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はなふさ あんに の 絵雑記2


2011年3月19日(土)〜2011年6月7日(火)





『与えられた歩み』
2011年6月6日、7日制作

2011年6月7日(火)

【日本国に生まれ、生きて来た事。】

2011年3月11日以降、未だ重大な問題が山積み。

政府、東電に、「対応の遅さ」「情報隠ぺい」の
不信感を寄せる声が上がり、
被災者では無い一部の国民が、
不安を募らせ怯えている。

「落ち着いて、」などと彼らへ声をかけたところで、
今回のような、生命に関わる危機的事態の時には、
全く配慮の無い言葉であって、火に油を注ぐだけだろう。
彼らは真剣に危機を感じ取り、
逃げ出したい程に、不安でたまらないのだ。

最高に有能で、牽引力のある統率者がいれば、
機敏にこの問題を終息へと導いてくれるかもしれない。
しかし世の中、「英雄のごとく有能な人」と言う人物は、
限りなく少なく、いや、殆ど存在しない。

「奴らは無能だ」と叫んだところで、
自分自身も無能であり、有能な人物の心当たりも無い。

だから、
【一人の英雄】よりも、【庶民の団結】の方が、
勝る『強い力』として世の中を動かして来た、
多くの過去の歴史的事実に、
目を向けて私は動いて行こうと思う。



たとえ正確な情報だとしても、繊細な素人である庶民が、
ただ恐怖だけを闇雲に吸収して自己判断してしまうのは、
「冷静に周りを見る」事が出来なくなっている証拠だ。

もともと、この地球上に、危険の無い場所など何処にも無い。

『新型インフルエンザ』『O−157』に代表される、
人間と相性の悪い数え切れないウイルス達と同等の立場で、
人間は地球に置かれている。

オゾン層の大規模な破壊により、
今まさに地上に降り注いでいる有害な紫外線は、
「皮膚がん、角膜炎、白内障を発症させる」と、
世界的に因果関係が立証されている。

地球温暖化で気温は年を追うごとに上昇し、生態系に悪影響を与え、
ペンギンは住む土地が減ってしまい困っている。
世界各地で、膨大な死者を出す程の、
稀に見る異常気象や自然災害も増えている。

4月27日に起きたアメリカ南部の竜巻は、
3百人以上の死者、2千人以上の負傷者を出した。

野菜は農薬がかけられて育ち、
インスタント食やスーパーの惣菜には
科学物質の保存料や添加物が入っている。
「安全」と専門機関からの保障付きながらも、
これらの食品を食べ続けて育った年代の人々に今後、
何かしらの悪影響が現れる可能性が、全く無いと、言い切れるか。

屋内に居れば、
ガス漏れ、コンセントから火災、石油ストーブで一酸化炭素中毒、
風呂場で転倒して入院。

屋外へ出れば、
ディーゼル車の排気ガスを吸い、
当たり前のように猛スピードで走る車両と激突し、
登山や海に行けば遭難し、
山菜採りに行けば野生の動物達に襲われ、
ゴルフ場では雷に当たる。

身近にヘビースモーカーがいれば受動喫煙し、

酔っぱらって屋外で寝れば
ベンチで凍死か車道でひき逃げされる。

犯罪者に襲われて、泥棒に入られ、財産を失い、
詐欺に遭い、拉致され、誘拐され、命を失う。

富士山はいずれ噴火するだろう。

ベトナム戦争で撒かれた『枯葉剤』は、
尋常でない数の奇形児たちを多く誕生させたが、
我が国でも、どこの国でも、普通に暮らしている健康な妊婦が、
奇形児を生む事は普通にある。

『イタイイタイ病』『水俣病』『四日市ぜんそく』『カネミ油症』、
昔の話と言えど、現代も日本中の民家の近くで、
危険な薬品を扱う多くの『工場』が稼働している。





もし、
どうしても福島原発の恐怖を拭い切れないのであれば、
西日本へ、海外へ、自分が安全だと思う土地へ、
移住した方が良いのかも知れない。

それで不安が無くなり、明るく過ごして行けるのであれば、
その人にとってはそれが最良の人生だと思うから。



でも私は、「避難命令」でも出ない限り、
ここ八王子から、ここ日本からは離れない。

いつも、「明日死ぬかもしれない命」と思っているし、
私は生まれ育った実家が好きだし、愛している。

もし何かあった時に、すぐに駆け付けて助けてあげたい
親戚の子供達、弟妹兄姉、おじ、おば、祖母、
他にも多くの、
お世話になっている大切な親類が近くに住んでいる。


『放射能を浴びて、日本の八王子で死にました。』


「放射能を浴びて」の部分を、
「公害で」「事故で」「火事で」「病気で」に換えたって、
私には全く同じ事。



私たちは、地球に生まれた以上、
地球上の様々な物質の『良い影響』『悪い影響』の両方を受けて、
生きて行かなければならない。

この地球に生きているどんな生き物も皆、
『より効率の良い暮らし』を作ろうとする「進化」の本能がある。
そして必ず、失敗を経験し、
それを糧に「次世代の進化」を繰り返して来た。

地球の物質を利用し、核分裂を起こさせ、原子力発電を作り、
暮らしを豊かにし、恩恵を受けて来た、
全ての人々に今回の問題に対して責任がある。

政府、東電だけでは無い。全国民、誰も責任逃れなど出来ない。
失敗を糧に「進化」へと力を合わせ努力し、
残る負を抱えて人生を全うするしかない。

私は、自分が地球の生き物の一部として、
「ただ、それだけ。」、だと思っている。





大震災の後、犠牲者、被災者、被災地を、私はただただ
新聞やテレビで傍観する事しかできませんでした。

苦しんでいる人々の姿を、今まさに中継で目にし耳にしながらも、
即座に救いの手を伸ばしたいのに適わない自分に
歯がゆい思いをした回数は数え切れない程でした。

直接、被災者のお役に立てるかもしれないと言う考えもありました。
しかし、『要・体力、要・経済力』が最大条件の「ボランティア」案は
私には無理と判断しました。

そして考えあぐねた結果、
【自粛モード=経済停滞】を回避するための各地イベントに参加し、
『チャリティーグッズ』を販売する事なら、
自分にも容易に出来るであろうと、行動を開始しました。



お子様にもお手に取って頂けるよう、価格は全て「100円」に設定。
4月3日から6月5日までの週末、計11日、
東京都内の会場を回って参りました。

そして皆さまの温かいお気持ちを受け取り、
チャリティーグッズの売り上げは6800円となりました。
ご協力くださった方々の【動物達への支援のお気持ち】を、
確かにお預かり致しました。

売り上げの全額は「緊急災害時動物救援本部」様へ、
「はなふさ画房」が責任を持って送金致します。
※詳細はこちらです→【チャリティーグッズのご報告





さて、ここ2ヶ月余り、東北支援を目標に、
出展三昧で活動して参りましたが、
実は私には持病があり、
ここに来て、ついに体力の限界に辿り着きました。
疲労と眠気で文字通りフラフラになり、
(スーパーで歩いていて商品棚にぶち当たりそうになりました。汗。)
これから夏へと、
ずっとずっとイベントに出展し続けたい思いと意欲は十分にあるのですが、
主治医からの助言も受けましたので、
当分、イベント出展は控える次第となりました…。残念無念…。
ですが、『チャリティーグッズ』の活動は、今後も続けて参ります。
いずれ、また出展販売も再開致しますので、
その折にはどうぞ、適いましたら
お立ち寄りをよろしくお願い申し上げます。

この度は、本当に、本当に、ありがとうございました!



被災地・風評被害地のみなさん、
まだまだ、私に出来る事が有れば動きます。
辛くなったら、頼って下さいね!


《岩手の美味しい物、買いました。》












「南部せんべい巖手屋」さんの『納豆せんべい』。南部煎餅に、
乾燥ひき割り納豆が一面に乗っております。実は私、南部煎餅
って味気なくて好きじゃなかったんですけど(昔はプレーンと
かゴマ・ピーナツ入りくらいしか無かったでしょ?)、最近は
色々な具材が乗った南部煎餅が発売されていて、ひるがえして
美味しいです!「納豆」の他に、「イカ」も頂いたのですが、
お酒のおつまみに良イカも!!(自分、酒飲まない上にダジャ
レまで言っちゃったよ…)味は他にも10種類以上あって、み
んな興味をそそられる味の名前がついておりました!ぜひおす
すめです。
「金田一製菓」さんの『いそべおこし』。「いそべ種」のおこ
しなんですけれど、「いそべ種」って「小麦」の事みたいです。
粟や米のおこしは良く見かけるけれど、小麦は珍しいので、
「おこし大好物!」な祖母にあげる為に買いました。だから私
は味見してないの…。外見12×3×2cmの棒状に、生米くらいの
粒を固めて、茶色くカラメルでコーティングしてあります。
…って、外見はどうでもいいよね!おばあちゃん、旨かったか、
おせえてね〜。






『ラレース』
2011年3月19日制作

2011年3月19日(土)

【2011年3月11日、東日本大震災。】

こんな時だから、誰でも、
心の負担を減らす為にも、
愚痴の百や二百、
いくらだって言った方がいい。

でも、
誰かを責めて、済む様な、
そういう日では無い。
自責の念に駆られなければならない、
そんな時では無い。



みんな良くやった、
みんな良く頑張った、
みんな、良くぞ生きていてくれた。

だから、
これからも上を向いて生きて行こう。
犠牲になった人の為にも、
生きているみんなの為にも、
救われた命は大切に生かして行こう。



どれだけ悲惨で過酷な現状だったか。
毎日毎日、それを伝える報道に
眉をひそめ続けて頭痛がする。



あなたが生き残ってくれた事を、
心から感謝している人間が、
ここに一人います。そして
日本中にも、
世界中にも。
だから、

新聞に載った、

瓦礫の山の下に居る
津波にのまれた母と妻の
亡き骸の前に膝まずき
「救えなかった、ごめんよ。」と
雪降る中で
悲痛に顔をゆがめる
ひとりの初老の男性に、

強く祈った。





マグニチュード9、三階建ての屋上までをも覆った高波に、
一体誰が立ち向かえたと言うのか。
一体どこの誰が完璧に、
映画のヒーローみたいに立ち向かえると言うのか。

ただでさえ重い責任に押しつぶされながら、
寝る暇も食べる暇もなく、家族も自分も犠牲にし、
危険に身を投じて日本を守ろうとしている専門家達。

その、決して着々とは言えない一進一退に、
国民が、世界の人々が、ただ無為に嘆き、闇雲に責め、非情に見限り、
彼らを見捨て、彼らを不安にさせ、彼らのその手先を鈍らせて、
それで今、
一体、何の得がある。

今、頼れるのは彼らだけ。



だから今、何も出来ない私は覚悟を決めて、
自制し、余裕を示し、彼らを信頼し、
そして積極的に意見し行動し、
日本をサポートするしかない。

間違っても、無用な混乱を起こし、人身によって災害を増やし、
彼らの邪魔や負担になるような事だけは、してはいけない。
少しでも、わずかでも早急に、この先の不安を、取り除くためにも。

落ち着いて、良く回りを見て、
困っている人がいたら、声をかけよう。
「困った時はお互い様だ」って言葉を私はこの日本で、
多くの日本人から、何度も教わって来た。

自分本位になる前に、出来る事がまだまだ沢山あるはずだ。
反省するのは、まだまだずっと後で良い。
今はそんな事をしている時じゃない。





西から東へ、今日もたくさんの飛行機が、
私の上の大空を飛んで行ったよ。
力強く、頼もしく。

ありがとう、西日本のみんな。
ありがとう、外国のみんな。
みんなが付いて居るよ、忘れないで、東北のみんな。








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