】【思い入れのない相手・物】を指して事務的に、
やしねえ」やしめえ」は【知人】【来る事を望んでいる相手・物】を指して感情的に、
と、そんな感じに使い分けている様です。
 ≪ 彼はません(来ません) ≫   ≪ なさい(来なさい) 
 彼はない(来ない) ≫      ≪ い(来い) 
の、ニュアンスの違いに似ていると思います。




「こら」=「ほら」「ほれ」
  使用例:こら 見てみろ
         
後ろっかわは(後ろ側は)
             やり始めに 塗ったあ所だあから
(塗った所だから)
                       へたっくそだけんどよ
(下手糞だけれどさ)
           表っから
(表から) 見りゃあ(見れば) 分かりゃあしねえや(分かりはしないわ)
                            初めてにしちゃあ
(初めてにしては) 上手く 塗れたあ」


「こらあ」=「これは」
  
使用例:こらあ あによ(何よ) 食えるもんなの?(食べれる物なの?)
           おかしな物を 買って来たあじゃんかなあ
(買って来たではないかな!)


「こりょう」=「これを」 ※祖母の父親が良く使っていたそうです。祖母は使いません。
  使用例:こりょう見ろ! 誰が割ったんだあ 名乗り出ろ!」
        「ワン!」
        「んん?! キング! おめえか!(お前か!)
        「ワオン!!(違うよ!コングがやったんだよ!)
        「んん?! コング! おめえの方か!!」
        「…」

「これっちんべえ」=「これ+ちっと(些と)べえ(ばかり)」=「わずか こればかり」
  使用例:「あたしには これっちんべえしか くれねえでよ(呉れないでさ)
                                      けちんぼ
(けちん坊)ジジイ」

「ごろうじろ」=「御覧じろ」=「御覧じ(御覧になる)+しろ」
  使用例:「ここへ来て ごろうじろ
              一遍しか 教えねえからな
(教えないからな)
                       ちゃんと おぼいるんだあでえ
(覚えるのだぞ)
※祖母の父親が良く使っていたそうです。「御覧じ」は尊敬語なので、本来は命令形にすると「御覧ぜよ」となるのですが、何故か「せよ」では無く「しろ」になってしまっており、【敬語】でも無くなっている様です。「見ろ。」では無く「御覧。」を使う事によって、格式張った空気を表現していたのかもしれません。

「こんくれえ」 → 「このけん」 をご覧ください。
「こんけん」 → 「このけん」 をご覧ください。

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「〜しいしい」=「〜しながら」
  使用例:「散歩しいしい 見物(みもの)して来た 結構な ひとで だったあでえ(人出だったぜ)

「しいやあ」 → 「しやあ」 をご覧ください。

「じきそこ」=「直そこ」=「距離が近い事」
  使用例:「歩くのが めんどくせえったって(面倒くさいと言っても)
                     おめえ
(お前)
じきそこだあでえ(すぐそこだぜ)

「したって」=「そうだとしても」
  使用例:したってよう(そうだとしてもよ)
            ありゃあ
(あれは) やり過ぎってもんだあよ(やり過ぎと言うものだよ)


「〜しちまう」=「〜してしまう」
  使用例:「いいはなし だったんだけんどな(良い縁談 だったのだけれどな)
                            自分で ダメに
しちまった(してしまった)

「じちゃあくちゃあねえ」=「酷くだらしない」 ※祖母の父親が良く使っていたそうです。
「じちゃくちゃねえ」=「酷くだらしない」 ※祖母の父親が良く使っていたそうです。
  使用例:「そんなあ 物しか(そんな 物しか) 持ってねえだと?(持っていないだと?)
               
じちゃあくちゃあねえや! よう!(おい!) こいつに 羽織を 買ってやれ!」

「〜しちゃっちゃあ」=「〜してしまっては」
  使用例:「黒を 白く しちゃっちゃあ いけねえよう!(いけないよ!)
            シロクマになっちまったあじゃんかなあ!
(白熊になってしまったではないかな!)


「しったこっちゃねえ」=「知った事では無い」
  
使用例:「あんだと?(何だと?)
         そんなこたあ
(そんな事は) 本人に ききゃあいいだんべ(訊けばいいだろう)
                       お姉ちゃんの彼氏の事なんかあ
(長女の彼氏の事なんか)
                                  俺の
(お父さんの)
しったこっちゃねえやっ」

「しっちゃかめっちゃか」=物事が入り乱れて酷く目茶苦茶な状態。
  使用例:「山田さんの 上っ張りがよう(上着がよ)
            色も柄も
しっちゃかめっちゃかなんだあよう
                              笑わせるなあ
(笑わせるよね)


「してえて」=「していて」
  
使用例:「電話してえて 昼飯 食うのを 忘れたあ」

「しみっくそだらけ」=「染みだらけ」
  使用例:「もう なげえこと(長い事) 着てえるから(着ているから) しみっくそだらけだあ

「しやあ」=「しは」
「しいやあ」=「しは」
  
使用例:「そんな悪さ(そんな悪さは)
           いくら あんな馬鹿だって
しやあしめえ?(しはしまい?=しはしないだろう?)

「動詞の連用形+じまう」=「動詞の連用形+で(接続助詞)+しまう」=「〜してしまう」
「動詞の連用形+ちまう」=「動詞の連用形+て(接続助詞)+しまう」=「〜してしまう」
  使用例:「兄ちゃんが かあらで(川原で) おっころんじまってよう(転んでしまってさ)
          危うく ゆわに
(岩に)
              あたまあ
(頭を) うちっつける所だったんだあでえ(打ち付ける所だったのだぜ)
      /「はあっ! あぶねえっ(危ないっ)
               餅を
かまねえで(噛まないで) 飲み込んじまう所だった!」
      /「よう!(ちょっと!) そんなに 剥いじまった
           食うところが
(食べる所が) なくなっちまうよ!(無くなってしまうよ!)
      /「どうすべえ…(どうしよう…)
          床の間の 壺を
割っちまったよう
             ひねじいさんに
(曾御祖父さんに)
                 おごられるようだ
(怒られてしまう事態だ)
                             はあ、 どうすべ…
(どうしよう…)
                                          ほうだ
(そうだ)
捨てちまおう
      /「親が 描いちまっても 先生に ばれねえかな(バレないかな)
      /「うっかり やっちまった(やってしまった)
              よこっちょは
(横は) きらねえで(切らないで)
                    のこしとくべえと
(残しておこうと) 決めてえたのに(決めていたのに)

      /「うっかり やっちまった(上げてしまった)
             ぜってえ
(絶対) あいつにだけは やるめえと(上げるまいと)
                   決めてたあ のに
(決めてた のに) やっちまった!(上げてしまった!)


「動詞の連用形+じゃっちゃあ」=「動詞の連用形+で(接続助詞)+しまっては」=「〜してしまっては」
「動詞の連用形+ちゃっちゃあ」=「動詞の連用形+て(接続助詞)+しまっては」=「〜してしまっては」
  使用例:「あいつを 呼んじゃっちゃあ おしめえだあ(おしまいだ)
      /
「ちっとも 進まねえな(進まないね)
          ここまで
混んじゃっちゃあ(混んでしまってはさ)
             もう 今日中には 辿り着かねえだんべ
(辿り着かないだろうな)
               はあ、 観念して 菓子でも 食っとくべえ
(食べておこう=食べていよう)
      /「今 脱いじゃっちゃあ(脱いでしまってはさ)
            おもてえ
(表へ=屋外へ) 出た時に 寒いんじゃあねえか?(寒いのではないか?)
      /
「よう!(ちょっと!) 仏様に 声も 掛けねえで(掛けないで)
               黙って
取っちゃっちゃあ 罰が当たるでえ!
(罰が当たるぜ!)
      /「こんなに 黒く 焦がしちゃっちゃあ 食えねえな(食えないな)
                     食おうと思えば 食えるけんど
(食えるけれど)

      /「5分だあよ!(5分だよ!)
              5時間も
煮ちゃっちゃあ
                     具が 消えちまうじゃんかなあ!
(消えてしまうではないかな!)
                                                       ばか!」

      /「子供を 先に やっちゃっちゃあ(やってしまっては=行かせてしまっては)
                 まよっちまうかも しれねえから
(迷ってしまうかも しれないから)
                                   大人を 先に 行かせるべえ
(行かせよう)

      /「子供に やっちゃっちゃあ(上げてしまっては)
                   大人の分が なくなっちまうじゃんかよう
(無くなってしまうではないかよ)


「〜じゃんか」=「〜じゃないか」=「〜ではないか」=「〜じゃん」 ※下がり口調の言い方のみ。
※【相手に確認を求める表現】を上がり口調で言う事は有りません。
例えば、東京弁の「俺たち今日から舞台稽古が有るじゃん?(有るでしょ?有るだろ?)」を八王子弁で「有るじゃんか?」と言ったり、「あの子たち今日は舞台稽古が有るんじゃん?(有るんじゃない?)」を「有るんじゃんか?」と言ったりする事は出来ません。
「舞台稽古が有るじゃん?(有るでしょ?有るだろ?)」を八王子弁で言う場合は
「舞台稽古が有るじゃんか(有るではないか?)」(※【相手に指摘する表現】とほぼ同じ下がり口調。)または
「舞台稽古が有るだんべ?(有るだろう?)」と言い、
「舞台稽古が有るんじゃん?(有るのではない?)」は
「舞台稽古が有るんじゃねえか?」または「舞台稽古が有るんじゃねえの?」と言います。
  使用例:「いねえいねえ って(居ない居ない って)
            あすこに
(あそこに) 居ん
じゃんかよう(居るではないかよ)
      /「電気を つけねえの?(点けないの?) 暗い
じゃんかなあ(暗いではないかな)
      /「あんだよう(何だよ)
          こういっつあん だったん
じゃんか(萩生田光一さん だったのではないか)
                                    会いに 行きゃあ
(行けば) 良かった」
※現代の関東方言では世代を問わず「〜じゃん。」と言う事が一般的ですが、祖母が「〜じゃん。」で言い切って使う事は絶対に有りません。もし祖母が「〜じゃん。」と口にしたとしたら私は、「ええっ!おばあちゃんが若者言葉を使ってる!!」と心配するでしょう。

「じょうずう」=「上手に」
  使用例:「さっちゃんは 煮物を じょうずう 作るんだあ(作るのだよ)
          面取りなんかを 綺麗に ちゃんと
してあってよ(してあってさ)
                         手間が かかってっから
(掛かっているから)
                             売れるようだ
(売れる事態だ=売れる程の出来だ)


「しょうていもなく」=「正体も無く」
  使用例:「縦縞のハンケチが(縦縞のハンカチが)
         横縞になっちまった
(横縞になってしまった) と思ったら
            次は 鳩が
しょうていもなく 消えちまってよう(消えてしまってさ)
                    ありゃあ
(あれは) いってえ(一体)
                        どういう仕掛けに なってるんだんべ
(なっているのだろう)
                                           不思議だあな
(不思議だな)

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「すこしっつ」=「少しずつ」
  使用例:「おんなし所に(同じ所に) 在る様に 見えっけどな(見えるけどね)
                                 違うんだあよう
(違うのだよ)
                      
すこしっつ いごいてるんだあよう(動いているのだよ)
                                      おそねえの
(お供えの) 菓子が
                                         おばあちゃんの 位牌の方に…」


「すっぽおだってる」=「ポカンと馬鹿面をして立っている」
  使用例:「見ろよう(見ろよ)
          あんなあ所で
(あんな所で)
             
すっぽおだってる女が 居らあ(居るわ)
                                馬鹿なのかな」
        「…よせよう(よせよ)
            ありゃあ
(あれは) あたしの 姉さんだあよう(姉さんだよ)

「するってえと」=「と言う事は」
  使用例:するってえと
           こっちのが 生姜の へえってる
(入っている) 黒飴なんだな?
                はあ 良かった 見て貰って 助かったよう
(見て貰えて 助かったよ)
          どれもこれも みてくりが
(見て呉れが) 似てっからよ(似ているからさ)
                  口に 入れてみねえと
(入れてみないと) 判らねえで(判らないで)
                                  ほとほと 困ってたんだあ
(困っていたのだ)


「すんべえ」=「しよう」「するだろう
  使用例:「いい加減で(いい加減に) 御開きにすんべえ(御開きにしましょう)
      /「家に けえれば(帰れば)
すんべえ(家に帰ればするでしょう)

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「そいからよ」=「それからさ」
「そいからよう」=「それからさ」
  使用例:「唐揚げを 食いてえから(食べたいから) 持って来てくれっか?(持って来てくれるか?)
                あっ
そいからよ、ビスケットも 忘れねえでくれな(忘れないでちょうだいね)
      
そいからよう、 何処を どうやって 歩いたんだかな(歩いたのだかね)
                  気が付いたら 山から 下りてたんだあよう
(下りていたのだよ)
                                 あん時は
(あの時は) 本当に 運が良かった」

「そいでよ」=「それでさ」
「そいでよう」=「それでさ」
  使用例:「ああ ほんとだ(本当だ)
           こりゃあ
(これは) ネジが 緩んでたんだあな(緩んでいたのだな)
              
 こら(ほら) こっちかたの(こちらの方の) 扉も あぶねえや…(危ないわ…)
         うん、 さあて
(さて)
そいでよう おめえ(お母さん)
            外れちまったあ
(外れてしまった) 扉は どけへ やったのよ(何処へやったのさ)
                   おれが 直してやっから
(直してやるから) 持ってこいよ(持って来なよ)
      /そいでよ!!
          お母ちゃんの奴
(お母さんたら)
              外れたあ
(外れた) 食器棚の扉を
                 うっちゃっちまったんだと!
(捨ててしまったのだって!)
                     あで
(何で) そう言う事に なっちまうかなあ!(なってしまうかね!)

「そういや」=「そう言えば」
「そういやあ」=「そう言えば」
  使用例:そういやあ ついさっき 食ったっけな(食べたっけね)
               へへっ うっかりしちまったあ
(うっかりしてしまった)
        「うっかりじゃあ(うっかりでは) あんめえ!(あるまい!)
                             そういうのはよう!
(そういうのはさ!)


「そうに」=「その様に」
  
使用例:「ああ ほうか(そうか) ドライヤーを あてっときに(当てる時に)
          
そうにすっと(その様にすると) 上手く 巻けんだあな(巻けるのだね)

「そおっとく」=「そっとしておく」
  
使用例:「ひとりに なりてえんだと(なりたいのだとさ) そおっとけ

「そけえ」=「そこへ」
  
使用例:そけえ 植えようと 思ってよ(思ってさ)
              昨日の内に おっこいで
(漕いで=耕して) おいたのよ」


「そけえらじゅう」=「そこいら中」
  使用例:「ほったらかしに しといたら(しておいたら)
         
そけえらじゅうに 広がっちまったあ(広がってしまった)
            見ろよ 雑草べえ
(雑草ばかり) 生えてな(生えやがってね)
                                   一円にも ならねえや
(ならないや)


「そっから」=「そこから」
  使用例:そっから先が 難しいんだあよ(難しいのだよ)
               みんな そこで ぶっつくんだ
(ぶつかるのだ)
                   って 先生が 良く 言ってえたもの
(言っていたもの)

「そのけん」=「そのくらい」
「そんくれえ」=「そのくらい」
「そんけん」=「そのくらい」
  使用例:「しんご君は プロだあからな(玄人だからね)
           
そのけんの 修理は お茶の子さいさい だんべ(たやすいだろう)

      /そんくれえの事 子供だって 出来やあ(出来るわ)
      /「ああ そんけんで いいや
             今 使ってる
いれもんに(入れ物に) 入れっからよ(入れるからさ)
                                         そんけん ありゃあ(あれば) 十分だ」


「それっぱかし」=「そればかり」
「それっぱかり」=「そればかり」
  使用例:それっぱかしの物で えばるな(威張るな)

「それよか」=「それよりか」
  使用例:「そんなんじゃあ(そんな物では) さみし過ぎらあ(寂し過ぎるわ)
                 
それよか こっちの曲の方が 良かんべ(良いだろう)
        「ほうか?(そうか?) でもよう(でもさぁ)
           そりゃあ
(それは) 葬式で流すような 曲じゃあねえでえ(曲ではないぜ)
                          本当に そいで
(それで) いいのかよ(いいのかな?)
        「いいんだあよ(いいのだよ)
           あの人は ハワイが 大好きだったんだあから
(大好きだったのだから)

「そんくれえ」 → 「そのけん」 をご覧ください。
「そんけん」 → 「そのけん」 をご覧ください。

「そんなこったろう」=「そんな事だろう」
  使用例:そんなこったろうと 思った!
          あんなあ
(あんな) 虫のいい話 あるわきゃあねえもの!(有る訳が無いもの!)

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「だいな」=「だよな」
  使用例:「のりちゃんは どう思う?
                   
だいな
                     のりちゃんだって
                       花あ
(花を) 植えた方が
                         いいと思うだんべ?
(良いと思うだろう?)

「〜ったって」=「〜と言ったって」
  使用例:「片付けろったって
          こんなに 散らかっていちゃあ
(散らかっていては)
                     片付けようがねえや
(片付け様が無いわ)
      /「拭くったって 雑巾が ねえとな(無いとね)
             ちりかみじゃあ
(ちり紙では) 間に合わねえ程(間に合わない程)
                                おっこぼしたんだあから
(こぼしたのだから)
      /「きれいったって
         おもてっかわだけじゃんかなあ!
(表側だけではないかな!)


「だらしがねえ」=「だらし(=しまり)+が(助詞)+ない(助動詞)」=「だらしない」
  使用例:「こいじゃあ(これでは) だらしがねえだんべ(だらしないだろう)
                            着替えてっから
(着替えてから) 行くだ(行くのだ)

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「ちいっとべえ」=「ちょっと+ばかり」=「僅か+ばかり」
  使用例:「塩を ちいっとべえ 貰える?
          米が
(ご飯が) 食いきれねえから(食べ切れないから)
               握って 夕飯
(ゆうめし)に とっとくだあ(取って置くのだ)

「ちったあ」=「ちっとは」=「ちょっとは」
  
使用例:ちったあ 犬の事も かんげてやれよ(考えてやれよ)
            置いてかれっかと
(置いて行かれるかと) 思って
               悲しい顔して おめえを
(飼い主を) 見てえるじゃんか(見ているではないか)


「動詞の連用形+ちまう」 → 「動詞の連用形+じまう」 をご覧ください。

「◯◯ちゃあ◯◯」=「◯◯と言えば(と表現するならば)、◯◯」
「◯◯っちゃあ◯◯」=「◯◯と言えば(と表現するならば)、◯◯」
  使用例:「部屋ん中が(部屋の中が)
         道路っから
(道路から) 丸見えでよ(丸見えでさ)
             まあな 奥まった所よりかは 人の目が あっから
(あるから)
                                      安心ちゃあ安心
かもな」

      /ハンバーグっちゃあハンバーグだけんど(ハンバーグと言えばハンバーグだけれど)
         でも やっぱり なんとなく 豆腐の味が すらあ
(するわ) … つましいや(つましいよ)

                                                      
(・ш・`) 肉くいてえ。

「動詞の連用形+ちゃっちゃあ」 → 「動詞の連用形+じゃっちゃあ」 をご覧ください。

「ちゅうっくれえ」=「中くらい」
  使用例:「おじさんよ(八百屋の御主人よ)
          
ちゅうっくれえの サツマは(サツマイモは) ねえの?(無いの?)
                        こいじゃあ
(これでは) 大き過ぎらあ(大き過ぎるわ)


「ちょいっと」=「ちょっと」
  使用例:ちょいっと 留守に しただけなんだあで(しただけなのだぜ)
                        入れ違いに そんとき
(その時) 来たんだな

「ちょっとばかし」=「ちょっと+ばかり」=「少し+ばかり」
  使用例:ちょっとばかし 出掛けて くっからよう(出掛けて来るからさ)
                                 留守番を 頼むだあ
(頼むよ)

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「時間+っから」=「時間+から(助詞)」
  使用例:「眠れねえで(眠れなくて)早くっから 起きてるんだあよ 三時っから ずっと」
      
「会議は 幾時っからよ? 九時っから?」
      
四時っから 相撲が やっから(やるから) ラジオを 付けべえよ(付けようよ)
      
八月っから 練習を 始めるんじゃあ(始めるのでは)
                 おぼいるのが
(覚えるのが) てえへんだんべ(大変だろう) 間に合うかよ」
      
十時っからの 夕食会 なんだと(なのだって)
               随分と 遅くっから やるんだあな
(やるのだな)
      
さっきっから 勝手口の戸を 誰だか 叩いちゃあいねえか?(叩いてはいないか?)

「活用の終止形が『る』で終わる動詞+っから」=「するから」「やるから」
※「踊るから観に来て」「回るから数えて」などの、「するから」「やるから」の意味。使い方は標準語と同じです。活用で「〜る」の形になる動詞の後に「から」を続ける時、「る」を言わずに「っから」と言ってしまいます。「踊っから観に来て」「回っから数えて」「数えっから回れ!」となります。
  使用例:濡れっから 傘を 持ってけよう(持って行けよ)
      /「そけへ(そこへ)
すわっから(座るから) 開けてくれ」
      /「後で また 食べっから 片付けねえでくれな(片付けないで頂戴ね)
      /
「けえりに(帰りに) よっから(寄るからさ)
          寝ねえで
(寝ないで) 待ってて欲しいんだけんど(待っていて欲しいのだけれど)

      /「へえきだあ(平気だ) 始発に のっから(乗るから) 余裕で 間に合うでえ(間に合うぜ)
      /「床でなんかあ(床でなんか)
ねっから(寝るから) 風邪を ひくんだあよ(ひくのだよ)
      /「あんなあ所を(あんな所を) はしっから(走るから)
                     怪我あ
(怪我を)すんだあよ(するのだよ)
      /「昼過ぎまで いっから(居るから)
          それまでに 持って来て くれやあ
(くれれば) 受け取れるで(受け取れるぜ)
      /「すぐに かえっから(帰るから) きい つかあねえで(気を 使わないで) いいよ」
      /「おじさんが 暇そうに 突っ立ってっから 用事でも 頼むべえ(頼もう)
      /「風邪が うつっから(移るから) 近寄らねえでくれよう!(近寄らないで頂戴よ!)
      /「兄ちゃんが ボールを けっから蹴るからね) 素手で 受け止めてみろ」
      /「そう言う 好い加減な事を すっから(するから)
                 何時も 後で困った事に なるんじゃんかなあ
(なるのではないかな)

      /「おめえにも(お前にも)
          くれてやっから
(やるから)(呉れてやるから=上げるから)
                                   もう 騒ぐなあ
(騒がないでね)

      /「餅い(餅を) 焼いてやっから(焼いてやるからさ) 食いに来いよ」
      /「花火を やっから(やるから) 仏壇の ロウソクとマッチを 持ってくでえ(持って行くぜ)

「つがわるい」=「通が悪い」=「交通の便が悪い」=「不便」
  使用例:「空気は いいけんど(良いけれど)
           
つがわりいからな(不便な所だからね)
                暮らすにゃあ
(暮らすには) 色々と 困ん事が あるで(困る事が有るぜ)

「◯◯っちゃあ◯◯」 → 「◯◯ちゃあ◯◯」 をご覧ください。

「〜っちゅう」=「〜という」
  使用例:「もうすぐ 退院するっちゅうから お見舞いに 行きてえのよ(行きたいの)
      /「いつもより 綺麗っちゅう事は
           じゅん君が 掃除してくれたんだんべ
(掃除してくれたのだろう)
                               あの子は 几帳面だかんな
(几帳面だからね)

      /「かんぴょう巻きっちゅうのは 何処でも旨いな(何処のお店の物でも美味しいね)
      /「東京が 暮らしいいからって(暮らし易いからと言って)
              甘く見ちゃあ いけねえよ
(甘く見ては いけないよ)
                    駅から 歩く
っちゅう
                         うちへは 2時間くれえ
(2時間くらい) かからあ(かかるわ)


「〜つった」=「〜と言った」
  使用例:「兄貴が 粗大ゴミを かたす(片づける)つったよな?」
        「ああ 
つった

「つるっとく」=「吊るして置く」
  
使用例:「外に つるっとけば すぐに 乾くだんべ(乾くだろう)

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「動詞の連用形+て(助詞)+えて」=「していて」「やっていて」
  使用例:「怪しいのが(怪しい人が) ウロウロしてえて 困らあ(困るわ)
      /「よっぱれえが(酔っ払いが) 道で 寝てえて 踏んづけちまった(踏み付けてしまった)
      「こんなに沢山 着てえて 暑かねえの?(暑くないの?)
      /「遅くまで(遅い時間まで) やってえて 身体を こわしゃしねえか?(壊しはしないか?)

      /「ああ まだ バスが 走ってえて 助かった
             危なく あるって
(歩いて) けえるところだったあ(帰るところだった)
      /「そんなもの 習ってえて 楽しいのかよ(楽しいの?)
                 あたしには さっぱり 分からねえや
(分からないわ)


「動詞の連用形+て(助詞)+える」=「している」「やっている」
  使用例:「怪しいのが(怪しい人が) ウロウロしてえるだんべ(ウロウロしているだろう?)
      /「死んだあ様に(死んだ様に) 寝てえるなあ
             ……………………。 …………………………………。
                 ほんとに
(本当に) 死んでや しねえよなあ?(死んでは いないよねえ?)
      「おかしな物を(変な服を) 着てえるじゃんか(着ているではないか)
      /「ほうよう(そうよ) 飽きもしねえで(飽きもしないで) やってえるよ」

      /「バスが 幾時っから(何時から) 走ってえる
               バス停 行って
(バス停に行って) 確かめて くらあ(来るわ)
      /「あのこは(あの娘は) なげえ事(長い事) フラメンコを 習ってえる
             あのこに しちゃあ
(あの娘に しては) 良く 続いてらあな(続いているわな)


「動詞の連用形+て(助詞)+えると」=「していると」「やっていると」
  使用例:「ウロウロしてえると 怪しまれんぞ!(怪しまれるぞ!)
      /「廊下で なんかあ(廊下でなんか)
寝てえると 風邪え 引くでえ!(風邪を引くぞ!)
      「あけえのを(赤いのを) 着てえると めだっちまうから(目立ってしまうから) 嫌だ」
      /「二十四時間 やってえると 助かるんだけんどな(助かるのだけれどね)

      /「でもよ(でもさ) それは バスが 走ってえるとしたらの 話だあで(話だぜ)
      /「あの先生に 習ってえると
           時々 トイレットペーパーを くれたりするでえ
(呉れたりするぜ)


「動詞の連用形+て(助詞)+えれば」=「していれば」「やっていれば」
  使用例:「ウロウロしてえれば 誰かしら めっけて くれんべ(見つけて くれるだろう)
      /「無理して てつだあなくて いいよう(手伝わなくても良いよ)
                        病み上がり なんだあから(なのだから)
                           ひとしさんは
寝てえれば いいんだあよう(良いのだよ)
      「こんだけ(これだけ) 着てえれば 寒かねえだんべ(寒くはないだろう)
      /「店が やってえれば
          いつもの 幟(のぼり)が でてえるはずだよなあ
(出ているはずだよねえ)

      /「この 通りにも バスが 走ってえれば
                 とおまあり しねえで
(遠回りしないで)
                       済むんだけんどなあ!
(済むのだけれどねえ!)
      /「二十年も 習ってえれば 上手くも ならあな(なるわな)


「動詞の連用形+て(助詞)+えろ」=「していろ」「やっていろ」
  使用例:「見張りをしてえろ って 親父に 頼まれたあのよ(頼まれたのさ)
      /「おめえは(お前は) 邪魔だあから(邪魔だから)
           
寝てえろってえ(寝ていろと) 言ったあじゃんかなあ!(言ったではないかな!)
      「貸してやっから(貸してやるから) こいでも(これでも) 着てえろ
      /「3時までは 宿題を やってえろよ」

      /「ずっと 走ってえろ!」
      /「この野郎… 見てえろ


「動詞の連用形+て(助詞)+っから」=「してから」「やってから」
  使用例:「豆はよう(豆はさ)
         暫く 水に つけとくと いいで
(浸けておくと 良いよ)
                そう
(その様に)
してっから うでっと(茹でると)
                        早く やっこくならあ(柔らかくなるわよ)

      /「あさめし(朝飯)食ってっから 出掛けようじゃんか(出掛けようではないか)
      /「裏を 始末してっから 表を 縫うんだあよ(縫うのだよ)
      /「あんだ こりゃあ(何だ これは) キャベツが かてえ(硬い)
             よう
(ねえ) おめえ(お前) これは どうやって 作ったのよ(作ったのさ)

                  おめえよう!
(お前さんたらよ!) 勘弁してくれよう!(勘弁してくれよ!)
                     ここに ちゃんと
                        かやくを
入れてっから 湯を 注げって(注いでくださいって)
                           書いてあんじゃんかよう!
(書いてあるではないかよ!)

      /「自分で やってみてっから
          文句を 言えってんだあ
(言えと言うのだ) なあ!
(ね!=同意を求める)
      /「家に 着いてっから 気が付いたんだと(気が付いたのだとさ)
                 どうせ 電車の中にでも 置き忘れたんだんべ
(置き忘れたのだろう)


「でてえる」=「出ている」
  
使用例:「ほうだ(そうだ) ゆりちゃん
              もう 裏山に ミョウガが
でてえる頃だあでえ(出ている頃だぜ)
         …そういやあよ(そう言えばさ)
            去年は
余所の人が 勝手に やまあ へえって(山に入って)
               粗方 採って行っちまってなあ!
(採って行ってしまったよね!)
                              ありゃあ
(あれは) 悔しい思いを したあ(した)
            よう
(ねえ)
               今っから
(今から) ふたありで(二人で) 行って
                               粗方 採って来ちまおうか(採って来てしまおうか)

「ででっぽいぽい」=「山鳩の鳴き真似」
「ででっぽー」=「山鳩の鳴き真似」
  使用例:「ほら ででっぽいぽいって 鳴いてら(鳴いているわ)
         ありゃあ
(あれは) 駅に いんのとは(駅に居るのとは=ドバトとは) 違うで(違うぜ)
                                            ヤマバトだあ
(キジバトだ)

「てんとう ひと は くわず」=「天道は人を食わず」=「お天道様は人間を虐めない」
※日照り続きで農作物に悪影響が及び困っている時に、「希望を捨てるな」と言う意味で、祖母の姑(私の曾祖母)が良く口にしていたそうです。

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「どうに」=「どの様に」
  使用例:「もう 駄目だあよ(駄目だよ)
          
どうにしたって 元には 戻らねえで(戻らないぜ)
                   こんなに 裾を 切っちまって(切ってしまって)
                            直し様がねえや
(直し様がないわ)


「どけえ」=「どこへ」
  使用例:「あたしも 耄碌したもんだな(耄碌したものだな)
         
どけえ しまったんだか(仕舞ったのだか) 思い出せねえ(思い出せない)

「どっから」=「どこから」
  使用例:「いってえ(一体) どっから 漏れてるんだんべ(漏れているのだろう)

「どのうする」=「作物の育ちが鈍る」
  使用例:「今年は どこも どのうしてるとよ(どのうしているとさ) 困ったもんだ

「どのけん」=「どのくらい」
「どんくれえ」=「どのくらい」
「どんけん」=「どのくらい」
  使用例:どのけん 置けんの?(保存して置けるの?)
          冷蔵庫に 入れなきゃあ
(入れなければ) 持たねえだんべ?(日持ちしないだろう?)

      /「こっちい(こっちに) 送りっ付けても(送り付けても)
                        かまあねえけんどよ
(構わないけれどさ)
           
どんくれえの物よう(どのくらいの物なの?)
                    あんまり でかくっちゃあ
(でかくては)
                              玄関を 通らねえでえ
(通らないぜ)

      /「これか?
          ハモニカの 練習をした 後にな
(後にね)
              
どんけん うまく(上手に) 吹けたかを
                   丸バツと正の字 書いて 記録してえるんだあよ
(記録しているのだよ)

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「なぜっと」=「撫でると」
  使用例:「膝が いてえんだけんど(痛いのだけれど) なぜっと 少しは 楽だあ(楽だ)

「なりまくどうす」=「異常に怒鳴り捲る」 ※語源は「怒鳴り+捲り+恫す(おどす)」かもしれません。
  使用例:「いい大人が なりまくどうしやがって
                  みっともねえったらねえや!
(見っとも無いったら無いわ!)


「〜なんざ」=「〜なんか」
  使用例:「あたしなんざ 頑張って 師範の免許を 取ったんだあでえ(取ったのだぜ)

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「ねのごんげん に いった」=「子ノ権現に行った」=「寝の権現に行った」
  =「ぐっすりと良く眠った」
※「子ノ権現」とは、埼玉県飯能市に在る「天龍寺」に祀られている『足腰守護』の神様です。調べてみましたが、由来や御利益の中に『眠り』に関する物は見当たりませんでした。「子(ね)」と「寝」を引っ掛けた、言葉遊びの類だと思います。

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「ばかみた」=「馬鹿を見た」=「馬鹿な目に遭った」=「損をした」
  使用例:「中止に なったあのを(なったのを) 知らねえでよ(知らないでさ)
         あたしだけ 公民館に 行っちまったんだあよ
(行ってしまったのだよ)
                                       まあったく
(全く)
ばかみた

「はなしだな!」=「あの人(事)は醜態を晒しているので、皆の話題になるようだな!」
  使用例:「放って置けば良い物を
         あんて
(なんて) 馬鹿な事を したんだかなあ!(したのだかな!) 
はなしだな!

「はなっから」=「端から」
  使用例:「ひとを(他人を) みてくりで(見て呉れで) 判断する人 だあから(だから)
                         
はなっから 見下してるんだあよ(見下しているのだよ)

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「びっくらこいた」=「びっくりした」
  使用例:「つい さっきまで
          この部屋に いたんだけんどな
(居たのだけれどね)
              おきへ
(奥へ) 引っ込んじまったよ(他の部屋へ行ってしまったよ)
                  急に 知らねえ人べえ来て
(知らない人ばかり来て)
                      
びっくらこいたんじゃねえかな(びっくりしたのではないかな)

「ひとつっつ、ふたつっつ、みっつっつ、よっつっつ、いつつっつ、
   むっつっつ、ななつっつ、やっつっつ、ここのつっつ、じっつっつ」
=「〜づつ」
  使用例:「ヘルパーさんが
          肉まん と あんまん を
ふたつっつ
             買って来てくれたあでえ
(買って来てくれたぜ)
                            ありがてえなあ
(有難いなあ)
                 ほれ
(ほら) ばあさん
                      あったけえ内に
(温かい内に) 食うべえよ(食べようよ)


「ひとっつも」=「ひとつも」
  使用例:「一人で さがしゃあ いいじゃんか(探せば 良いではないか)
                  お父さんのテレビのリモコンが 無くなったって
                     あたしは
ひとっつも 困る事がねえだ(困る事は無いわ)
        「頼むから 探してくれよう(探してくださいな)
              座椅子に ケツが
(尻が) ひっついちまってて(くっ付いてしまっていて)
                                   動けねえんだあよう
(動けないのですよ)


「ひとっぷくろ、ふたっぷくろ、みっぷくろ、よっぷくろ、いつっぷくろ、
   むっぷくろ、ななっぷくろ、やっぷくろ、きゅうっぷくろ、じっぷくろ」
=「〜袋」
※「その先は?」と祖母に訊いたら、「そんな上まで かぞえたこたあ(数えた事は)ねえから しらねえよ くだらねえな」と、ちょいキレられました。
  使用例:「へえ こりゃあ(これは) うめえや(旨いわ)
           店員さん そいじゃあよ
(それではさ)
みっぷく 売ってくれ」

「ひとりっつ、ふたりっつ、さんにん(っ)つ、よにん(っ)つ、ごにん(っ)つ、ろくにん(っ)つ、
   しちにん(っ)つ、はちにん(っ)つ、きゅうにん(っ)つ、じゅうにん(っ)つ」
=「〜人づつ」
  使用例:「観光バスで ふたりっつに 座らされてな(座らされてね) 隣が山田さんで良かったよ」

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「ふたっことめには」=「二言目には」
  使用例:「口を ひらきゃあ(開けば) 自慢話〜
                           
ふたっことめには
                            うちの主人は〜 うちの主人は〜

                               しいじゅう
(始終) えらぶってら(偉ぶっているわ)

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「へだあくそだあ」=「屁だ糞だ」=「つべこべ」
  使用例:へだあくそだあ 言ってねえで(言ってないで)
         有難く もらやあ
(貰えば) いいじゃんかなあ!(いいではないかな!)

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「ほいでよ」=「それでさ」
「ほいでよう」=「それでさ」
  使用例:ほいでよ、 この後は どう 縫うのよ(縫うの?) おばあちゃん
         しらばっくれてねえで
(しらばくれてないで) 早く おせえてくれよう(おしえてちょうだいよ)
      /「そうなんだあよう(そうなのだよ)
          大変な事を しちまってよう
(してしまってさ)
            そうよう
(そうよ)
               ほいでよう 今 うちじゅうで
(家中で=家族みんなで)
                  あたまあ さげて
(頭を 下げて) 回ってるんだあ(回ってるのですよ)

「ほうか」=「そう(感動詞)+か(終助詞)」=「そうか」
  使用例:「子供は みんな 元気か?
         ほうか そいじゃあ
(それでは) おめえは(お前は) 幸せだあな(幸せだな)

「ほうかよ」=「そう(感動詞)+か(終助詞)+よ(終助詞)」=「そうかよ」
「ほうかよう」=「そう(感動詞)+か(終助詞)+よ(終助詞)」=「そうかよ」
  使用例:「あによ(何よ) やっといてくれたの?
          
ほうかよう 嬉しいじゃんかなあ(嬉しいではないかな)
                        そいじゃあ
(それでは) おめえに(お前に)
                             小遣いを やるようだ
(上げなければ気が済まないよ)

「ほうげえもねえ」=「法外もない」=「はなはだしく法外」
※祖母の父親が良く使っていたそうです。「ありゃあ どういう意味だったんだんべ」と祖母が言うので、調べて教えてあげました。エヘン。
  使用例:「あんちゅうことだ!(何と言う事だ!) 消費税率が?! ほうげえもねえや!」

「ほうよ」=「そう(感動詞)+よ(終助詞)」=「そうよ」
「ほおよ」=「そう(感動詞)+よ(終助詞)」=「そうよ」
  使用例:ほうよう あの頃は どこでも みんな 苦労したあ」
      /「こいじゃあねえよ!(これではないよ!)
          
ほおよ! おくっかた(奥の方)に 隠してあんだんべ?(隠してあるだろう?)
                  ほおよう! その煎餅の缶の中に 全財産が 入ってらあ!(入ってるよ!)

「ほんに」=「本当に」
  使用例:ほんに 困った どうやって 隠すべえ(隠そう)

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「〜みっと」=「〜みると」
  使用例:「こうしてみっと なかなか いいもんだあな(良い物だな)
      /「食ってみっと 以外に うめえよ(旨いよ)
      /「ちゃあんと(ちゃんと) 先生に 習ってみっと 奥が ふけえ(深い)
      /「おめえも 病気してみっと 分からあ(分かるわ)

      /「時間があったら やってみっと いいで(いいぜ)

「みてえっと」=「見ていると」
  使用例:「ジーっと 回りを みてえっと みんなの性格が 分かって おもしれえ(面白い)

「みんなして」=「みんなで」
  使用例:みんなして 責めちゃあ(責めては) かええそうだよ(可哀想だよ)

「みんなんじゅう」=「みんな中」(「クラス中で盛り上がる」「マンション中に響き渡る」などと同じ表現)
  使用例:みんなんじゅうで お祝いしたらしいで(お祝いしたらしいぜ)

「みんべえ」=「みよう」「みるだろう」
  使用例:「試しに 持って帰ってみんべえ=「試しに 持って帰ってみよう」
      /「あんな人だって さすがに 開けて みんべえ=「流石に開けてみるだろう」

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「むねっくそがわるい」=「胸糞(むなくそ)が悪い」
  使用例:「邪魔 ばあかり されたあ(邪魔ばかりされた) むねっくそがわりいや」

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「めえぐりまわる」=「ぐるぐる回る」
  使用例:「その場で 20回 めえぐりまわってっから(ぐるぐる回ってから)
                       ゴールまで 走るんだあでえ!
(走るのですよ!)
         あっ! よう よう!
(ちょっと ちょっと!) 山田あ!!(山田君!!)
                 おめえ
(お前) そっちい(そっちへ) 行ったら
                        スタート地点に 戻っちまうでえ!!
(戻ってしまいますよ!!)

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「やっから」=「やるから」=「上げるから」
  使用例:「お姉ちゃんには 後で 内緒で やっから 今は 我慢してえろ(我慢していろ)
        「うん 分かってえるよ(分かっているよ) お母さん

                      あたしの妹ったら
                        貰えるまで 大泣きして
                           どうしようもねえ子だあな…
(どうしようもない子だな…)

         ……………。
           よう
(ねえ) お母さん
              そのかありと言っちゃあ なんだけんど
(その代わりと言っては何だけれど)
                   あたしには その飴玉 後で ふたっつ
(二つ) くれっか?(くれるか?)

「やよ」=「嫌よ」
  使用例:やよ! あたしは 行かねえよ!(行かないよ!)

「やんねえ」=「やらない」
  使用例:「ううん あたしは やんねえ
             綺麗に並べて あんじゃんか
(あるではないか)
                 姉さんが かたしたんじゃねえの?
(片付けたのではないか?)

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「ゆでっと」=「茹でると」
  使用例:「焼くよか(焼くよりか) ゆでっと うめえからよ(旨いからさ) 試してみろよ」

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「よええものいじめ」=「弱い者いじめ」
  使用例:よええものいじめ(弱い者いじめを) するなんざ(するなどは)
                                    碌でもねえ
(碌でも無い)

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「動詞の連用形+接続助詞 て(で)+らあ」=「動詞の連用形+て(で)+るわ」=「〜しているわ」
  使用例:「みんなで 馬鹿にすっから(馬鹿にするから) ほれ見ろ 怒ってらあ(怒っているわ)
      /「早速 開けて 飲んでらあ へへへ…」

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「わきゃあねえ」=「わけは無い」
  使用例:「これっぽっちの事 わきゃあねえじゃんかなあ(訳は無いではないかな)

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