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(東京都八王子市西部地域の方言)



〜祖母(大正生まれ)の話し言葉〜
付録










八王子弁 つれづれぐさ


編纂者の雑記を掲載しております。





2012年3月12日(月)
「あえて掲載しない八王子弁について」


現代では、障害や病気を持っている方々に対して、世の中全体がサポートする事が当たり前になっていますが、教育が十分でなかった昔は、容赦のない差別が普通に行われて来ました。

「気味が悪い」「病気がうつる」「家の恥だ」と言う理由で、近所の目に触れないよう隔離し閉じ込めたり、家から追い出したりする事が当たり前の時代がありました。そして必然的に、差別用語も生まれ、使われ続け、それは、八王子でも戦後教育が始まる前まで残っていたと言う事が、図書館の蔵書の中に記録として残っておりました。

差別により、どれほど苦しんで亡くなって逝ったのか。つい最近(1996年)まで隔離施設に閉じ込められていた、ハンセン病(らい病)患者の方々の言葉が、全てを語ってくれています。

もし、ここへ、過去に使われて来た「差別用語」を「過去の歴史を残すため」と言う利己的な理由だけで、過去、多くの障害者の方々を傷付け苦しめてしまった、「今やっと忘れ去られた言葉」を、掲載する事に何の益があるのかを考え、私は掲載を控える事にしました。
私は歴史を明確に残す事を使命としている大学などの研究者ではありませんので、一個人の勝手な判断ですが、御了承頂けますと幸いです。

また別に、「八王子弁」に関する資料の中の一部には、いわゆる今で言う「放送禁止用語」も現代同様に沢山ありました。こちらも、一個人の勝手な判断で、またネット上に載せてはいけない言葉ですので、掲載をしておりません。

以上2件につきましては、祖母にも調査確認を行ってはおりません。詳しくお知りになりたい方は、既に、先陣の方々が記録として残した資料が存在しておりますので、そちらを探して確認して頂ければと思います。


はなふさ あんに


 






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